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訪問看護・介護の現場で感じるキーパーソンの役割とは

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病院から在宅へ退院するとき、在宅サービスを使う時、

「キーパーソン」と呼ばれる人を決めます。

 

キーパーソンとはどういう存在なのか?

どういう役割なのか?

どうして重要なのか?

 

今回の記事では

高齢者の在宅生活におけるキーパーソンの重要性と役割

についてお伝えします。

 

 

化と核家族化によって、社会全体の問題となっている「老老介護の問題」。

厚生労働省の調査によると65歳以上の夫婦のみの世帯は、39.8%(平成30年度)。

世帯数全体の

約4割を占めているようです。

また、65歳以上の要介護者がいる世帯の54.7%(平成28年)は

介護者も65歳以上とのデータもあり、

要介護者がいる世帯の半数以上が

「老老介護」

になっていることが分かります。

 

平均寿命が延びるに従い、

認知症の介護者が認知症の要介護者を介護していることもあり、

「認認介護」

という言葉も、よく聞く言葉になってきました。

 

※老老介護とは

65歳以上の高齢者を同じく65歳以上の高齢者が介護している状態のことです。

 

※認認介護とは

老老介護の中でも、

認知症の要介護者を認知症の介護者が介護していることを

認認介護といいます。

認知症による記憶障害や判断力・認識力の低下により、

食事や排泄、その他の必要な世話をしたかどうか、

介護者も分からなくなってしまうことが問題です。

 

専門の介護職や看護師でさえ腰痛が職業病といわれることがあります。

老老介護の場合は、介護知識もない方が大半です。

介護者の体への負担やストレスも大きいといえます。

介護をしてから、体調を壊される方や一人で抱え込み、

鬱になられたということも聞いたことがあります。

老老介護だけに限らず、毎日のことになると介護される側も、

介護者も第三者のサポートがないと生活がしんどくなり

「共倒れ」の危険が出てくることがあります。

 

【関連記事】

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介護保険の認定は、どうすればいいの?

要介護認定の区分は7段階あり、段階によって保険の適用される限度額が違います。

地域別に、地域包括センターがあります。

まずは、相談しましょう。

そうすれば、介護保険の代行、ケアマネージャーの紹介も行ってくれます。

介護認定結果が出るには、1か月を要します。

 

家族との生活の中で、お互いの負担として「しんどい」と感じたら、

早い段階で家族や社会的なサポートに相談をしてみましょう。

 

もし担当のケアマネージャーや主治医の先生がいない、という場合は、

市町村の問い合わせ窓口や、

直接訪問看護ステーションに相談するのもOKです。

「こんなこと聞いてもいいのかな?」と思うような些細なことでも、

気になることがあれば気軽に聞いてみましょう。

訪問看護を利用する時、介護保険と医療保険でどう違うの? - EPoch Official Blog

 

 

もし、介護してもらう側になってもできることはあります

介護が必要になっても、なるべく運動をするなどの対策を心掛けましょう。

自分の力で、生活することが大切です。

「寝たきり」状態にまでならず、

リハビリで身体機能を取り戻せる可能性もあるからです。

また、介護側への身体的負担も減らすことが出来ます。

 

介護保険のリハビリだけでは足りない。

今の介護依存度が低い状態のうちに、リハビリを頑張っておきたい。

という方には、介護保険と併用で自費のリハビリをおススメします。

 

リハビリを受ける時、医療保険と介護保険は併用できる? - EPoch Official Blog

 

寝たきりになっても、認知症にはならないように努力しましょう。

介護する側、介護される側がともに負担を感じないように、

デイサービスやショートステイなどの利用もおススメします。

 

人が多いところに行くことが、辛い。という方には、

訪問看護の利用をおススメします。

家で一緒に脳のトレーニングに取り組み、

夢中になれることや、笑う時間を増やしましょう。

 

介護生活が始まったら、外的刺激を取り入れて、

体も頭も意識的に動かすことに取り組みましょう。

 

私たち訪問看護ステーションの職員も、外的刺激を与える役割を担っています。

訪問するときは様々な会話を利用者様とします。

病気のことだけの会話だけでは気が重くなりますよね。

最近のニュースのことなど含め、会話を広げ、

楽しい時間を一緒に作りたいと取り組んでいます。

 

