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看護師が知ってほしい高齢者のSOSに気づく介護の知識

お年寄りの介護・看病03 | フリー素材ドットコム

 

訪問看護で訪問をさせて頂くと、

家族や職員から

「最近よく寝ています。」「食事が減っています。」

という相談から、

発熱などの病状の発見になるケースがよくあります。

体がだるい、体が熱いと自分で感じて表現できる人もいますが、

うまく症状を表現できない人もおられます。

 

一般に、高齢者は症状の発現が少なく、

症状があったとしても訴えが少ない傾向にあります。

そのため、家族や施設などの介護者の訴えが、

病気の有力な手がかりとなることがよくあります

 

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普段と違う、体の異変の察知が重要です。

・なんとなく元気がない。

・寝ている時間が長くなる。

・食事の量が減る。

・今までに出来ていたことが、急に出来きない。

・立ち上がるときにいつも以上に手助けがいる。

・普段と違うことをし始める。

このようなことがあれば、何か体調不良があるのかもしれないと疑ってみてください。

 

まずは、体に触れましょう。

例えば、体を触ることで様々な情報を得られます。

・体温測定をする。

・衣服の確認。

・上、下肢の動きの確認。

・皮膚に怪我や傷がないか確認。

その後に、湿度や日常生活の確認に目を向けましょう。

 

高齢者は熱の発散がうまくできないこともあるので、

服を着せすぎていないか、

布団をかけすぎていないか、

部屋の温度はどうか、

暖房の風が直接当たっていないか、

直射日光に当たりすぎて水分を取っていないのではないか、

など見直しましょう。

 

これらの環境を改善しても、

体温が上がったまま、倦怠感が継続する場合は医師の診察を受けましょう。

 

身近に起こる微熱を伴う疾患

風邪

風邪はウイルス感染によって、鼻やのどに急性の炎症を起こす疾患です。

鼻水やくしゃみ、のどの痛みからはじまり、発熱や頭痛、寒気、全身のだるさを感じます。

39~40℃近い急な高熱や全身の関節痛、激しい頭痛をともなう場合は、インフルエンザの可能性があります。

 

肺結核

結核菌という細菌に肺が感染して起こります。

せき、たんや肉眼では確認できない微量の血が混じったたん、

微熱などの症状が2週間以上続きます。

結核菌は、せきなどによって感染が広がる可能性がありますが、

初期症状が軽いため、感染に気付かないこともあります。

感染者数は一時減少したものの、

最近では療養施設等でのお年寄りの集団感染や、

新しい結核菌の登場によって再び増加しています。

 

慢性胆嚢炎

腸内の大腸菌などが胆嚢に入り、胆嚢の粘膜に繰り返し炎症を起こす状態です。

みぞおちから右側の上腹部にかけて不快感をともなう痛みを感じるとともに、

38℃近い微熱が続き、吐き気、嘔吐などの症状もあらわれることがあります。

 

虫垂炎

盲腸の先についている虫垂に炎症が起こる病気で、盲腸炎とも呼ばれます。

突然急激な腹痛が起こると同時に、37~37.5℃くらいの微熱が続き、

吐き気や嘔吐をともないます。

腹痛は、最初からへその右斜め下辺りが痛む場合と、

みぞおちから徐々に右下腹部へと痛みが移行していく場合があります。

 

慢性膀胱炎

膀胱内に細菌が侵入して炎症を起こすのが膀胱炎です。

膀胱炎は非常に再発しやすく、慢性化することが多くあります。

トイレが近くなり、排尿時の痛み、尿のにごりや血尿など

急性膀胱炎と同じ症状があらわれます。

さらに、微熱、尿が溜まったときの膀胱の痛みに悩まされることも少なくありません。

高齢者は、水分摂取量も少ないためリスクが高いです。

 

慢性腎盂腎炎

腎臓の中にある、尿を溜める腎盂が細菌の感染を繰り返すと慢性化します。

急性では悪寒をともなう高熱が出ますが、慢性化すると微熱が続くようになり、

尿の濁りや血尿、背中から腰にかけての痛みや吐き気、嘔吐が起こります。

さらに進行すると腎臓の機能が徐々に低下し、腎不全に陥ることもあります。

 

尿路結石

尿の通り道に結石ができ、排尿に障害をもたらす疾患です。

排尿時に七転八倒するほどの激しい痛みを腰や下腹部に感じるとともに、

血尿が出たり、微熱、吐き気や嘔吐をともなうこともあります。

 

骨折

高齢者では、微熱などの原因に骨折の場合もあります。

訴えがないのは、夜間などに転倒したことも忘れていたりすることもあるからです。

折れている箇所によっては、立つことができる場合もあります。

歩き方や動き方に異常を感じたら、

無理に曲げ伸ばしをして確認をするのではなく、

ご本人様に動かせるか確認をしましょう。

 

蜂窩織炎

皮膚と皮下脂肪にかけて細菌が入り込み、感染する皮膚の病気です。

皮膚が赤く腫れ、熱を帯びます。患部を触ると痛みを感じます。

最も多く発症するのは、下肢です。

そのほか体のどの部位でも発症する可能性はあります。

肘をついて起き上がられる癖のある方などでは、

傷から最近が入り込んだりするケースもあります。

また、オムツを装着されている方などでは、

不衛生な湿潤環境から臀部にできることがあります。

そのため生活背景などからも観察が必要です。

 

関節炎

加齢や肥満、過度な運動による関節の負担が原因で、

関節部が変形したり発熱や腫れや痛みを生じたりする症状を関節炎といいます。

偽痛風などとの鑑別も必要です。

 

 

これらは、本当に一部の身近に起こる可能性が高い疾患です。

高齢の方では、症状が3日前後継続する場合は早期に受診をしましょう。

 

少しの気づきが、病状を軽い状態で発見することに繋がります。

高齢の方は、

入院期間が長引くことで体や下肢などの筋肉の衰えにつながるとともに、

認知機能低下のリスクも高まります。

 

訪問看護は、

体調不良時に軽い段階で医師にコンタクトできるようにケアに努めています。

 

 

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TEL:072-770-1657

 

 

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