多くの理学療法士がプログラムに毎日筋力トレーニングを組み込んでいることを
多く経験してきました。
本当にそれは筋肥大や筋力増強のメカニズムを理解したうえで
真に有効であると決定できるでしょうか?
意外かもしれませんが、
特に筋肥大に関しては現在も明らかなメカニズムは解明されていません。
日々、筋肥大や筋力増強に関する研究は行われていますが、
現段階で最適なトレーニングプログラムを行うための情報を仕入れておくことは
理学療法士にとって重要ではないかと思います。
最新のエビデンスをご紹介!
私個人の意見ではありますが、
様々な研究結果からもリハビリテーションにおいて
毎日筋力トレーニングを行う必要はないと考えています
(強度や目的にもよりますが)。
その理由について少しだけ触れてみようと思います。
そもそも、高齢者に特徴的な筋萎縮は
どの様な要因で引き起こされるのでしょうか?
まず、考えられているのは
- 老化によってTypeⅡ筋線維の萎縮が顕著に起こる(Power, et al. 2010)
- 筋サテライト細胞※の密度減少と再生能力の低下(Hawke, et al. 2001, Kadi, et al. 2004)
※筋の再生や修復に作用
- ミオスタチン※の局所筋肉内濃度の上昇(Leger et al. 2008)
※筋量を抑制する遺伝子
- TGF-β※の血中濃度の上昇(Carlson et al. 2009)※筋萎縮の誘発物質
などなど、様々な要因で加齢による筋萎縮は生じます。
筋力増強にはメカニズムがあります
では、筋力増強や筋肥大に必要なプログラム設定はどうでしょうか。
(ここはセミナーで詳細を様々な研究論文から提示したいと思います)
- トレーニングボリューム※の増加が最も重要である(Schoenfeld et al. 2016, etc…)
※トレーニングの総量
トレーニングボリュームは強度×反復回数×セット数で決定されます。
特に強度とセット数で調整しやすいと言われています。
まだまだ情報はありますが、残りはこちらの講義のなかで提示したいと思います。
これらの情報だけでも、
①加齢によってTypeⅡが萎縮(高強度のトレーニングが可能な限り優先されます)、
②筋サテライト細胞の減少(つまり、筋損傷や筋のダメージは避けなければなりません。)、
③ミオスタチンやTGF-β(こられの要素を抑制する方法が必要です。)、
④トレーニングボリュームを増やすには強度やセット数を増やしていく必要がある。
高齢者や障害のある患者さんに毎日筋力トレーニングを行うと、
筋損傷を与え続けてしまいやすい(修復能力が低下しているため)。
そもそも、ご自身が高強度の運動を毎日行えますか??
しかし、ボリュームの増加と強度を優先しなければならない....
これを上手くマネージメントしていくことこそ
理学療法士にしかできないことであると私は自負しています!!
皆様が筋肉やトレーニングについて情報を仕入れて
是非、臨床で患者さんや利用者さんのリハビリテーションに貢献できるよう
情報提供していきたいと思います!
【藤沢先生の過去のセミナー】
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