当院のお客様にも腰痛でお悩みの方はたくさん来院されます。
デスクワークや長時間の立ち仕事、その原因は様々ですが、
実は腰痛の原因が内蔵にあることもあるんです。
今日は、無関係そうに見える内臓と腰痛の関係、それをお伝えしたいと思います。
内臓と筋肉の関係とは
内臓と腰痛なんて、一見すると無関係のように感じるかもしれませんが、
実はとても密接に関係しています。
特に胸から腰にかけての体幹部分の骨格や筋肉は、
内臓を守るということが目的の一つにあります。
だから内臓に不調があるというサインを体が受け取ると、
その周りの筋肉をぎゅっと収縮させて守ろうとするはたらきがあるんです。
内臓の中でも消化器官に注目してみましょう。
内臓というのはそのほとんどが平滑筋という筋肉でできています。
筋肉を動かすためにはエネルギーが必要ですよね。
もちろん消化をする時にもエネルギーが使われます。
暴飲暴食、不規則な食事をしていると内臓に負担が掛かってきます。
内臓は、疲れたり異常があると硬く収縮する性質があります。
この時周りの筋肉にも影響を及ぼし、お腹や背中など、内臓周りの筋肉まで硬くなってしまうのです。
内臓由来で筋肉に痛みが出る場合もあるということ、ぜひチェックしておいてください。
腰痛を引き起こすのは脊柱起立筋
背中には首から腰に掛けて伸びている脊柱起立筋が走っていて、
その場所それぞれに対して神経支配がなされています。
そして内臓それぞれにも対応する神経があります。
つまり、内臓機能が低下していると脊柱起立筋に、
脊柱起立筋が緊張していると内臓機能に影響が起こります。
私自身の見解ですが、ストレスを過剰に感じている人は
胸椎レベルの脊柱起立筋の過緊張が見られているように思います。
この記事をお読みのあなたに対策をお伝えします!
腰痛対策には内臓に疲れをためないことが大切です。
①食事の間を空けて内臓を休ませる
内臓に休憩の時間を与えてあげることが大切です。
食べ物がそこにある限り内臓は消化に働き続けます。
胃の中に食べ物が何もない、という状態を作ってあげましょう。
間食、夜食、は絶対に止めてくださいね。
②油物より野菜中心の食事を
基本的にカロリーの高いものは消化にかかる負担も大きく、
内臓の疲れに直結しやすいです。
野菜を積極的に取り入れて、内臓にも優しい食事を心がけましょう。
ですが、タンパク質の摂取も重要です。
大腸の潤滑油を担当してくれるタンパク質は
便秘解消にも繋がります。
③よく噛んで食べよう
内臓に対する負担を減らすには消化しやすい状態で食べ物を送ることが有効です。
早食い・大食いは避け、よく噛んで食べ物を小さく小さく砕くことで、消化を助けてくれます。
内臓が元気になるとぎっくり腰だけでなく、多くの病気や、肩こり、体のだるさ等の症状も緩和することができます。
内臓を整えることで、身体全体を整えてみてはいかがでしょうか?