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アナクロニズムだとしても。

こんにちは、EPoch IT 部の坂田です。


iOS6 にバージョンアップして
iPad でも Siri が使えるようになってからというものの、
弊社のスタッフは日々 Siri さんと仲良くなろうと励んでいるようです。

Siri に『生麦生米生卵』と話すと対抗してきます。(笑)

端末に話しかけるだけでアラームの設定や、
友達にメールを送信出来るようになるなど、
非常に利便性が高まりました。

音声認識技術は昔から使われてきましたが、
一般向けの端末に於いてここまで拡がったのは初めてでしょう。



こうやって IT が進歩していくほど、
人にとっては便利な世の中になっていきます。
喋ればパソコンが解釈してくれて、
ググれば分からないことが氷解する。

そうなると自分で考えるという手間が
漸減しているのではないかと思います。

ワープロが普及し始めた頃から、
キーボードばかり触っているから
漢字が書けなくなるんだと言われていました。

IT の革新が繰り返されるほど、
アナクロニズム (時代錯誤) やレトロスペクティブ (回顧的) の類の想いではなく、
純粋に日本語についての知識や漢字を大切にしなければならないと強く思います。



例えば、「最初から」という意味で「はなから」という言葉を使います。

『そんなことは、はなからわかっていたことだろう』

そんな使い方をします。
これは『端から』と書きます。
端っこのことを昔は『は』とか『はな』と呼びました。

それで、草の先端につくものを『はな』や『は』と呼び、
顔の先端につくものも『はな』や『は』と読んでいました。
漢字が伝来してから、
それぞれ『花』と『葉』・『鼻』と『歯』という字が
割り当てられることになりました。


数字の先頭である『1』を韓国語で『ハナ』と呼ぶのも
もしかしたら関係あるのかもしれませんね。

先ず言語があって後から漢字を割り当てたからなのか、
日本語には上記のように同音異義語が多いです。

『聞く・聴く・訊く』『使う・遣う』の違いや、
『依って・因って・拠って』の使い分けなど、
なるべく注意を払って、表現に厚みが出るよう心掛けています。



日本語には世界でも有数の長い歴史があります。
この日本語を作り上げたのは 1 億 2 千万人ではなく
有史以来の日本人合計である 5 ~ 6 億人の積み重ねです。
(※ 中国人や朝鮮人、アイヌ人なども入れるともっと増えますね。)

アメリカの大学に行ってから殊更に感じましたが、
日本語の美しさや深みというのは他の言語以上だと思っています。

国語に対する畏敬の念をずっと大切にしていたいです。