整形疾患でも、共同運動パターンが出現する!?
いつもお読みいただきありがとうございます。
セミナー事業部 部長の久保田です。
5月20日の大阪開催の1会場では、
総合病院回生病院関節外科センターの山田英司先生にお越しいただき、
触診技術の習得とROM制限に対するアプローチをご講義いただきました。
(大阪のもう1つの会場は大森先生の2日連続セミナー開催していました。)
屈曲共同運動パターンや伸展共同運動パターンは
脳血管障害だけに見られるものではないということを
ご存知ですか?
例えばTKAや再建術をした場合、荷重をかけたりすることに対して
恐怖感を訴えられる方がしばしばいらっしゃいます。
患側への荷重をかけたくないために、
どうしても健側側を中心に身体を使ってしまいますよね。
そうなると健側の肩が凝る、腰が痛くなるなどの症状が出たり、
患側の股関節から足関節にかけて、力が抜けにくくなり
膝を屈伸運動時に過剰に力が入ってしまいます。
こういう状態は臨床でよくみられる状態ですが、
脳血管障害の患者さんにみられる共同運動パターン似ていると思いませんか?
整形外科疾患をみるとき、そういったポイントにも注意を払わなければいけません。
整形外科疾患に対する新たな視点を
(参加された皆様は自分の臨床経験の話をしながら
触診実技講習を積極的に受講されていらっしゃいました。)
人間発達学的に痛みに対しての身体の反応は、
共同運動パターンに支配されてしまいます。
患部だけではなく別のところに過剰に力が入ることにより、
力を抜くことが出来なくなるんですね。
もちろん正常な身体でもそのような状態はみられます。
中枢疾患、整形疾患という区別をつけずに、
新しい目線で治療を進めていくと、
今まで疑問に思っていた整形疾患の治療も、
新しい視点が生まれるのではないでしょうか?
今回のセミナーでは整形疾患で新たな視点を得るための
大きなヒントを頂いたように思います。
山田先生のセミナーは次回は9月開催予定。
このブログを読んで、興味をお持ちの方は是非とも
実際にセミナー会場で!