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「訪問看護からのリハビリ」と「訪問リハビリ」の違いって何?

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在宅にセラピストが訪問して行うリハビリテーションには

「訪問看護からのリハビリテーション」

「訪問リハビリテーション」

があります。

 

とても似ている両者、違いを説明できますか?

 

 

基本的にはリハビリの内容としては同じ

「訪問看護 リハビリ 内容」「訪問リハビリ 内容」でそれぞれネットで検索すると、

 

訪問看護のリハビリは

・健康管理(血圧測定、体温測定、健康状態の把握など)

・評価(病状や身体機能の把握、身体測定、体力測定など)

・日常動作訓練(室内の歩行訓練、座位保持訓練、買い物などの外出支援など)

・摂食嚥下訓練(口腔体操、食事内容のアドバイスなど)

・環境整備(身体や日常生活動作に合わせて自宅の環境を整備するなど)

・福祉用具の選定(専門業者と相談し、身体に合わせた福祉用具の利用支援など)

 

訪問リハビリは

・歩行、寝返り、起き上がり、立ち上がり、座るなどの機能訓練

・麻痺や褥瘡解消のためのマッサージ

・食事、排泄、着替えなどの生活動作訓練

・福祉用具の活用方法のアドバイス

・住宅改修のアドバイス

・言語機能、嚥下機能の訓練

・ご家族へ介助方法の指導

 

とあり、ほとんど提供するサービス自体には違いはないと言えます。

 

提供する時間も、

訪問看護からのリハビリ、訪問リハビリテーションそれぞれ

1回20分として、1日3回分(60分)まで算定(提供)可能

と上限は同じです。

 

ちなみに算定項目としては

訪問看護は

「訪問看護Ⅰ5(介護保険)」1回296単位(約\2960)

「訪問看護基本療養費Ⅰ・Ⅲ(医療保険)」の¥5550

(※令和2年の診療報酬改定で週4回目以降のリハビリも同じ値段となりました)

訪問リハビリテーションは

「訪問リハビリテーション費」1回292単位(約\2920)

をそれぞれ算定します。

ほとんど料金にも差がないですね。

 

ただ、大きな違いは加算にあります。

訪問看護からのリハビリには加算がほとんどつかないと考えていいです。

ついても看護師とともに訪問する「複数名訪問加算」などのみです。

対して訪問リハビリテーションは。

短期集中リハビリテーション加算、

社会参加支援加算 、

リハビリテーションマネジメント加算、

などのいくつかの加算を算定することができます。

 

【併せて読みたい】

リハビリを受ける時、医療保険と介護保険は併用できる? - EPoch Official Blog

 

 

看護師とリハビリの連携によるサポートがあるかが大きな違い

じゃあ提供する側からすると訪問リハビリテーションの方がいいじゃん!

と思うかもしれません。

 

ただ、

2つの一番の大きな違いは当たり前ですが「看護師の有無」です。

 

訪問リハビリテーションの場合、

確かに病院等が運営はしますし、指示書も主治医から出されることは同じですが、

ステーションに所属するスタッフはセラピストだけです。

 

状態が変化したら?

調子が悪くなったら?

医療的なケアが必要になったら?

 

病院を受診するしかありません。

 

看護師が医療面でのサポートとして状態管理を行うからこそ、

利用者の皆様も安心してリハビリを行うことができる、

リハビリも最大限の効果が発揮できる

ということになります。

 

 

訪問看護からのリハビリは「看護」の視点も必要

訪問看護からのリハビリは

看護師がリハビリを行うこともありますが

基本的には理学療法士・作業療法士・作業療法士といったリハビリテーション職種が訪問します。

 

ただ、訪問看護は、

訪問内容がリハビリであっても

あくまでも「看護」が主体となります。

 

 

訪問を行った後、カルテには実施した項目を記載する必要がありますが、

看護師もリハビリも必ず

「状態の観察」という項目をあげなくてはいけません。

 

血圧や脈拍といったバイタルサインの評価、フィジカルアセスメントをきちんと行い、

利用者さんの状態を把握することが大切です。

 

病院だって血圧は測るじゃん!

と思う方もいるかもしれませんが、

ここで血圧を測るのは、

「リハビリを実施するため」の評価ではなく、

「利用者さんの生活や状態の変化を知る」ための評価です。

 

少しだけニュアンスが違うことがお分かりいただけますでしょうか?

 

 

また、訪問看護としてリハビリテーションを提供するために訪問するなら、

「看護師と同じ視点で利用者を見ること」

が大切になります。

ただの機能訓練をすればいい、ADLをあげればいい、というわけではなく、

状態の管理や、心理的なサポートの面も含めて、

「看護」として訪問していることを忘れてはいけません。

 

スタッフは、 関わる患者さんの「早期回復」 という、 同じ目標をもって働いています。

しかし、 リハビリテーション職種と看護師とで考え方が異なり、 連携がうまくいかないこともあります。

そんな場合、 結果的に一番の不利益をこうむるのは患者さん です。

スタッフ全員が同じ目的を共有できていなければ、 患者さんの回復を阻害することになってしまうのです。

看護師と連携が取れていない理学療法士・作業療法士は危ない? - EPoch Official Blog

 

 

 

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