こんにちは、EPoch IT 部の坂田です。
検索エンジンで上位に表示させるための工夫、
SEO (Search Engine Optimization : 検索エンジン最適化) の手法は種々様々存在します。
その中にはブラックハットやホワイトハットと呼ばれる手法があります。
今日は、ブラックハット SEO というのがどんなもので、
どういう点がいけないのかということをご紹介します。
ブラックハット とは
ブラックハットとは、いわゆるハッカーのうち、特に悪意をもってコンピュータやネットワークへの攻撃を行うハッカーのことである。または、悪質な手法を駆使して検索結果ページ(SERP)の上位に表示させる行為(ブラックハットSEO)の略称である。
ブラックハットSEOとは、SEO(検索エンジン最適化)における用語で、悪質な(非倫理的な)手法を駆使して検索結果ページ(SERP)の上位に表示させる技術または施策のことである。
ブラックハットSEOとは - IT 用語辞典バイナリ
ホワイトハット SEO というのはその逆で、
検索エンジンの推奨するガイドラインに
さて、ブラックハット SEO というのは具体的に
どのようなもののことを指すのでしょうか。
下記に一例を挙げます。
- キーワードスパム
- ユーザーに気づかれないように Web ページ内に SEO 目的のキーワードを大量に埋め込む。
- ページの偽装
- ユーザーがアクセスしてきた際に検索エンジンが巡回した Web ページとは異なる Web ページを表示させる。
- コメントスパム
- 不特定多数のブログのコメント欄に URL を書き込んで被リンクを獲得する。
これらの手法は Google や Bing に悪質だと判定されるとペナルティを受け、
検索結果に表示されにくくなります。
ただ、ブラックハット SEO を施していても、ペナルティを受けずに、
検索結果の上位に表示され続けるサイトも
Their competitors have been using tricky techniques for years, and yet nobody stops them or penalizes them for such actions. They make a lot of money through their shenanigans. On the other hand, my clients are practicing ethical and white-hat SEO, adopting best practices and respecting guidelines, only to find themselves outranked by low-quality sites.
競合他社は数年にわたって不正な手法を執っているにも拘 らず、誰も止めないし、ペナルティも科されていない。彼らは不正行為を以て莫大な利益を上げている。一方で私のクライアントは正当なホワイトハット SEO を実施し、ベストプラクティスを採用し、ガイドラインに配慮しているものの、低品質のサイトよりも低いランクに留まっている。
10 Things Most SEO Consultants Hate | Search Engine Land
検索結果の上位に表示されるのなら、と
喜んでブラックハット SEO の施策をやりたがる方も居らっしゃいます。
ブラックハット SEO 支持者の正当化の論拠はこうです。
競合他社が実施しているのであれば、
競争原理の観点からも自社が同様の施策を行うのは当然だし、
単に Google の決めたガイドラインに似気無いだけで
何らかの法規を犯している訳でもない。
合法の範囲内で工夫を凝らして上位表示を獲得し、
競合他社より優位性を保って利益を上げることは、
ビジネスとして当然の戦略であり、定石である。
この主張は、一見すると全く正当に見えます。
SEO にそれなりに詳しい技術者でも、
「いや、でもいつペナルティ受けるかわからないので、やめといた方が…」
というぐらいの
前述のブラックハット SEO 正当化論理のように、
『単に検索エンジンを欺いているだけ』
としか認識していないのであれば、重大な点を見落としていることになります。
検索エンジンを
最終的にその
それは消費者に他なりません。
つまり検索エンジンを欺くという行為は、
その利用者 (消費者) を欺くことと同義です。
つまりブラックハットSEOの最終的な目的は検索エンジンを騙すことではなく消費者を騙すことだということです。ブラックハットSEOを採用するということはつまり消費者を騙してでも売りたいという姿勢の表れであり、まともな企業のすることではありません。
ブラックハットSEOスパムの倫理観 | SEO 検索エンジン最適化
消費者を狡猾に
自分さえ、売上さえ良ければそれでいいんでしょうか。
『売り手良し・買い手良し・世間良し』の、
三方良しの心得がビジネスには大切です。