本日もお読みいただきありがとうございます。
昨日のブログはいかがでしたでしょうか?
少し詰め込みすぎたかな?という部分もありますが
背臥位姿勢でも考えることは多々ありますので
ぜひこの姿勢でしっかり治療を行っていってくださいね。
まずはこちらの記事をお読みください。
さて、本日は寝返りの重心変移期~側臥位です、
重心変移とは、脊柱上にある重心を
左右どちらかに移動させる時期ですね。
(勝手にそう呼んでます)
以前のブログでも書きましたが
重心を動かすためには、
支持基底面を小さくしなければいけません。
かつ、重心位置は体の中心に移動させて来る必要があります。
極論で言えば、V字バランスのように
支持面が一点集中で骨盤の上に重心がある状態を作れれば
誰でも寝返りを誘導することができます。
支持基底面が大きいと物体は安定します。
しかし支持基底面が小さいと物体は不安定になりますが 逆を言えば動かしやすいといえます。
歩行動作に影響する寝返り動作の問題点とは? - EPoch Official Blog
というのは極論ですが
要はこういう状況を作り出すことが必要です。
その状況を作り出すためには、
頭部や下肢の抗重力活動が必要不可欠です。
大切なのは頭と目の協調性
ここから重要なのは、
・頭部の左右への回旋運動
・眼と手との協調性
です。
側方へのリーチ動作を行うためには
まず横の環境が「安全」であることを
患者様本人が理解しなければ
寝返りは成立しません。
見えないところに身体を動かすのは
誰でも緊張しますよね??
そこから、手を側方へ動かすとともに
目を追随させることで
頭部の屈曲・回旋運動を誘導することができます。
視線を動かすことで、頭部の動きが誘導されます。
そうすると、頭部の回旋、屈曲動作が誘発され 体幹の筋収縮が促されます。
これも一つの運動連鎖ですよね。
歩行動作に影響する寝返り動作の問題点とは? - EPoch Official Blog
まず、ここがなければ、
寝返り動作はうまくいきません。
ただ麻痺側上肢を側方へ誘導するだけでは
肩甲骨がいくら浮いたとしても
努力性の寝返り動作になってしまいます。
眼と手との協調性がうまく行けば
その後は肩甲骨のプロトラクションを誘導し
脊柱と肋骨の丸みを利用して
重心を側方に変移させましょう。
※プロトラクションとはこういう状況です。
ここまで行けば、重心は骨盤方向に変移してますので
側方への寝返り動作は可能になります。
重要なのは体側の感覚障害に注意しよう
前のブログでも書きましたが
片麻痺患者様はここで一つ大きな問題が出現します。
それは左右の体の感覚の不一致が動作を阻害してきます。
特に非麻痺側は麻痺側の感覚鈍麻により
ベッド側への努力性の筋緊張を呈していますので
なかなか動作を遂行することができません。
専門学的に話をすると、伸展筋の筋緊張異常を呈します。
だからこそ、屈曲筋を賦活する必要があるのです。
人の体には相反抑制という作用が働きます。
簡単に言うと、動かしたい筋肉を動かす際は
反対の筋肉は緩むということです。
つまり、努力性に働いている伸展筋の筋緊張を
抑制させたいのであれば
屈曲金を賦活させる必要があるということです。
こうすることで、側方へのリーチ動作及び寝返り動作は
実施することができますので、
ぜひ皆様も試してみてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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