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健康寿命を延ばすキーワード「オーラルフレイル」とは?

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オーラルフレイルという言葉を聞いたことはありますか。

高齢化において、誰もが避けられないものの一つが機能の衰えです。

これをフレイルといいます。

 

フレイルは、大きく3つに分けられます。

①口腔機能が衰えるオーラルフレイル

②筋肉量などが低下する身体的フレイル

③人との関りがなくなり孤独に陥る社会的フレイル

があります。

 

オーラルフレイルは、3つのうち最初に表れる症状といわれています。

口腔機能の些細な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰えの一つのことです。

健康と機能障害との中間にあり、可逆的であることが大きな特徴です。

そのため、早めに気づき適切な対応をすることで、より健康に近づくことが出来ます。

 

口の機能の衰えと介護リスクの関係

フレイルには虚弱という意味があります。

自立と要介護の間が関係します。

 

①自分の歯が20本未満

②滑舌が悪い

③噛む力が弱い

④舌の力が弱い

⑤半年前と比べて硬いものが噛みにくくなった

⑥お茶や汁物で咽ることがある

⑦口の乾燥

 

これらの指標で衰えが認められると、介護リスクが高まる傾向があるとされています。

また、3つ以上の基準値を下回った人は、

オーラルフレイルの状態であると言われています。

基準値をクリアした人と比べると、

身体虚弱や要介護となるリスクや死亡リスクが約2倍に高まることが

明らかになっています。

 

加齢だからと諦めないことが大切です。

加齢とともに歯が抜ける、

硬いものが噛めない、

食べられる物に制限が伴う

など老化現象であり、老化に合わせて生活を強いられるケースが多くあります。

仕方ないと考え、老化に合わせ生活をするのではなく、

将来の衰えを防ぐためにも些細な口のトラブルに気を付け、

症状が軽いうちに直すことに趣をおくことが大切です。

 

老化症状であり、完全に止めることは難しいかもしれませんが、

早期発見して進行スピードを穏やかにすることで、

長く健康を保つことにつながります。

 

私が子供の頃は、

フッ素治療など母親に連れて行ってもらった経験がありませんでした。

しかし、今ではほとんどの親が歯科に定期的に受診をさせ、

フッ素配合の歯磨き粉や歯のためのオヤツなども身近に購入しています。

日本は医療費助成制度などがあるため、

若く健康なうちから意識的に取り組めると実感しています。

また、地域で開催される介護予防事業など

さまざまな口腔機能向上のための教室やセミナーなどにも

市町村が力を入れているため活用することも効果的です。

 

8020運動という言葉を聞いたことはありますか。

厚生労働省と日本歯科医師会が平成元年から展開している8020運動は、

80歳で20本以上の歯を保ち、何でもかんで食べられる

ことを目指して推進しています。

合わない入れ歯・歯周病・脳血管疾患の一時的な後遺症など、

明確な原因があって口腔機能が低下する場合もあります。

 

そのため、3つのフレイルに注意して生活をしていきましょう。

 

オーラルフレイルの医療現場での考え方

食事は歯だけではできません。

頬・舌・唾液・顎・唇の機能がしっかりしていることで、咀嚼して食べられます。

安全を重視し、個別性に応じた機能に合った食事形態を提案します。

 

食事の際の姿勢、

口に入れる道具の大きさや形、

食器の深さ、

食事時間

などにも配慮して関わります。

 

食事の際の正しい座り方や喉の位置、飲み込む能力に合った食具の提案もします。

車いすの方は、

その座り方も影響するため理学療法士と看護師が連携していくことがあります。

 

高齢者施設でのさまざまな取り組み

①訪問診療での歯科医の定期的なチェック

・歯科医や歯科衛生士との提携をしている施設がほとんどです。

・認知症などがある方でも、定期的に行うことで習慣的に行うことが出来る。

・施設職員への指導を行う。

 

②会話をすることで口や舌を使う

・デイサービスの利用を促す。

・人と接することで、身だしなみとして口腔ケアなどに意識づけを行う。

 

③噛み応えのある食品を献立に入れる

・何十回も噛むことで、唾液の分泌を増やすことが出来る。

 

④バランスの良い食事提供

・彩、健康を維持することで生活習慣の改善。

・食への楽しみの維持

 

⑤食事前などの口腔内、舌の運動を定期的に行う。

・口の体操(パタカラ体操)、首や肩の筋肉をほぐす体操

・水分補給の促しを行い、口腔内の乾燥を予防

 

⑥嚥下機能の確認や食事形態の見直し

・むせこみがないかの確認やリスクの把握

・誤嚥性肺炎などのリスクを予防

 

などの、取り組みがあります。

 

在宅で増えるリハビリの需要

最近、訪問においてリハビリの依頼の中で

ST(言語聴覚士)の需要が在宅の中で増えてきています。

 

口の衰えや食べる機能障害に対応するためには、

舌の機能を適切に評価し、舌に対するトレーニング方法を取り入れること

が重要といわれています。

舌は発音だけでなく、咀嚼嚥下の過程においても重要な働きがあります。

歯、噛む力があっても、

舌の巧みな運動がなければ食物を咀嚼し嚥下することはできません。

舌は下顎や口唇、頬と協調しながら口腔内の食塊をコントロールし、

咀嚼、嚥下のすべての過程に関与しています。

 

在宅でもできる嚥下トレーニング

①嚥下おでこ体操

額に手をあてて自身で水平方向に抵抗を加え、おへそを見るように頭頸部の屈曲を行います。

抵抗を加えたまま顎を引く動作を意識し、息を止めないようにしましょう。

5秒ほどかけて1セット5~10回、1日3セット行いましょう。

 

②開口訓練

大きく開口し、その状態で10秒間保持します。

10秒間の休息を入れながら5回を1セットとし、1日2セット行います。

※顎関節症や顎関節脱臼の既往がある方には適応しません。

 

③ボールを用いた訓練

小さめのボールを顎と胸の間ではさみ、顎でボールを強くつぶす運動を行います。

頭頸部の屈曲を保持する等尺性運動と屈曲の運動を繰り返す等張性運動があります。

ボールがつぶれるように最大の力で行い、息を止めないようにしましょう。

どちらも5秒ほどかけて1セット5~10回、1日3セット行います。

 

④吹き戻しを用いた訓練(呼気筋トレーニング)

呼気筋トレーニングは、嚥下機能および咳嗽機能の改善効果があると言われています。

負荷強度が選択できる吹き戻しで代用することができます。

訓練回数は、1日に5回/1セット×5セット(25回)が目安となります。

※長息生活®(株式会社ルピナス)等を使うことで代用が出来ます。

 

毎日の生活で健康寿命を伸ばすためのオーラルフレイル予防を意識していきましょう。

 

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