脳血管障害のリハビリを行う上で下肢のぶん回し症状や
足趾の内反尖足症状によって荷重が十分できないような場面をよく目にします。
ブルンストロームステージテストⅡ以降で連合反応が起こりますが、
あなたの患者様も屈曲共同運動や伸展共同運動がリハビリを行う上で問題となっていませんか?
ここでは一度、連合反応について学んでみましょう。
連合反応について、あなたはどの程度説明ができますか??
連合反応とは
運動系の中枢経路は非交叉性線維を含み、さらに脳梁を介した連絡をはじめとして左右の連絡が存在する。健常者においても、握力計検査で全身性に筋緊張が高まり、反対側上肢の屈筋群の収縮や手指の把握を生じることがある。
このような一側の随意的筋収縮が反対側の筋収縮、さらには全身性に筋緊張の高まりを引き起こす現象が連合反応である。
片麻痺の回復期に出現しやすく、麻痺側のみでは随意的筋収縮を生じえないときに、健側股関節の内・外転を命じて抵抗を加えると、麻痺側股関節の内・外転が生じる現象をレイミスト(Raimiste)反応と呼ぶ。
〇連合運動 associated movements:自然な活動で、多大な努力が必要、複雑/慣れない運動の正常な特徴.新しいスキルを学習すると消失する。
〇連合反応 associated reactions:運動遂行時における運動単位,筋の通常でない活性化によって特徴づけられ、この活性化パターンは運動習慣によって強固になる非共同運動パターンdyssynergic patterns of movement=異常共同運動、異常な運動や可動性、異常
な運動パターン、運動の痙性パターン(文献記載用語)
連合反応の問題点とは??
連合反応が出現すると様々な問題が起こります。
・皮膚、軟部組織、結合組織、筋などの粘弾性の低下あるいは欠如
・骨・関節の異常アライメント
・神経系の抑制機構の欠如
・抗重力姿勢と運動の非協調パターン
・選択運動の低下あるいは欠如
・バランスの低下あるいは欠如
・代償活動 ⇒ 連合反応の出現
・過緊張に対する筋弱化の存在
このような問題点が出現するため、普段のリハビリがなかなかうまくいかないといったことはないですか?
患者様のリハビリを90分×2回分を実際見て実習形式で体験できる
6月16日に森ノ宮病院の名誉委員長、紀伊克昌名誉副委員長による治療デモンストレーションセミナーが開催予定です。
片麻痺の連合反応とはどのようなメカニズムで起こるのか。
そのメカニズムを利用してどのように治療プログラムを構築していくべきなのか。
構築した治療プログラムをどのような方法で治療していくのか。
そしてその時のハンドリングはどうすればいいのかを
見学実習形式で学ぶことができます。
患者様は左片麻痺のステージⅤ、足部の内反尖足が著明にみられる患者様をお呼びする予定です。
めったにない治療セミナーになります。
ぜひご参加ください!!