いつもお世話になっております。
セミナー事業部の久保田です。
さて5月27日は循環器セミナーを開催しました。
今回ご講義頂いたのは真鍋周志先生です。
真鍋先生は 呼吸療法認定士や認定理学療法士(呼吸、循環器)、
心臓リハビリテーション指導士等の資格を取得されておられる理学療法士の先生です。
心リハで大切なことは、ギリギリのラインを見極めること
真鍋先生いわく、心疾患のリハビリを行うにあたり、
まずは心不全という症状から確認しなければいけません。
病態がどのような症状を起こすのか、
そしてどのような薬を服薬しているのかを確認し、
理解しなければ、運動療法中に症状が悪化する可能性がありますよね。
フィジカルアセスメントをしっかりと確認できるかどうかが
治療のカギになります。
例えば、血中酸素濃度が急激に下がりチアノーゼが出現するとします。
あなたはどのような症状やフィジカルアセスメントが現れるか理解していますか?
このような症状が「何故出るのか」「出たらどうすればいいのか」
「どの範囲までであれば大丈夫なのか」を
理解して治療に当たらなければいけません。
真鍋先生のセミナーはこれらを丁寧に
そして徹底的にご講義頂きました。
真鍋先生のセミナー今後も開催決定しています。お早めにどうぞ。
運動療法のためには生理学を徹底的に理解すること。
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さて、「運動」を行うためにはどのようなことを考えなければいけないでしょうか?
前述したように、リスク管理は必須の知識です。
ですが、運動をするために必要な以下の知識も大切です。
- エネルギーはどこから生み出されるのか。
- 筋肉、心拍出量、呼吸の状態はどうなのか。
- 疾患の病態はどのようになっているのか。
これらを徹底的に理解しなければいけません。
運動療法中に身体はどのような反応するのかを、
生理学的に理解することがとても大切です。
皆さん、苦手な方も多いかもしれませんが、
数字をきちんと捉えることが大事です。
リハビリ分野で簡単に確認できる数字としては
血圧、脈拍、呼吸数、SpO2
これらの数字が何を意味しているか、きちんと説明できますか?
呼吸数が上がればどうなりますか?
SPO2が下がればどうなりますか?
もちろん血液検査の情報もとても大切ですよ。
(例えばTP(総蛋白)が不十分なのに運動療法を行っても筋力はつかないですよね)
運動を行う、これはセラピストが患者様と共に毎日行うことですが、
安静時と運動時での変化を理解していなければいけません。
そうでないと、運動強度の設定はおろか、
リスク管理もできませんよ。
日々リハビリをする中で、これらを理解して
リハビリを行えているセラピストが、
1人でも多く増えてほしいですね。
受講生様の感想を掲載!
- いつも大変わかりやすくありがとうございます。真鍋先生の講義をシリーズ化してほしいです。
- 心疾患について関心が低い面がありましたが、興味を持って長く勉強していきたいと思いました。
- 質問にも丁寧に答えてくださり、大変勉強になりました。ありがとうございました。
- 臨床的な話が聞けて、大変勉強になった。
- CPXをしていない患者さんに対しての運動負荷の設定が難しいと感じます。実践的、臨床的な内容もあるとありがたいです。貴重なセミナーをありがとうございました。
- 現象を生理学や文献でわかりやすい説明でした。理解は不十分なので引き続き勉強していきたい。
- 循環器のことはあまり詳しくなかったので、深く学べたと思います。
- 内部疾患に対する運動療法や概念などが学べたセミナーでした。
- 循環器疾患の患者様で、生理学的に何が起こっているのか把握説明が難しい。今回のセミナーは大変勉強になりました。ありがとうございました。
- 実践を交えて臨床も交えて教えていただいて参考になりました。
真鍋先生のセミナー今後も開催決定しています。
お早めにどうぞ。
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