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生理学が苦手という理学療法士・作業療法士のあなたへ。克服するための近道は?

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理学療法士・作業療法士は学生の頃より多くの専門科目を学びます。

解剖学・運動学・生理学…

 

中でも生理学が苦手だ、苦手だった、というセラピストも多いのではないでしょうか?

 

なぜ苦手なのか?

 

それは「なぜその知識を学ぶのか」がわかっていないからです。

 

 

学習の効果はその動機づけに大きく作用されます。

学習意欲を高める因子にはいくつかあります。

 

・期待理論:「できそう!」と思う

・価値理論:「この勉強にはやる意味がある」と思う

・原因帰属理論

・目標設定理論

 

などです。

 

その中でも「価値理論」は、

「この課題には取り組む価値がある」と認識することで学習意欲が高まる

というものです。

 

その価値とは

「楽しさ」や「自信につながる」

または

単純な損得という場合もあります。

簡単にいうと「これをするとこういう効果がある」「この学習はこういうところに活かされる」

という

 

また、価値には

プラスの価値マイナスの価値があります。

プラスの価値を感じているものに対しては「接近」行動(その価値に近付こうとする行動)、

マイナスの価値を感じているものに対しては「回避」行動(その価値を遠ざけようとする行動)

をとると言われています。

 

生理学を学ぶ上でのこの「価値」と考えることが、

生理学の苦手を克服するための最も有効な方法です。

 

そもそも生理学とは

 日本学術会議生理学研究連絡委員会(生理研連)が1997年行った提言には、

生理学は、生体の機能を研究し、生体の仕組みと論理・法則を明らかにし、それらを生命へと統合する学問である。

とあります。

 

「生理学」について調べてみると、

「生理学は生体の持つ様々な機能およびその調節機構を理解するための学問であり、全ての臨床医学の根幹となる学問でもある。個々の機能を理解しその知識を統合することにより、初めて生命現象の多くを論理的に説明でき、生体全体が把握できる。」(日本医大)

「身体の様々な働らき方がどんな機序に基づいているか、その仕組を学ぶのを目的としている。単一細胞の働らき方から出発して、各種臓器の働らきを理解する。そして、更に、臓器間の相互作用を学習することにより、個体の正常で健康な状態が各臓器系統のバランスのとれた相互関係の上に成り立っていることを知る。」(愛知学院大)

などの記載があります。

 

つまり「体の中で今何が起こっているのかを知るための学問」と言えます。

医療を学ぶ上で基本的で根本的なベースとなる知識です。

 

ですが生理学の重要性を理解するのは悲しいかな、

生理学の授業を受けているときでも、

国試の勉強をしているときでもありません。

養成校を卒業し、臨床の現場に実際に立った時です。

 

セラピストの皆さんも一度は

「もっと生理学を勉強しておけばよかった…」

と思ったことがあると思います。

 

 

生理学はどこで活かされる?

では具体的に、生理学を学ぶ価値とは何でしょう?

 

①治癒過程や機序を知っていることで予後予測に活かす

よく患者さんに

「この怪我ってどれくらいでよくなりますか?」

「あとどれくらいリハビリをしたらいいですか?」

と聞かれることがあると思います。

 

適切な予後予測の能力は理学療法士・作業療法士にとって重要です。

 

創傷の治癒期間は、組織の生理学的構造や血管の走行、

組織の栄養状態などによって、異なってきます。

 

1日後はどうなっているのか?1週間後はどうなっているのか?

生理学を理解することで

予後予測ができ、適切なリハビリスケジュールを組むことができるようになります。

 

②フィジカルアセスメントともにリスク管理に活かす

呼吸器や循環器疾患においてだけでなく、

リスク管理は必須の知識です。

 

単純に数字だけでリスク管理の知識を得るのではなく、

どうしたら血圧が上がるのか、

この症状が現れる要因は何か、

など、

生理学的に機序を理解しておくことで、

検査や評価で出た数字がいいものなのか悪いものなのか、

スルーしてもいいのかいけないのか、

判断ができるようになります。

 

【おすすめ記事】

リスク管理をするためにはフィジカルアセスメントを理解することだ - EPoch Official Blog

 

③身体の生理学的反応を知ることで治療効果を最大限に高める

組織を温めたらどうなりますか?

急に激しい動きをしたらどういう反応が起こりますか?

 

アプローチの方法は無限にありますが、

その選択を正しく行えるかがどうかが

治療効果を上げるポイントとなってきます。

 

ただ可動域訓練をする、ではなく、

ホットパックなどで組織の循環を促してから行うか、

軽擦法で皮膚レベルの浅層の緊張を取ってから行うか、

など、より細かくアプローチの手順を考えることで

治療効果は10倍にも1/10にもなりえます。

 

 

生理学を実感してみましょう

簡単に生理学的に起こる体の反応を実感してみましょう。

 

①息を1秒で思い切り吸った後、息を止めてみましょうう。

②できるだけ早いペースで息を吸って吐いてを繰り返しましょう。

③ゆっくり5秒かけて息を吸い、また5秒かけて息を吐きましょう。

3つの呼吸のパターンで、脈拍の変化や感じた気分や感情の変化はありましたか?

 

 

生理学とは目に見えなくて得体のしれないよくわからないもの、

というイメージがありますが、

実際自分自身の身体に怒っている反応そのものが生理学なのです。

 

 

 

生理学の苦手なイメージを克服するには

  • 生理学というものは何を学ぶのかを理解する
  • 生理学を学ぶ価値を見出す
  • 生理学を自分自身で体感する

この3つが大きな近道です。

 

セラピストとして必要不可欠な生理学という知識を

自分のものにできるよう、

モチベーションを上げていきましょう!

 

 

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