Why しゃんしゃん歩く is 効率良し ?
※しゃんしゃん=さっさと
いつもご覧いただきありがとうございます。
セミナー事業部 四国地区担当の中山です。
いやー、暑いですねー。
最近、日なたにいる時間をできるだけ短くするために
日陰以外は速く(しゃんしゃん)歩いています。
というわけで(?)
今回のブログでは8月の徳島県日曜開催セミナー
歩行の再考の内容の一部を紹介します。
本セミナーは、先日7月18日に開催させて頂きました
香川県ナイトセミナー歩行の再考の拡大バージョンになります。
そのナイトセミナーでは、歩行効率と歩行速度との関係を整理した上で、
動歩行・静歩行をバイオメカニクス的・神経生理学的な視点から紐解き、
中枢パターン発生器(CPG)については上肢との連動性にも着目し、
実技を交えながら臨床的な評価・介入の工夫点を共有しました。
ナイトセミナーの受講生様の感想を掲載!
- 資料を見たときは難しそう…と思ったのですがわかりやすかったです。バイメカについてもう少し深く学んでいきたいと思いました。施設で歩行をみることが多いので活かしていきたいと思います。
- OTとしてあまり触れることのない分野であり、上肢の動きや生活に活かせる内容になると感じた。
- 教科書的ではなく先生の考えも聞くことができたので考え方の幅が広がる。
歩行評価の三種の神器?
(株式会社 日立システムズネットワークより)
理学療法士の歩行評価の三種の神器と言えば・・・
- 歩行分析
- 10m歩行時間
- 6分間歩行距離
といったところでしょうか。
歩行『観察』は、患者様の歩行中のありのままの姿を表現するため、
ベテランでも若手でも誰が観ても不変なはずです。
歩行スピードに観察がついていけない場合はありますが・・・(^^;
歩行『観察』から歩行『分析』に発展させる時に
セラピストの力量が現れると中山は考えています。
それはなぜでしょうか?
・・・
・・・
・・・
それは、知っているか知らないかの違いだと考えています。
知識の違いにより『分析』段階で差がつきます。
- 解剖学的な知識しかない場合は機能解剖学的な側面から
- バイオメカニクス的な知識しかない場合は運動力学的な側面から
- 脳科学的な知識しかない場合は神経生理学的な側面から
の解釈にとどまってしまいます。
つまり、『観察』した現象を様々な視点から解釈して
『分析』する方が患者様の障がいを捉える幅が広がるのです。
本セミナーでは理学療法士・作業療法士に必須の
解剖学・運動学・生理学の視点から歩行を捉える一助となる
知識を共有してみます。
『CPG』のバイオメカニクス的・神経生理学的な解釈とは?
CPG(中枢パターン発生器)の賦活・・・
歩行に関する学会発表の考察の部分でよく耳(目)にしませんか?
長下肢装具でのリズミカルな歩行であればCPGが賦活された・・・
左右対称的な二動作前型歩行であればCPGが効いている・・・
ファイナルファンタジーはRPG・・・
ちなみに中山はドラクエ派です!!
脱線、失礼しました(^^;
脳や脊髄の中は見えないので、CPGの
バイオメカニクス的・神経生理学的な構成要素を
考慮した評価に基づいた上で、『CPGが効いている』と
言うべきだと中山は考えています。
本セミナーでは、TLA(trailing limb angle)・慣性の法則などの
バイオメカニクス的視点や伸張反射・Ⅰb促通・反回抑制などの
神経生理学的視点で『CPG』を紐解き、
歩行評価の三種の神器である『歩行分析・10m歩行・6分間歩行』における
一工夫を実技も交えながら共有したいと思います。
また、『CPG』と上肢活動との関連性からOTプログラムへの工夫点についても触れますので、OTの方もぜひご参加下さい(^^)
機能解剖学的・神経生理学的なタッチの実技も予定しています
本セミナーはこんなセラピストにオススメ
- 歩行を解剖学的・運動学的・生理学的な視点から解釈する知識を増やしたい
- よく10m歩行時間や6分間歩行距離などの指標を用いて歩行を評価している
- CPGという言葉を安易に使ってしまっている
- バイオメカニクス的な解釈と神経生理学的な解釈の繋がりを知りたい
- 上肢活動の向上を図るためのOTプログラムに歩行を活かしたい