いつもお読みいただきありがとうございます。
セミナー事業部の久保田です。
本日は大阪人間科学大学の弓岡光徳先生にお越しいただき、
「歩行に繋げる体幹機能の評価と姿勢制御の理解」
について、実技を交えてご講義いただきました。
弓岡先生は大阪人間科学大学で教授として教鞭をとっておられ、
九州ではボバースのインストラクターとしてもご活躍されておられます。
今日は歩行動作における姿勢制御を理論と実技を交えてご講義いただきました。
(弓岡先生の過去のエポックセミナーの記事)
運動制御って難しい。でも理解していないと…
学生時代に勉強した時に、みなさんも神経系の勉強は苦手としたことがあるのではないでしょうか?
私自身も下行路や上行路の詳細を学生時代に詰め込んだのを思い出しました。
詰め込んだだけで、あの知識はすぐにサヨナラバイバイでしたが…。
(私は皮下脂肪とすぐにサヨナラしたいところです。)
話は戻しますが、
姿勢制御について一番理解しておくべき必要なこととしては、
予測的姿勢制御か、反応的姿勢制御かということです。
私達自身も無意識下でバランスを取っているのですが、
大きく分けてこの2つに分別することができます。
もう少し専門的に言うと
フィードフォワード制御なのか、フィードバック制御なのかということですね。
その姿勢制御はどこでバランスを取っているのか?
足部なのか、膝関節なのか、股関節なのか?
支持基底面内における重心位置をどのように安定させるかを運動学的、神経学的にご講義いただきました。
(支持基底面外に重心がある場合、足を揃えられないと苦戦する受講生達)
(弓岡先生執筆本です。是非ともどうぞ)
運動学的な視点を持つことがとても大切
姿勢維持のためには神経学的な内容に加え、運動学的な体の構造を理解することもとても大切です。
重心が支持基底面の中にあるのか、外にあるのか。
この点を理解しているかどうかで
あなたの治療は大きく変わってきます。
これらを踏まえた上で、歩行に繋げる実技を展開していただきました。
(座位姿勢の位置を変えると、体幹の屈曲角度が変わる実技中。
少しの変化で大きな問題が出てきます。)
(寝返り動作の練習中です。
寝返りは一番大きな支持基底面内での重心移動練習に大きく役立ちます。)
このように、寝返り、起き上がり、座位からの立ち上がり、立位と
徐々に支持基底面が低下する中でも重心を自由に動かせるかどうかが、
歩行をスムーズに行うことができる前評価になりますね。
本日は座学と実技が半分ずつでしたが、
次回9月9日に歩行のハンドリングや立位でのバランス治療のハンドリング講習会を行っていただきますので、ぜひお楽しみにしてください。