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この記事だけで数秒間であなたの筋出力を変えてみます!!

いつもご覧いただきありがとうございます。

セミナー事業部 中国・四国エリアマネージャーの中山です。

 

本日は1月19日(日)の関西セミナー、2月9日(日)の関東セミナー『運動学・解剖学・生理学に基づく筋出力の再考~即効性への評価と治療~』の内容の一部を紹介しますm(_ _)m

 

1/19(日)関西セミナー ※定員間近

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2/9(日)関東セミナー

seminar.ep-och.com

 

 

 

さて、皆さんは改善させたい動作と同様の角度や速度でトレーニングできていますか?

 

筋力トレーニングを動作に繋げるためにはその動作と同様の関節角度や運動速度でトレーニングを行うことがbetterです。

その根拠となる研究があります。

これは肘関節において、屈曲25°での等尺性収縮トレーニングを行うと・・・

他の屈曲角度に比べて、トレーニング時と同じ角度である屈曲25°での筋力が有意に増加したという結果であったとのことです。

屈曲80°や120°の場合も同様に、屈曲80°や屈曲120°での筋力の有意な増加が得られました。

これを『角度特異性』と言います。

 

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※(後藤勝正ら:筋力および筋力低下の生理学.理学療法ジャーナル52:5-14,2018)

 

なぜ角度特異性が筋力の発揮に影響しているのかについての中山の考えとしては・・・

メカノレセプター(関節内圧や緊張)や筋紡錘(身体図式)などの末梢受容器の感受性や伝達情報の影響があると考えます。 ※詳しくは本セミナーにて・・・

 

また『速度特異性』も研究されており、筋の遅筋線維や速筋線維の影響を考えることができれば臨床がさらに楽しくなりそうですね!!

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(後藤勝正ら:筋力および筋力低下の生理学.理学療法ジャーナル 52: 5-14, 2018)

 

やはり筋力トレーニングの効果を動作に般化させるためには、改善させたい動作と同様の角度や速度に環境設定した上でトレーニングを行うことが重要なのですね(^^)/

 

このように考えていくと、他の関節の角度にも注意しながら環境設定をした上で筋力トレーニングを行うことが良さそうですね(^^

例えば大腿四頭筋のセッティングを行う場合、完全な背臥位や長座位で行うのではなく、荷重応答期のアライメントに合わせるように三角枕などを背部に入れて股関節軽度屈曲、さらに足関節背屈しておくことも『特異性』を考慮した工夫になりますね!!

 

 

 

今から数秒間で即座に筋出力を向上させます(^^)

 

 

 

さっそくですが・・・

  • 椅子に座って、左右3回ずつ太もも挙げ(股関節屈曲)をして下さい
  • 左右どちらの脚が重く感じたり挙げにくかったりしましたか?
  • 少しでも挙げにくかった方の脚の太もも前面の皮膚を、遠位から近位方向(膝から股関節の方向)に3回ずつ、両手の平でさすって下さい。

皮膚なので圧を加えすぎないように、置いた手をそのまま動かして、さするだけですよ。

 

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いかがですか?

挙げやすくなった人、変わらない人、逆にさらに挙げにくくなった人・・・

原因には個別性があるので、いろんな反応があったと思います。

もちろん下肢の質量がこの一瞬で変化している訳ではありませんが、臨床では太ももが挙げやすくなる患者がたくさんいます(逆方向にさすると重くなります)。

 

このように皮膚と筋の間の滑走性が筋出力を阻害していた場合、即座に改善します!!

臨床的には、骨折や変形性関節症に対する手術後の術創部付近の筋の出力低下の原因と考えられますね。

 

 

 

今から数秒間で即座に筋出力を低下させます

 

 

 

先ほどは即座に筋出力を向上させるような介入でしたが、今回は筋出力を『低下』させてみます。

『どうすればその問題点(筋出力低下)を作れるか?』という逆説的な視点も、患者様の病態や問題点を解釈し、効果的な治療を考える際に役立つと思います。

 

ではさっそく体験してみましょう!!

効果判定は先ほどと同様に・・・

椅子に座って、左右3回ずつ太もも挙げ(股関節屈曲)をして下さい。

左右どちらの脚が重く感じたり挙げにくかったりしましたか?

 

今回は筋出力を『低下』させるので、少しでも挙げやすかったり軽く感じたりした方の脚の太ももを前面から床の方に向かって押し下げて下さい。

今回は皮膚ではなく筋に介入するので、自分の手の平でギュッギュッと押し下げて下さいね(^^;

 

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そして、もう一度左右3回ずつ太もも挙げ(股関節屈曲)をして確かめてください。

…いかがですか?
重く感じた人もいるのでは?(個人差あり)

 

このように筋のアライメントが不整であれば、いくら筋出力は低下してしまいます(-_-)

臨床的には、変形性脊椎症や末梢神経麻痺で選択的に筋力低下がみられる患者の筋アライメントを整えると即座にMMTが向上することがあります。

また筋緊張が高い場合(内反尖足や疼痛による過剰収縮など)、その筋のアライメントをわざと不整にすることで筋緊張を抑制できる可能性もあります。

 

筋力トレーニングを動作の改善に繋げるためには、筋力低下の背景因子を多くの視点から考えることが必要です。

単なる筋力トレーニングではなく筋力を筋出力として捉えることで、臨床がさらに楽しくなると考えています!!

 

本セミナーでは構造的因子、機能的因子、その他の因子に分けて具体的な例を挙げながら、かつ即効性を体感してもらえるように実技を交えた内容になっています!!

ぜひお誘いあわせの上、ご参加くださいm(_ _)m

 

1/19(日)関西セミナー ※定員間近

seminar.ep-och.com

 

2/9(日)関東セミナー

seminar.ep-och.com

 

 

 

  • 今後のセミナー

1月19日(日)関西セミナー

https://seminar.ep-och.com/seminar/14320

 

2月9日(日)関東セミナー

https://seminar.ep-och.com/seminar/14512

 

3月22日(日)中国セミナー(※初開催)

https://seminar.ep-och.com/seminar/14567

 

4月19日(日)四国セミナー

https://seminar.ep-och.com/seminar/14924

 

EPоchセミナー

http://seminar.ep-och.com/

 

 

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