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訪問看護師が語る。看護が提供できる価値、「看護観」とは

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はじめまして。

訪問看護師の梅本です。

 

今回は

「看護師としての看護観」

を看護師としての実際の経験からお話していきます。

そこから、どんな看護ケアを提供できるかを考えていきたいと思います。

  

看護師が大切にしている「看護観」とは

看護観について看護学生の時は、授業により学び考え方が広がりました。

また、臨地実習や看護実践という体験や経験は、

看護観の形成に影響を与えたと思います。

看護師の体験や経験のみだけでなく、自身の価値観によっても違い、

同じ看護技術の提供に至っても差があります。

 

そのため、高度な看護技術や細やかな患者指導の提供を行うためには、

看護師自身が自己の看護観を発展させていく必要があります。

 

しかし、看護技術に差が生じていたとしても、

患者の個別性に応じた質の良い看護ケアを行うためにはどうしたらよいと思いますか?

 

それは、職員間の情報共有です。

誰が見ても、同じように看護ケアを提供できるように看護計画を詳しく書くことです。

 

看護師として、全身の観察項目などは計画書に詳しく挙げることは勿論ですが、

たわいもない日常のことであっても、

患者様と担当看護師をつなぐ関わりという部分で重要です。

 

例えば、認知症の方の訪問看護計画書においては、

訪問時の挨拶についても項目にあげています。

 

金曜日の訪問であれば、週末であることを意識づけるために「よい週末を」と

笑顔で挨拶と項目にあげます。

金銭管理の確認をする場合は、

その人の生活習慣を見ながら本人と相談して「月に〇円程度の自己管理」と

金額まで項目にあげます。

他の職員が代行で看護ケアにあたった際、同じ声掛けのケアを行うことで、

安心感を与えられるからです。

 

 

私も看護計画に個別性を重視し詳細に記すことで、

質の良いケアと優しさや、思いやりのこもったケアにつながることを

プリセプター(新人教育をしてくれる先輩)から、

何度も何度も教えていただきました。

15年目の今も、自分の中で意識しながら看護ケアにあたっています。

 

 

看護師になりたいと思う強いきっかけがより良い看護へつながります。

私が、看護師になろうと思ったきっかけは、祖母が認知症になったことでした。

 

徘徊行動はなく、笑顔で話をする祖母の状態は、

認知症が進行しても周囲には分かりにくかったと思います。

徐々に火の始末と排泄行動ができなくなりましたが、

オムツを履かないことを最期まで望んでいました。

そんな祖母に関わる家族をみて、看護師の道に進みました。

看護師1年目の冬、祖母は大好きなお風呂に明け方に入って亡くなりました。

祖母が湯の温度を分かって気持ちよく最期に、入浴ができたのかは分かりません。

お風呂場に鍵を掛けていたらよかった等、いくつかの後悔がありました。

 

今思えば、看護師として関われるべきことは沢山あったと思います。

しかし、病院で経験をしていた1年目の私には何もできませんでした。

祖母は往診のみで、歩くこと、食べることができ、近所の人と会えば話す。

そんな普通の日常を過ごしていたため、祖母が何かを求めることはなかったからです。

家族では思いつかない生活を行う中での危険予測などのアドバイスをしてくれる方が

身近にいたら、もっと祖母に寄り添えたかもしれません。

このような悲しい経験で学んだことも、私の看護観の成長になり、

看護ケアにつながっていると思います。

 

看護が提供できるサービス以上の価値とは

私達が提供できる看護は大きく3つあります。

個人的には、医療機関(病院、クリニック、施設、訪問看護等)が違っても

看護の根本は同じだと思っています。

 

  • 患者の異常の早期発見と状態に合わせ、患者がより良く回復に向かえるよう支援する看護。(その人らしい個別性による看護)

 

  • 患者がより良く自立回復に向かえるよう、寄り添いながら自立に必要な環境要素を他職種と話し合い連携する看護。(他職種、患者、家族との懸け橋の役割を担う看護)

 

  • 生活の場では、モニターに頼ることができないため、患者を直接みて何が必要かを考え、相手の立場に立って、患者や家族ならどのような看護や医療を提供されたいかを考え行動することを心がける看護。(看護観を発展させ、生かす看護)

です。

 

私自身、看護が「業務」になってしまい反省する事も、まだまだあります。

そんな時、様々な職種や経歴の方と働くことで、

自分の看護観が広がり自身の課題を見つめ、

より良い看護が提供できるよう努めるきっかけになります。

 

今回、エポック訪問看護ステーションとご縁があり、

管理者をさせて頂くことになりました。

柔軟に対応を心掛け、分からないことは一つずつ丁寧に習得していこうと思います。

そして、状況に応じ望まれる看護ケアが提供できる訪問看護ステーションを

目指せるよう頑張っていきます。

 

 

 

 

このたび2020年6月1日より

伊丹・尼崎を中心として、

エポック訪問看護ステーション

を立ち上げることとなりました。

 

地域の皆様の健康と安心のため、

利用者様が「その人らしく生きる」手段を共に模索し提供してまいります。

 

 

※まずはお気軽にお問い合わせください※

TEL:072-770-1657

 

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