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透析という苦しみから解放されたいと思う気持ちを考えてみる

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皆様はこれから毎週3回、4~5時間の透析を40年以上続けなければいけないと言われたとき

どのように感じますか?

 

www.sankei.com

 

 

先日衝撃のニュースが飛び込んできましたね。

透析を中止して女性が亡くなった。過去に20名以上の同じような方が亡くなっているというニュースでした。

 

その病院では家族を含めた話し合いが行われ、記録も残っており、悪意や手抜き、医療過誤もないと発表していますが、

これはいろんな捉え方ができそうですね。

 

苦しみから解放する手段を提示している?

 

今まで普通の生活を送れていたのに、いきなり冒頭のように40年以上週3回の透析を続けなければ生きていけない。

 

そのように宣告されたら、かなりの絶望と苦痛を味わうことでしょう。

自分に照らし合わせてみても、病院に通うだけでもかなりのストレスでしょうし、

なにより今の生活の中でどのように病院に通う時間を作ればいいかわならない。

 

職場環境的にもそのような時間を取るわけにもいかないし

なにより体力が続くような気がしない。

 

自分はまだ30代だから何とか体力が持つかもしれないけど

60代、70代になったときにかなりの体力が減っていると仮定して、どれだけの負担になるかなんて想像したくない。

 

そんな苦しみをずっと続けるなら・・・

 

そんな考えが頭をよぎりそうです。

 

透析中止は安楽死ではない

 

この記事について、高須院長(高須クリニック院長)がコメントをされていましたね。

 

「透析中止は安楽死ではない」

 

 

「延命治療を中止すれば自然に苦痛なく最期を迎えられるわけではない、尿毒症の苦しみを理解しない第三者い二等席を中止する権利はない。最後は地獄の苦しみだったと思います。患者さんの最後の気持ちが理解できる。胸が痛みます」

 

こうコメントされていました。

 

 

最初は透析中止を願い出ておられたようですが、問題となるのは再開を願い出ているのにもかかわらず、その時に対応したのかどうかが不明瞭な状態でお亡くなりになられたということでしょうか。

 

 

この対応が本当に患者様のためを思っての対応だったのか、

それとも手抜きや悪意によって対応をしなかったことによる医療過誤なのか、これらが争点になりそうですね。

 

 

医療は患者様のために・・・

 

我々医療従事者は皆様そうだと思いますが、患者様の笑顔を第一に考えて対応しておられると思います。

 

私は新入職当初に神経難病病棟とホスピス病棟を担当させていただきました。

 

そのころは右も左もリハビリの「リ」の字も理解できていない状態で、その現状を目の当たりにして「リハビリ」という言葉を一から考えさせられたことがありました。

 

ホスピス病棟、終末期、

最後の最後、病棟では苦しみに悩んで苦しむ声が飛び交っています。

 

「患者様の苦痛をどのように和らげてあげればいいだろう。」

 

本当にこのような考えに最終的に至るのです。

 

 

以前、看護師が点滴内に異物を混入して死亡させたニュースがありましたね。(関連記事の添付はやめておきます。)

 

 

その際にツイッター上で、同じように終末期にかかわる看護師さんのコメントがバズっていました。

 

確かに患者様を意図的に殺害することは人道に反しますし、

 

決して行ってはいけないことです。

 

ですが、

 

もう楽にしてあげたい、

 

この苦しみを解放してあげたい

 

 

このように考えているとコメントをされているツイッターを見て、他人事じゃないなぁと感じざるを得ませんでした。

 

 

今回の透析患者様の記事を読んで、今一度、患者様のためになっているかどうかを考えるきっかけになりました。