先日のブログでは二重課題(デュアルタスク)ができないと
転倒リスクが向上するという話を書きました。
でも、実際デュアルタスクってどういうものかあなたはきちんと説明できますか??
デュアルタスクとは?
二重課題(デュアルタスク)とは、2つの課題を同時に遂行することが求められる課題です。
英語表記に由来して、「dual-task」「デュアルタスク」と表されることもあります。
「〜しながら…をする」というように、2つの課題へ注意を向ける必要がありますが、この能力が低下している患者さんは少なくありません。
二重課題(デュアルタスク)を考えるときには、「会話をしながら車を運転する」という場面がしばしば取り上げられます。
この場合、会話に注意を向けることによって運転の精度が落ちるため、事故のリスクが高まることがよく知られています。
このように2つの課題を同時に遂行する力は、脳卒中や認知症、加齢などが原因となって低下することがあります。
なぜこのような能力が必要なのかというと、たとえば、自宅で歩いているときに家族に声をかけられたり、障害物を避けながら移動したりすると、注意を向けるべき対象が増えるために転倒のリスクが高まることがあります。
二重課題(デュアルタスク)の能力が低下していることが原因で転倒リスクが高まっていると判断される場合、リハビリの中でトレーニングを行っていく必要があるのです。
リハビリで実践したい二重課題(デュアルタスク)のトレーニング例
「運動」を主課題として、付加できる認知課題の例を少し挙げていきます。
随意的に体を動かす時点で一つの課題にはなりますが、
床歩行、トレッドミル歩行、椅子座位での足踏み、手拍子などから選択します。
患者さんのレベルや用いる認知課題の性質に応じて運動の内容は調整していきましょう。
1)「運動」+「言葉の想起」
2)「運動」+「計算」
3)「運動」+「Stroop Test」
このように、運動しながら何かを行うというトレーニングが
デュアルタスクでは必要となります。
ではなぜこのようなことが必要なのか?
これができることによって、どのような効果があるのか?
どのようなトレーニングを進めていけばいいのか?
これはこのセミナーにぜひ参加してみてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。