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終末論

たいそうな記事タイトルですが、
別段内容はそんなに重くありません。

こんにちは、EPoch IT 部の坂田です。

もうすぐマヤ暦の最終日です。
ノストラダムスの時もそうですが、
世の中には毎度人類滅亡を心配する声が絶えないようです。

トルコの片田舎の、わずか 600 人しか暮らしていなかった村に、
終末的大災害から身を守る不思議パワーに満ち溢れているという噂が流布 (るふ) し、
現在では 6 万人もの方が滞在しておられるそうです。

マヤ暦の「終末の日」、トルコの小村に信奉者が殺到 国際ニュース : AFPBB News
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2916479/9985852



さて、私は別に間もなく世界が終末を迎えるとは思っていませんし、
もとより普段からいつ自分に終末が来るか分からないと考えて過ごしております。

そろそろちゃんと生命保険考えようかな。


閑話休題。
IT 業界では、1999 年ノストラダムスや 2012 年マヤ終末説よりも、
もっと問題視されている終末論があります。

2000 年問題、ではないです。

2038 年問題です。

何その中途半端な西暦…、と思われるでしょうが、
2038 年 1 月 19 日 午前 3 時 14 分 8 秒に、
世界中のコンピュータが誤作動を起こすと予測されています。

詳しい説明は長くなるので割愛しますが、
現在使われている多くのコンピュータにおいて、
2038 年 1 月 19 日 3 時 14 分 7 秒 より先の時間を
表すことが出来ないものがあります。

そのせいで、2038 年 1 月 19 日 3 時 14 分 7 秒の次の瞬間、
1901 年 12 月 13 日 20 時 45 分 52 秒という、
とんでもない時間に変わってしまいます。

事実、2004 年 1 月 11 日に全国 23 行の銀行で大規模な ATM の不具合が発生しました。

ニュース - 日本全国でATMトラブルが同時発生、NTTデータが開発した「統合ATM」に不具合:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/NEWS/20040126/138742/


実はこれは 2038 年問題の片鱗です。

恐らく (時間 A + 時間 B ) / 2 なんていう風に、
二つの時間の平均を求めるような処理があったんだと思います。
2004 年は 1970 年と 2038 年の丁度真ん中ぐらいですからね。
二つの時間を足した時に 2038 年 1 月 19 日 3 時 14 分 7 秒 を越えてしまって、
不具合が発生したと考えられます。



さらに、同様の問題が、
2036 年 2 月 6 日 6 時 28 分 16 秒 にも発生すると考えられています。
長くなるので説明は割愛しますが、原因は似たようなものと思って下さい。



そして、2036、2038 年問題に対応したシステムを作ったとしても、
2 億 9 千万年後には同様のエラーが発生し…。
って、それは別にいいですかね。


2000 年問題ってものは、一般の人でも
なんとなく内容を理解してもらい易かったのですが、
2038・2036 年問題は内容が少々小難しく、
あまり人々の危機感を駆り立てないものになってしまっています。

IT 部としては、マヤ暦の終末よりも、
こっちのほうが心配だったりします。