外食チェーンが嚥下機能障害用のメニューを作成したそうですね。
少し前の記事になりますが、ご紹介したいと思います。
嚥下機能障害とは?
嚥下機能障害とは、食物が認知され、口腔、咽頭、食道を経て胃に至るまでのすべての過程をいいます。 摂食・嚥下障害とは、この一連の動作に障害があることです。 誤嚥(ごえん)とは、食べものの一部あるいは全部が声門以下の気道に流入することをさし、飲食物・分泌物・胃内容物の誤嚥により起こる肺炎を誤嚥性肺炎といいます。
簡単に嚥下機能障害をテストできる方法としては、反復唾液嚥下テスト(RSST)が有名ですね。
30分に3回ほど唾を飲み込むことができるかというテストです。
詳細は上記のリンクをご参照くださいね。
私はSTではないので、詳細は引用に丸投げしてみます。
この外食チェーンの新しい取り組みは正しい
施設や病院でもこれからの季節、お花見や梅を見に行ったりというイベントが増えてくると思います。
特に特養や高齢者施設ではご家族様が外食を家族様と一緒にされるということをよく目にします。
ですが、私が担当させていただいている患者様から話を聞くと、外食してもあまり食事量は取れていないと聞きます。
それはなぜかというと、「食べにくい」という意見が大半を占めます。
私の担当させていただいている患者様はステーキやしゃぶしゃぶがとても好きな方です。
私もお食事をご一緒させていただいたことがありますが、自分から好んで好きな食べ物を選ばれる方です。
ですが、お肉が硬かったり、飲み込みにくい食材があったりと、なかなか食事が進まないということがありました。
ですが、今回の記事で紹介されている「すぎのや」は魚介類や肉類は筋を切るなどして、のみ込みやすいように工夫。温野菜は食べにくいゴボウやタケノコ、こんにゃくを除き、ほかの季節の野菜で代用しており、ご飯はおかゆに換えることもできるそうです。
外食したくない理由は「食べにくい」
食べにくいという理由は外食を控える理由としてとても大きい障害となります。
私たちも「しんどい」という理由で、山登りをしなかったりしますよね?
食事というのは三大欲求としてとても大きなものだと私は思っています。
性欲が満たされなくても食欲だけは満たされていたい。と常々思っています。
みなさまはどうですか???
食事をする上でたべにくい、おいしくないという感情は、食欲を満たせない要因になりがちになります。
あなたはおいしくない食事を食べ続けることはしたくないでしょう??
外食は「あれがたべたい」「これがたべたい」という欲求を満たしてくれる最たるものだと思います。
その利用者の方に少しでも寄り添って、ニーズに答えていけるということは、とても大切なことではないでしょうか?
あなたは何が食べられなくなると嫌ですか?
私は寿司が食べられなくなるのは嫌です。
「おまえエポックの誰だよ」と言われそうですが、そこは置いておきましょう。
でも寿司が嫌いな人はいないのではないでしょうか?
お寿司のネタとしてはハマチやエンガワが好きですね。
ウニは寿司で食べるのではなく、塩で食べたい派です。お酒は日本酒がいいですねぇ。
でも、お寿司ってご飯とネタがあってなかなか食べにくい食材なんですよね。
ご飯は粘り気があるし、ネタは結構原型が丸々ありますし。。。
STの友達と話していても、結構食べにくい食事としても上がるようです。。。
前述した患者様は肉が食べれなくなるのはさみしいと話されていました。
あなたは何が食べれなくなると寂しいですか?
ぜひ自分の患者様が何を食べたいか、食べれるようになってほしいかを知ってみてください。
嚥下機能障害はST(言語聴覚士)だけでなくてもリハビリをすることが可能です。
だって理学療法士は基本動作や運動学はだれにも負けないでしょう?
作業療法士だって認知機能面や食形態や食事場面の環境設定の方法は多職種には負けないでしょう?
どんな職種であっても嚥下にかかわることができます。
ぜひ皆さんも勉強をしてみてくださいね。
エポックではその機能についての勉強会を開催しています。
ぜひ見てみてください。