いつもご覧いただきありがとうございます。
セミナー事業部 中国・四国エリアマネージャーの中山です。
本日は1月19日(日)の関西セミナー、2月9日(日)の関東セミナー『運動学・解剖学・生理学に基づく筋出力の再考~即効性への評価と治療~』の内容の一部を紹介しますm(_ _)m
1/19(日)関西セミナー ※定員間近
2/9(日)関東セミナー
皆さんはMMT(徒手筋力検査法)やHHD(ハンドヘルド・ダイナモメーター)で測定された値を筋の張力(筋自体が収縮して起こる力・・・正確には活動張力)だと考えていますか?
中山は臨床上のほとんどの場合、真の筋力は測定できていないと考えています。
それはなぜか・・・
最終的に発揮された筋力とは筋自体の力(全張力=活動張力+静止張力)ではなく、そこからその力が様々な抵抗により邪魔され、引き算で出された結果であると考えるからです。
つまり、筋力=筋張力ではなく、筋力=最終的に関節を動かす能力(モーメント)であるとも言えますよね!!
主動筋と拮抗筋の関係は『タイヤ引き理論』がポイント!?
さて、皆さんは体力テストで100m走の時間を測定したことがあります・・・よね?
現在の世界記録は皆さんご存知のウサイン・ボルトの9.58秒、日本記録はサニブラウンの9.97秒ですね。
※(Wikipediaより)
ではタイヤ引きをしたことはありますか?
ここでは『筋出力低下』について、向かい風の中でタイヤ引きをしながらの100m走で例えながら解釈していきます(^-^
あ、ちなみに中山はサッカーしかしたことがありません(^^;
100m走の本人の最速記録が9.58秒だとして、これを筋力に置き換えると筋自体の力である『主動筋+協同筋』となります。
もちろんタイヤ引きをしながら走ると遅くなり、これを拮抗筋が邪魔をしている状態と捉えると、拮抗筋の筋緊張の高さが本来の『主動筋+協同筋』に抵抗をかけてしまいます。
式にすると・・・
『主動筋+協同筋-拮抗筋』で、筋が発揮しようとする力ということになります!!
ちなみにこんな研究もあります↓
トレンデレンブルグ徴候が陽性の場合も陰性の場合も、股関節外転筋力に差はなかったが、股関節内転筋力はトレンデレンブルグ徴候が陽性の場合に有意に大きかったという研究結果です。
つまり、トレンデレンブルグ徴候には股関節外転筋力はたしかに重要ですが、股関節内転筋が邪魔をすることで、股関節外転筋の役割である骨盤の下制の制御が不十分になると考えられますね。
※(薩摩ら:人工股関節置換術後における股関節外転筋・内転筋力とトレンデレンブルグ徴候との関係.リハビリテーション医学36:234-236,1999)
つまり、タイムを伸ばすためには、本人の走力を上げる(主動筋や協同筋の筋機能を上げる)or引いているタイヤを減らす(拮抗筋による抵抗を減らす)ことが評価・介入視点となります。
あ、もちろん原因は重複していますよね。
『向かい風理論』を使えば評価・介入の幅が拡がる!?
さて、100m走の際に『追い風参考』と聞いたことはありませんか?
屋外競技では風の影響も考えなければいけません(-_-)
強い向かい風の中ではいいタイムは出せません。
向かい風に抗しながら走ると、タイヤ引きをしているのに加えてさらに遅くなりますよね(>_<)
この向かい風を筋以外の様々な因子に置き換えると、図のようになります↓
例えば、神経―筋の機能的な連結、皮膚と筋の滑走性、筋のアライメント、姿勢、体幹の柔軟性、注意、関節包内の摩擦など、他にもたくさん考えられます!!
いくら主動筋+協同筋を鍛えて拮抗筋の抵抗を減らしたところで、これらの因子が邪魔をしていては、世界新記録は生まれないというわけです。
これらの筋張力以外への介入では即座に効果を得られることが多く、評価と介入を同時に行いやすいことも特徴です!!
筋力低下はなにも筋自体の問題だけではありません。
神経-筋の繋がりや筋の発揮を阻害する(促進する)組織によって最終的に発揮できたものを広義の筋力と言っている場合もあります。
臨床上測定しているいわゆる『筋力』は、本来の筋の張力が様々な因子に邪魔をされながら、結果として発揮された値であると理解すると、評価・介入の幅が拡がりますね!!
本セミナーでは構造的因子、機能的因子、その他の因子に分けて具体的な例を挙げながら、かつ即効性を体感してもらえるように実技を交えた内容になっています!!
ぜひお誘いあわせの上、ご参加くださいm(_ _)m
1/19(日)関西セミナー ※定員間近!!
https://seminar.ep-och.com/seminar/14320
2/9(日)関東セミナー
https://seminar.ep-och.com/seminar/14512
- 今後のセミナー
1月12日(日)四国セミナー
https://seminar.ep-och.com/seminar/14309
1月19日(日)関西セミナー
https://seminar.ep-och.com/seminar/14320
2月9日(日)関東セミナー
https://seminar.ep-och.com/seminar/14512
3月22日(日)中国セミナー(※初開催)
https://seminar.ep-och.com/seminar/14567
4月19日(日)四国セミナー
https://seminar.ep-och.com/seminar/14924
EPоchセミナー