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○○の秋といえば?

ここで「食欲の秋」と答えた方!

秋じゃなくてもいつも何かしら食べていませんか? (笑)


こんにちは、EPoch IT 部の坂田です。
露が凍りそうになるという寒露の季節。
昼は暖かいですが、夜はさすがに冷え込むようになって来ました。

さて、今日は読書の秋ということで、
『読書』についてお話します。

2 年程前、AC ジャパンが知層という言葉を使って広告していました。
本を読めば読むほど、知識の層が深くなっていく。

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上の写真は、Wall of Knowledge と題された図書館の建築コンセプト CG です。
ストックホルム市立アスプルンド図書館の設計コンペティションに応募された作品です。
輪るピングドラムというアニメで利用されたモデルとしても有名です。

まさに知層という言葉を表しているような図書館です。


スマートフォンやタブレットの普及とともに電子書籍の土壌が世の中に浸透して、
小説や漫画をカバンに入れて重たい思いをすることもなくなり、
以前よりずっと簡単に何冊もの本を取り出せる環境になっても、
私の周りでは特に本を読む量が増えたというような話は聞きません。

いくら世の中が便利になっても、
需要のない人にはきっと使われないままなのでしょう。




何のために本を読むのか。
きっと理由は千差万別でしょうが、
私にとって読書というのは無くて困るものではありません。
けれども、私は読書が好きです。

自分という土壌を深めるために、
色んな世界観の物語や文章に触れることで、
感性・表現力を磨いていけると思っているからです。



「気に入らなかったことは皆忘れても、いいところは一つ残らず思い出す、未練とは悟りながらも思い出す、どうしても忘れきってしまうことは出来ない。そうかとってその後はどういう人に縁付いて、どこにその娘がどう生活くらしているかということも知らないばかりか、知ろうとおもうこころも無いのだから、無論その女をどうこうしようというような心は夢にも持たぬ。無かった縁に迷いはかぬつもりで、今日に満足して平穏に日を送っている。ただ往時むかし感情おもいのこした余影かげが太郎坊のたたえる酒の上に時々浮ぶというばかりだ。」


― 『太郎坊』 幸田露伴




有名な作家の文章を見ていると、言葉遣いが特徴的で、
日本語が大好きな私にとってはそういう観点で小説を見るというのも面白くて
読書の楽しみ方の一つにもなっています。

そうやって自分の引き出しが増えていけば、
いつしか巡り巡って自分の利益になると考えています。


擬音語・擬態語・指示語をなるべく使わず、
明確な語彙で、あるいは情緒豊かな言ノ葉で
自分の想いを人に伝えることが出来るなら
コミュニケーションもより豊かで楽しいものになるでしょう。


夜の街灯に羽虫がすだく。


普段知っている漢字がこんな風にいきなり牙を剥いてきたりします。
日本語って奥が深くて難しくて面白いです。