介護を受けているから迷惑をかけていると思わず、

在宅介護の場では

「家族として生活を共にすること」

「感謝の言葉を家族間で表現できる環境をつくること」

が大切です。

 

介護生活の中での、「キーパーソン」の役割とは

病院に入院した時や介護が必要になった際に、

病院の担当者やケアマネージャーから「キーパーソン」が誰かと聞かれます。

 

主に、ケアマネージャーや医療関係者とのやりとり、

介護に関する判断を行う中心人物をいいます。

・医療関係者、介護関係者、患者含めた家族や親族への情報共有の連絡窓口。

・患者含めた家族や親族の意見のとりまとめ、進行役を担います。

簡単に言うと、連絡の窓口・意見のとりまとめ役です。

 

介護の場での、キーパーソンの役割。

・介護保険の認定申請、介護サービス事業者との契約、施設などとの契約。

・緊急手術や入院など、緊急事態の判断や決定。

・要介護者の体調が変わったとき、いつもとは違うなどの報告うけ。

・本人や家族などの意見をとりまとめ、介護の方針を決める。

・訪問介護事業所や他のサービス事業所からサービス時間の変更の相談。

・おむつが足りない、日常品が足りない、要介護者からの伝言の相談。

・要介護者が支払いできない場合は、病院や施設の費用の支払い

・施設退去時、退院や死亡時などの必要に応じた対応

などをしてもらうことがあります。

 

緊急連絡先、介護者、家族の代表、連帯保証人や身元引受人という役割です。

キーパーソンが一人で抱え込まないためにも、

前もって緊急時の対応について本人の希望を聞き、

家族と話し合っておくことが大切です。

 

医療関係者やケアマネージャーが、キーパーソンに求めたいところは?

介護生活の中で、

金銭面の役割を担う方や同居している方をキーパーソンとされる方がいます。

また、老老介護の現在では、連絡の取りやすい嫁が担ったりするケースがあります。

 

しかし、緊急な場合が連絡をすることが多いため、

 ・すぐに連絡が取れる方

・要介護者の状況(病気・財政等)をよく把握している方

・要介護者の気持ちを理解している方

・緊急時など判断や決定ができる方

・なにかがあったときに連帯保証人や身元引受人となれる方

が、望ましいところですが、すべての条件を満たせるはずはありません。

 

家族、要介護者で話し合いをもち、

なるべく要介護者の気持ちの代弁が出来る方がよいのではないでしょうか。

家族の意見だけを押し付けても、要介護者が望まれていないこともあります。

 

 

キーパーソンを決めるポイント

大切なのは

「すぐに連絡が取れる」

「要介護者の状況をよく把握している」

の2点です。

 

例えば、連絡が取りやすい人をキーパーソンとして決めます。

・家族の役割や希望、状況を確認しましょう。

要介護者の要望と金銭面の状況、

家族の各自の家庭状況、

介護分担、(介護費用の分担と管理)

緊急時の連絡方法

生活の場の選択(近隣の施設やサービスの利用、同居や在宅介護の希望)

・キーパーソンは、中心となって家族と情報共有や判断、決定を行いましょう。

・キーパーソンが決まったら、周囲がどのように支えるか。しっかり話し合いましょう。

在宅介護をする場合、

介護度が重くなるにつれて「ほとんど終日」の介護が必要です。

 

一度キーパーソンを選んだら、変えられないというわけではありません。

不安が強い時や体調に変化が見られたら、

無理せずキーパーソンの変更を検討してもらいましょう。

代わりの親族がいないときは、

一人で抱え込まずに今の状況が「しんどい」ことを

ケアマネージャーや医療関係者に遠慮せず伝えましょう。

 

介護生活は、さき何年続くか分かりません。

良いこともあれば苦しい時もあります。

 

介護を受ける側、介護する側であっても、誰もがとおる道でもあります。

訪問看護ステーションのサービスを通して、

家族と一緒に支える側としてサポートします。

訪問看護は、患者だけでなく家族のケアを行うことも看護の1つです。

 

 

このたび2020年6月1日より

伊丹・尼崎・川西・宝塚を中心として、

エポック訪問看護ステーション

を立ち上げました。

 

地域の皆様の健康と安心のため、

利用者様が「その人らしく生きる」手段を共に模索し提供してまいります。

 

 

※まずはお気軽にお問い合わせください※

TEL:072-770-1657

 

 

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