-------今日の日記よろしくお願い致します。----------
羽生結弦選手、本当に何事もなくてよかったですね。
あの事故事件の報道を見た時は、本当に心配しました。
ですが、まだ安心が出来ないのが、今日のテーマです。
お世話になっております。
EPochの久保田です。
先日8日に羽生結弦選手がFP前の練習中に、他の選手と衝突して一時意識が朦朧とするという事件が起こりました。
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日本に帰国後受けた精密検査では、全治2~3週間とかかりますが
いまのところ大事には至ってないそうですね。
フィギュアスケート好きな私にとってはとても衝撃的なニュースでしたので
いまでもあの時の映像はフラッシュバックのように思い出します。
そこで、今回は脳震盪について少し考えてみたいと思います。
脳震盪
さて、私達医療従事者は、ここで一つの問題について考えておかねばなりません。
今回、羽生結弦選手は練習中の衝突によって、脳震盪のような症状を起こしています。
その後、フリーに望み、見事2位獲得していますが
これについて、皆様はどのようにお考えでしょうか???
ちなみに、現代の医学事情としては
「脳震盪」とは、意識消失のみを指すわけではない。頭痛、吐き気、バランスが悪い、めまい、光や音に敏感など、その症状は多岐にわたる。このことさえ、一般にはまだよく知られていない。
そう、ココで一番問題なのは、脳震盪は怖い症状であるということがあまり一般には知られていないのです。
現代医学の中で、スポーツ医学会の常識として、
脳震盪の症状があらわれた場合には、試合を続行してはならないという考えがあります。
それはなぜか?
スポーツでは脳震盪を含む脳損傷が、「くり返される」可能性が高い、そして2回目以降の脳へのダメージがくり返されるときには、脳への衝撃がそれほど大きくなくても、致命傷になりうるからです。
一つ、例を挙げましょう。
柔道で投げられて頭部を打ち付けて、「頭が痛い」と言っていた高校1年の生徒が、数週間後にまた頭を打ち、そのまま頭痛を訴えながら、3回目の頭部の受傷により命を落とした。という記事が、昔の新聞にありました。
脳への繰り返しのストレス(ダメージ)が蓄積することで、選手生命だけでなく、自身の命を失ってしまう危険があるということです。
だからこそ、本来であれば羽生選手は、「受傷後最低24時間」は安静にすべきだったということになります。(医師の管理下の元でない場合は、14日は最低競技(練習も)禁止ですから。)
ですが、羽生結弦選手は演技を続けた。皆様の声援にこたえるために、自分の意地のために。
一部の報道機関では「感動した、涙が出た」とたたえていたようですが、
本当にそれでよかったのか??と疑問を投げかけずにはいられませんでした。
そして、今回は大きな問題が一つありました。
それは【チームドクターの不在】です。
本来、日本チームは世界選手権や世界ジュニア選手権など、派遣選手人数が多い大会には日本連盟の医事委員会に登録しているドクターを帯同していたが、出場3人の中国杯は帯同を見送ったとのことです。
もし、あの場に日本のチームドクターがいた場合であれば、羽生選手のFP出場は見送ったでしょう。
なぜなら、命の保護が最優先事項だからです。
私達も少なからず、頭部に損傷を起こすことは無きにしも非ずです。
特にスポーツ現場で働くセラピストの方々にとっては、今回の羽生選手のケースはとても緊張した内容になったのではないでしょうか?
ぜひ、皆様も一度調べてみてくださいね。
羽生選手、今後も問題ないことを祈ります。
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