WHO(世界保健機関)は、FAO(国連食糧農業機関)と共に、
糖尿病・心疾患・がん・肥満予防のために、
また途上国では微量ミネラル欠乏の予防と緩和のために、
生フルーツと野菜(イモなどデンプン性野菜を除く)を合わせて、
毎日少なくとも400グラム以上摂取することを推奨しています。
ところが、厚生労働省の統計によれば、
現代の日本人は生のフルーツを1日100グラムしか食べていないという統計が出ています。
「糖が多いからフルーツを避ける」という話もよく耳にしますが、
フルーツはお菓子やパンに比べて糖質は少ないということをご存じでしょうか?
フルーツは10~20%なのに対し、
ご飯では36%、食パンでは44%、チョコレートでは52%、
ドーナツでは59%が糖質です。
しかも、フルーツの糖は消化負担のほとんどないブドウ糖、
果糖、ショ糖などの天然の糖類です。
さらにいうと、清涼飲料水の多くは、
およそ10%以上の糖類(ブドウ糖、果糖、ショ糖)が含まれています。
500mlペットボトル1本飲めば、
50グラム以上の糖類を摂取することになるのです。
こうしてみると、フルーツだけを摂取するより
日頃の自分たちの食生活を見直すほうが
糖質の過剰摂取を予防できるのではないかと
感じてしまいますよね。
フルーツを取ると何がいいのか??
実際に、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構の研究成果で、
温州ミカンのMサイズを1日4個食べると、
骨粗しょう症のリスクが92%下がることがわかっています。
また、腸内環境を正常化してくれるので
お通じが格段に良くなります。
また体臭も変わり、加齢臭なども無くなるそうです。
フルーツ中心生活は本当にいいのか?
基本的にフルーツだけを摂取して生活するということは
非現実的かもしれません。
しかしながらフルーツの有用性は前述したとおりです。
ではどのようにフルーツを普段の食生活の中に取り入れていくかというと
食事前のフルーツ摂取、また朝一番のフルーツ摂取がいいそうです。
食事前のフルーツ摂取は食べ過ぎを防ぐことができます。
よく30回は噛みましょうなどと言われますが、
空腹状態でご飯を食べようとすると、
急いでがっついてしまい、あまり噛まないまま、
胃の中に食べ物を放り込んでしまいがちです。
でも食事前にフルーツを摂取すれば、
お腹の空腹感が和らぎがっつかないから、
ご飯を味わって食べることができます。
また、朝一番のフルーツ摂取のメリットは、
就寝中の呼吸や汗による脱水状態を解消するため、
「健康のために朝起きたら、コップ1~2杯のお水を飲みましょう」と言われます。
しかし、冷えた飲み物だとお腹を冷やす恐れがありますし、
飲んだらすぐに胃に直行し、胃がチャポンチャポンしてしまいます。
しかし水分の多いフルーツなら、少量でも乾いた喉を潤してくれるうえ、
口の中で噛み、何回かに分けて食道を通るので、
温かくなって胃に入ります。だから胃腸にも優しいのです。
フルーツを毎日の食事に取り入れることはけして難しいことではありません。
最近であればコンビニでもちょっとしたフルーツが売っていたりと
身近に購入できる機会が増えています。
ぜひフルーツを上手に使って
健康的な食生活を獲得していってください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。