(追記しています8/12)
生があれば、当然、死もあります
いつもお読みいただきありがとうございます。
セミナー事業部の楠です。
今回は9月2日、関東にて開催予定のセミナー
「終末期リハビリテーション -コミュニケーションの取り方、骨転移・浮腫への対応を中心にして-」
のご紹介をさせて頂きます。
5月20日にご登壇頂いた、埼玉医科大学の高倉 保幸 先生に再びご登壇頂きます。
5月20日の記事はコチラ!
セラピストの皆さんは、リハビリテーションといえば
急性期や回復期をイメージされる方も少なくないかもしれませんね。
急性期や回復期は、ゴール設定を行い、
日々、クライアントさんの回復や変化に一喜一憂しながら
共に歩んでいきます。
そういう部分にやりがいを感じるセラピストも多いでしょうし、
それこそがリハビリテーションだと感じるセラピストも少なくないでしょう。
しかし、生き物というものは、生があれば、当然、死もあります。
4段階目にあたる終末期リハビリテーションは
他の期と比べて、回復の見込みは低下しています。
非常にデリケートな状況も多いでしょうし、
他の期と同じ、もしくは、それ以上にやりがいを感じるかもしれません。
新たな苦痛を防ぎながら、状態の悪化を食い止めていく
人としての尊厳を保持するために、医師や看護師だけが
メインになるわけではありません。
終末期には重要なポイントとして
- 清潔の保持
- 不動による苦痛の解除
- 不作為による廃用症候群の予防
- 著しい関節変形・拘縮の予防
- 呼吸の安楽
- 経口摂取の確保
- 尊厳ある排泄手法の確保
- 家族へのケア
などがあります。
セラピストとして関われる部分も、少なからずあるかと思います。
例えば、上記に挙げましたが、関節変形や拘縮が進んでしまうと、
褥瘡や疼痛など、新たな苦痛を生み出す原因にもなります。
そういった新たな苦痛を防ぎながら、状態の悪化を食い止めていく。
それも終末期リハビリテーションにおいては重要だと思っています。
骨転移の際に何に注意しますか?
骨転移と聞くとあなたはどのように考えますか?
「骨折のリスクが高くて、リハビリなんかできないよ」と
思っていませんか?
私も以前は、リハビリを行なっている際、
骨転移は触らぬ神に祟りなしと考えてしまうこともありました。
しかし、骨転移においてもしっかりとした評価や対応方法を行うことが重要です。
セラピストや介助者が不安になってしまうことで、
アプローチが鈍くなってしまい、廃用症候群が進行してしまうリスクが高くなります。リハビリの意味を考えるためにもこの部分は重要となります。
浮腫に対してドレナージって正解?
終末期に限りませんが心疾患の方で浮腫が出ている方は
臨床において多く見受けられるかと思います。
終末期においての浮腫に関してはどのようなものなのでしょうか?
あなたは浮腫を見たら流さなきゃと思い、
ドレナージをしたりしていませんか?
果たしてそれは正しいのでしょうか?
終末期の浮腫は心疾患の方と同じような状況なのでしょうか?
自分自身も悩むところではあります。
何が正解なのかが今回のセミナーで教えて頂けると思います。
そのコミュニケーションの仕方は正しいですか?
我々セラピストにおいても
コミュニケーションはとても重要になります。
終末期だけではなく、急性期や回復期、維持期、
そして他職種、ご家族に対しても
重要となってきます。
あなたは何に注意を向けてコミュニケーションを取っていますか?
しっかりとクライアントさんの辛さに目を向けていますでしょうか?
コミュニケーションのスキルによってどのような変化が得られるのでしょうか?
今回は終末期リハビリテーションの総論にて、
骨転移や浮腫への対応も学んでいきますが、
終末期の学習をしていき、
我々セラピストがどのようにコミュニケーションを
取っていくのかを教えていただけると思います。
コミュニケーションは、傾聴と共感が重要ですが、
デリケートな終末期においては、とりわけ重要になってきます。
共感は決して簡単ではありません。
直接治療に関わることがセラピストはないですが、傾聴と共感はできます。 非常に難しいことではありますが、とても大切です。
もしあなたがガンになったとしたら 大切にしたいことは何ですか? - EPoch Official Blog
共感することで微々たるものではありますが、
重荷を減らすことができるかもしれません。
医師や看護師にこれを担ってもらうことは時間的制約があるかもしれません。
しかし我々、セラピストはクライアントさんに時間をかけて触れることができます。
触れることで精神的な負担も軽減できるかもしれません。
クライアントさんやご家族の辛さを、
どのように共感をしていくべきなのかを考え直す、
そんな機会を得られるセミナーになるかもしれません。