この時期になると、姿勢の相談で
「私猫背でマフラーが首から落ちるんです。」
という相談を受けることがあります。
私自身もなで肩でマフラーがよく落ちますが
最近、特によくマフラーがうまく乗らないように思います。
ついに猫背になり始めたか！
そんな風に自分でも思ってしまう一面を感じましたので
今日のテーマは猫背について書いてみたいと思います。
現代人は猫背の人が大半だ
少し言い過ぎのような気もしますが、そうではありません。
なぜならパソコン作業やスマートフォンを利用する時代になり
ストレートネックという言葉ができるほど
人の体は姿勢が崩れ始めているのです。
あなたはどのように携帯電話を見ているか
想像してみてください。
電車の中、授業中（だめですよ！）、トイレの中、
首を前に倒してスマートフォンをのぞき込んでいませんか？
首が前に出ると、肩甲骨は外転します。
そうすると肩甲帯は屈曲しますので
猫背姿勢の出来上がりです。
猫背はマフラーが落ちるだけではありません。
猫背になると重心は前に動きますので
それを防ごうと骨盤は後傾します。
（重心を後ろに戻そうとするのですね）
そうしないと、前に倒れてしまうからです。
人は重心を自然と戻そうとする働きがありますので
（いわゆるフィードバック機構というものです）
姿勢が徐々に崩れてしまうのですね。
ヒトのご先祖は四つ足動物でした。
その名残は尾てい骨があることで明らかでしょう。
いわゆるしっぽです。
支配神経領域をみてみても四つ足動物であった名残が如実に表れています。
しかし、ここから二足歩行に進化しているわけで
姿勢は不安定な状態に持って行っているわけです。
つまり自分の体の姿勢が崩れれば崩れるほど
体に負担がかかることが多々あるのです。
猫背姿勢を改善するためにはうつぶせをしよう
身体を休めるためにはどのように寝るのがいいのでしょうか？
あなたはどのように寝ているかを想像してみてください。
結論から言うとうつぶせで寝ている人は少数派だと思います。
しかしながら、うつぶせという状況は
腰痛や肩こり予防にはうってつけの姿勢になるのです。
仰向けで寝ると、一番安定していそうですが
実はそうではありません。
臀部に重力がかかり、股関節や体幹は
屈曲方向への力が働きます。
特に交感神経優位の時はなおさらです。
（ストレスで寝れないとかね）
そんな時はうつぶせで強制的に体の前の筋肉を伸ばしてみてください。
そうすると、大胸筋や腹筋などの体の前面の筋肉が伸びるので
肩こり予防になりますよ。
それでも猫背が治らない、肩こりが治らないという場合は
専門家に相談するのが一番ですけどね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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