Windows を使い始めて 10 年以上になりますが、
Mac も使い始めて 6 年以上経っております。
大学院の頃から授業や宿題で使い始め、
今では仕事でも使っております。
それなりには使い込んでいるはずなのですが、
いまだにショートカットがあまり覚えられておりません。
その主な原因は、ショートカットキーの記号！
なんだよコレ、何を押せばいいんだよ…
それに比べて Windows のなんと分かりやすいことか！
もう見たまんま！ (覚えられるかどうかはともかく…)
ショートカットを覚えるためには、
まず Mac のショートカットキーの記号について
覚えておく必要があります。
こちらをご覧ください。
いや、だからこれが覚えられないんだって…
command キーは記号が書いてあるので、
大体の方は覚えていると思います。
shift、option、control あたりが、特に混乱しやすいです。
(そもそも option キーに alt って書いてあるのも混乱の原因な気がします。)
ショートカットキーの記号を覚えるために、
その記号の由来、成り立ちを見てみましょう。
Windows の Win キーがロゴマークであるように、
2007 年より前には Mac の command キーにも Apple のリンゴマークが使われていました。
ある時スティーブ・ジョブズが、
「なんだかロゴを無駄に使いすぎてるよね」と言ったことから、
リンゴマークは使われなくなりました。
現在の command キーの記号の元となっているのは、
スカンジナビア諸国 (スウェーデンやノルウェーなど) で使われている「史跡」の記号です。
日本でいうところの、∴ という地図記号と同様のものですね。
なぜ、それが選ばれたのかは…謎です。
キーボードを見ると option と一緒に alt と書かれています。
(余談ですが、語源は alternative [オルタナティブ] なのでオルトと読みます。
アルトじゃないです。)
alter は変更するという意味があります。
この option の記号は、線路や回路の切替器を模した図と言われています。
この画像を時計回りに 90°回してみると…、確かに似てるかもしれません。
shift キーの発祥はタイプライターの時代にさかのぼります。
初期のタイプライターは判子の寄せ集めみたいな機構になっていて、
1 つのキーは 1 文字だけに対応していました。
その為、大文字と小文字でキーが分かれていました。
昔のキーボードはキーが多くて大変だったんです。
1910 年代に shift キーが発明され、
1 つのキーに 2 つの文字が設定出来るようになりました。
大文字を打つときは、shift キーを押しながら。
shift キーを押すとタイプライターのスタンプ部分全体が上方向にスライドするため、
Mac に限らず Windows のキーボードでも
shift キーは上向きの矢印になっている場合があります。
Wikipedia の Control Key の項目にはこんなことが書いてあります。
Control key - Wikipedia
伝統的、と言われてしまえば、それ以上何も言えない…。
Esc と表記されていますが、escape (エスケープ) と読みます。
意味は「逃げる」です。
この記号には名前がついていて、
「Broken Circle with Northwest Arrow」、
日本語にすると「北西向きの矢印がついた不完全な円」となります。
中心から外に逃げ出すというイメージですね。
さて、他にも delete キーや caps lock キーなどもありますが、
このあたりはショートカット記号で出てくる機会は少ないので、
今回は割愛させて頂きました。
いかがでしょうか。
由来を覚えると、記号の意味するところも理解でき、
そうするとどの記号が何のキーだったかを
思い出しやすくなるのではないでしょうか。
もう一度、ここで最初に紹介したショートカットキーを見てみましょう。
さて、正解がわかりますか？
正解は、
option + shift + command + esc です。
(ひ、左手つりそう…)
