EPoch Official Blog

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ハンドリングひとつでここまで変わるのね。ハンドリングの重要性

 

治療するには、治療されることも大切


8月5日 エポック関東セミナーでは、

小西 健一郎先生の

新人セラピストのための脳卒中片麻痺患者への下肢の治療~歩行獲得のために~

を開催させて頂きました。

 

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今回の講義では脳卒中片麻痺患者様の障害部位と主症状を学んだうえで、

実技でしっかりと治療アプローチを習得していきました。

 

脳卒中による身体への影響では、次の機能のうち1つ以上に影響を及ぼします。

  • バランス
  • 姿勢
  • 筋緊張
  • 運動
  • 感覚と知覚

 

そのため片麻痺患者様の治療を行う上ではこれらの機能を、

正確に評価していくことが大切です。

 

 

患者様が準備出来ていないのに、動作練習をしても混乱させてしまいますよね。

そのためハンドリングの練習では、セラピスト側の練習だけでなく、

治療を受ける側となって実際に体験することによって

理解を深めていきます。

 

 

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姿勢ごとに丁寧に教えて頂けるセミナー

背臥位・側臥位


今回は脳卒中片麻痺患者への下肢の治療がテーマですが、

下肢治療に入る前に大切なのが、背臥位・側臥位での体幹筋の促通です。

背臥位、側臥位の各姿勢の特徴と筋緊張を評価した上で、

体幹が少しでも楽に動かせるようにハンドリングしていくことが大切です。

 

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背臥位→側臥位での評価・治療後は、座位での下肢治療となります。

 

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座位

 

座位での下肢治療で学んだことは、骨盤誘導を利用した立ち直り反応

足関節の可動性へのアプローチ法になります。

座位保持出来るということは、体幹もある程度安定していることが

評価できるかと思います。

その上で骨盤・下肢へのアプローチをすることが重要となります。

 

 

立位

 

そして立位での治療方法を学んでいきます。

重力と足裏に作用する床反力とが釣り合っていることで、

人は立位を取ることが出来ます。
逆に言えば重力と床反力の作用線がずれると身体は回転し、

バランスを崩してしまいます。

つまり、重心線を境として前後・左右の釣り合いが取れるように

アプローチしていくことが立位では重要です。

 

 

 

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やっぱり奥が深い歩行介助



しっかりとした立位が取れるようになると、歩行獲得へとプログラムは進みます。


歩行に関わる神経システムとして
「腹内側系」
「背外側系」
の2つに分類されると言われています。

 

  • 腹内側系 : 網様体脊髄系、前庭脊髄系
  • 背外側系 : 赤核脊髄系、皮質脊髄系

加えて、小脳も歩行に関わってきます。

 

歩行の評価前には、これらの解剖学的・生理学的な特徴を

把握しておくことが必要となってきます。

 


実技では、歩行の介助練習も学びました。

歩行介助って結構難しいんですよね…。


まずは、重度な片麻痺の方への最大介助による介助歩行の方法です。
今回の講義でも詳細な方法をいくつも教えてくださいましたが、
例として・・・

  • 安定性を保障する
  • セラピストも一緒に立ち上がりながら立位に入り込む
  • 骨盤や体幹の位置をしっかりと意識する

といったことを意識しながら介助歩行の実技を学んでいきました。

 

 

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歩行の介助には色々なパターン・方法があります。

まずは介助して、その方の身体機能や動作パターンを評価・分析していき、

  • どこを介助するのか
  • 歩行速度はどの程度が適切なのか
  • 方向を変えた場合の歩行パターンをみてみる

といったことが大切になってきます。

 


最後には片麻痺患者様の歩行練習例や治療プログラムの進め方・立案方法

そして、「治療の目標設立」に大切な【4つの反応】まで教わりました。

 

セラピストは患者様に触れて治療しますので、触り方やハンドリング1つで

治療効果に影響を与えるということを

今回さらに認識させていただきました。

 

 

次回の小西先生のセミナーは11月です。

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歩行練習に難渋されているセラピストのあなた、

一度セミナーにお越しください。

この1日であなたの知識や技術が一変するかもしれません。

 

 

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