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ボイラープレート


Nur ein Idiot glaubt, aus den eigenen Erfahrungen zu lernen.
Ich ziehe es vor, aus den Erfahrungen anderer zu lernen, um von vorneherein eigene Fehler zu vermeiden.

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。
(愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。)

― Otto Eduard Leopold Fürst von Bismarck-Schönhausen



こんにちは、EPoch IT 部の坂田です。

先人に学ぶというのは、とても重要で大切な心得です。


自分の目の前に積まれたタスクを消化することばかりに気を取られ、
片付けばそれでいいと(こな)すプログラマは中々上達が望めません。

そういう人たちは、なんでも自分で作ろうとするし、
そのくせ、他人の書いたソースコードはあまり読もうとしません。
プログラムというものは動けばそれでいいと考えている(ふし)があり、
そして大抵コーディング規約を蔑ろにします。

何故なら自分の書くコードが一番解り易いと思っているからです。
自分で習得した書き方なので、自分に一番合っていると考えるのです。



例えるなら、それはお箸の持ち方と同じです。
自分からすれば持ち易く感じていたとしても、
周りから見ると変な持ち方だと思われることも多いのです。

他人のソースを読まないから、自分の書き方の特殊さに気付かないのです。


プログラマには当然、プログラムを書ける力が必要ですが、
それ以上に読解力も必要です。

書かれたソースコードを追いかけて、
頭のなかでフローチャートを展開していく。

実際に実行されたことをシミュレートして、
バグが発生しないか、意図通り動いているのか、
あるいは他の人が書いたコードの場合は、
それがどんな動作を意図して書かれたものであるのか、
色々なことを読むだけで汲み取らなくてはなりません。



プログラムをシミュレート出来ない人は、
バグやエラーが発生した時に、
「ちゃんと書いたのにどうして動かないんだろう?」と考え、
実際には関係のない範囲のファイルまで修正しはじめて、
結局迷子になって時間ばかりを食うパターンが多いです。




書かれたプログラムを見て、
ユーザがこういう操作をしたらエラーが発生する、とか、
この書き方だとこういう追加改修が入った場合に対応出来ない、とか、
テストするまでもなくある程度見つけられなければなりません。


そのために、先人たちの(すい)をもっと学ぶ必要があります。


ただ、今までの歴史を積み上げてきたセラピストの先輩への
尊敬の念を抱けないセラピストは、
働くフィールドを変えても大した成長は望めないだろうと思っています。

― 瀧内 孝志『起業家 > 病院勤務 ??? | 未来はボクらの手の中



先人たちが積み上げた叡智は、ベストプラクティスです。
それに(なら)うことは『守破離』でいう『守』にあたります。
まずはそれをボイラープレートにして学ばなければなりません。

自分流のやり方を模索するなら、それからです。