おなかがポッコリと出ている人、
おなかを膨らませることが得意な人。
そういう人は総じて腹圧を高めるトレーニングを行っています。
最新スポーツ医学でも、疲労予防のカギとして注目されています。
疲れがたまっているならこちらもおすすめです。
腹圧について知っておきましょう
腹部には肝臓や胃腸などの内臓を
格納する腹腔があり、
この腹腔内部の圧力が体内圧力の正体です。
腹腔の上には横隔膜、そして横隔膜の上には肺があります。
空気を吸って肺を膨らませることで横隔膜が下に押され、
その横隔膜が上から腹腔を押す形で腹腔が圧縮されると、
腹腔内の圧力が高まり背筋が伸びます。
これが、
腹圧が高まる仕組み
です。
横隔膜によって腹腔が圧縮され、腹圧が高まると、
お腹は膨らんで腹囲が固くなるのが特徴です。
この腹圧が弱まると、体は疲労感を感じます。
なぜなら腹圧が弱まると体幹筋の過剰な努力が必要になるからです。
体の構造上、腹圧が弱まると、
体の中心である脊柱と体幹が支えられず、
体は安定しませんよね。
そのため脊柱起立筋や広背筋といった
体幹を伸ばす筋力が過剰に働いてしまいます。
すると体の各部と中枢神経の連携が乱れ、
結果、思ったとおりに体が動かず、
余分な負荷が体にかかってしまうのです。
ご存知の通り、
体幹は良い姿勢を保持するためにはとても重要な部分です。
体幹が弱かったり筋肉のバランスが悪いと、
姿勢が悪くなったり腰痛の原因になったりして、
様々な痛みを引き起こす原因にもなりえます。
体幹とはどこ?なんでそんなに大切なの? - EPoch Official Blog
息を吐くときもおなかを膨らませるとよい
ストレスが溜まりやすい現代社会、
胸式呼吸優位の人はとてもたくさんいます。
胸式呼吸優位の呼吸では、横隔膜を十分に動かすことができません。
横隔膜には自律神経が集中しているので、
自律神経の動きも鈍くなります。
するとまたストレスが溜まりやすくなる、という悪循環になってしまいます。
脊柱と体幹をよりしっかり支えるためにも、
アスリートに限らず、息を吐くときもお腹を膨らませた状態をキープしてみましょう。
この呼吸方法を腹式呼吸といいます。
腹式呼吸は息をゆっくり吸うことで
肺を膨らませて横隔膜を下げ、
またその状態をキープすることで
腹腔を上から押してお腹を膨らませることができます。
お腹の内側から圧力がかかると、
それを押し返そうとしてお腹の外側からの筋力も働きます。
この力で、体幹が安定し、姿勢が整うことで、
疲労を予防できるということです。
いかがでしたでしょうか?
息を吐くときもおなかを膨らませるということは
普段の常識から離れているように思うかもしれませんが
ぜひ一度実践してみてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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