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SEO 七つの大嘘


今年も 78.6% (288日) が経過しました。
残すところ、あと 21.4% (78日) になります。

なんだか % で書くと過ぎた日数が実感出来ますね。

さて、今日はアメリカの有名なマーケッターであるニール・パテル氏による、
SEO にまつわる七つの都市伝説をご紹介します。

ニール・パテル氏は以前の記事「最も広汎的で精緻を極めた SEO テクニック」でも取り挙げたことがあります。


【嘘 其の一】
大手サイトにコンテンツを配信してもらうと有益である。
It’s good to let authority sites republish your content.


基本的には、自分のサイトよりトラフィックの大きなサイトに掲載してもらうことで、自サイトへの流入が増えたり、売上が上がったりします。

ここで問題になるのは大手サイトに配信してもらったコンテンツが重複コンテンツとして扱われた場合です。重複コンテンツとして判定された場合、自サイトよりも大手サイトのほうが検索結果の上に表示されます。それだけでなく、自サイトの方はパンダアップデートのペナルティを受ける場合があります。

対策としては rel="canonical" を付けてもらうことです。

【嘘 其の二】
質の低いリンクによる悪影響がある。
Bad links will hurt your rankings.


質の低いリンクがあるとランキングに悪影響があると考えられていたため、Google がリンク否認ツールをリリースした時、多くのマーケッターがこぞって利用しました。しかし、実際のところ検索結果に影響が出るケースは稀です。

そもそも、あなたのサイトが大きくなればなるほど、有象無象のつまらないサイトからのリンクは増えていきます。サイト管理者が取ることの出来る対応にも限りがあり、片っ端から否認してまわる必要はありません。

否認を気にするよりも良い製品・サービスを作ることに時間を掛けるようにしてください。
間違ってもランキングのためにリンクを購入するようなことをしてはなりません。

【嘘 其の三】
ページ数は多ければ多いほうが良い。
The more pages of content you have, the better.


コンテンツマーケティングは何に対しても有効とは限りません。例えばあなたがヘッジファンドについて経営しており、投資家から巨額の投資を募り、利益の一部を還元することについて、何十、何百ページものブログや記事を作成したとして、果たしてどれだけの人が興味を持ってソーシャルメディアでシェアしたり、リンクを貼ったりしてくれるでしょうか。

人々が興味を持たなさそうな記事を書き続けると、むしろトラフィックの分散が起こり、マイナスの影響を与える場合があります。以前 1000 ページもの記事を書いたサイトを作った際に、どの記事も質は良かったものの、人々にはリンクしてもらえませんでした。そこで、コンテンツを減らしたところ、検索トラフィックが増加しました。

【嘘 其の四】
リンクを購入するべきではない。
You shouldn't buy links.


ランキング操作のためであればリンクを購入するべきではありません。ただ、リンクを購入すること自体を辞める必要はありません。

リンクの購入はビジネスに利益をもたらすとても素晴らしい方法です。多くのトラフィックを獲得でき、より多くの顧客への露出が期待できます。ただし、検索エンジンからペナルティを受けないように nofollow を付けることを忘れないようにしましょう。


【嘘 其の五】
直帰率が高いとランキングが低下する。
The higher your bounce rate, the lower your rankings.


私は分析を得意としており、分析サービスの会社を二つ経営していたこともあります。これまで、様々な種類や規模のサイトの SEO に携わってきました。

大勢のマーケッターは直帰率が高くなると、ランキングが低くなると考えているため、直帰率を低くすることに精力を注いでいます。確かに直帰率を下げることはいいことではありますが、直帰率がランキングに影響するというわけではありません。

今まで私が関わってきた様々なクライアントについて分析した結果、そのような相関関係は見られませんでした。

【嘘 其の六】
A/B テストがランキングに悪影響を及ぼす。
A/B testing can hurt your rankings.


A/B テストがランキングに悪影響を及ぼすとするならば、Google が A/B テストにまつわるツールを提供するはずがありません。Google Analytics の「行動」メニューには「ウェブテスト」という項目があります。これは、言うなれば Google 版の A/B テストツールです。

一時的に重複コンテンツが出来るだけで、最終的にはコンバージョン率が上る可能性があります。私は今までに A/B テストによってトラフィックを失ったということはありません。

【嘘 其の七】
良いコンテンツは自分のサイトで発信する。
Your best content should be published on your own site.


あなたのサイトの訪問者数が大手サイトほどの規模ではないとして、あなたのサイトに素晴らしい記事を投稿するとどのようなことが起こるでしょうか。

あなたのサイトのトラフィックは倍増するかもしれませんが、それは幸運な場合です。実際にはそういうことはなかなか起こりません。

別の大手ブログに寄稿するほうがよほど効果があります。
「コンテンツは王様」とは言いますが、大手ブログに寄稿した場合の方が、より多くのトラフィックと利益を獲得できる可能性があり、優良なリンクを得ることも出来ます。ひいてはランキングによりよい影響をおよぼす場合があります。

あなたが 1 ヶ月に 1 万人が閲覧するブログを運営していたとしても、1 ヶ月に 100 万人が閲覧するサイトに記事を書くほうが遥かに効果的です。



最後に
Conclusion


どこかの SEO サイトで別の情報を見つけたとしても、それが正しいとは限りません。逆に私が書いた記事が絶対に正しいとも限りません。事実、何度も間違いを指摘されたことがあります。

とりわけ SEO やマーケティングについては、施策が効果を上げる根拠や仕組みを充分に理解しておく必要があります。SEO は常に進化し続けており、検索結果で他を圧倒するのであれば、常に最新の情報を知っておかなければなりません。