EPoch Official Blog

自費訪問リハビリサービス、セラピスト向けセミナー、訪問看護ステーション、IT事業、Body +、スポーツ事業など幅広く事業展開しています。

あなたの水虫の知識や治療は、間違っていませんか。

水虫の写真素材|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK

  

「ひょっとして水虫かも…」

 

夏場に、

足がかゆい、

むれる、

皮膚や爪が白い、

など、足に出る症状はありませんか。

 

そんな時に、市販薬や病院などで外用薬を準備して

ご自身で水虫のケアをされる方は多いと思います。

 

大体どのくらいの期間外用薬を塗っていますか。

治りきる前に外用薬をやめていないでしょうか。

 

水虫治療に用いる抗真菌薬の塗り薬は、菌を殺す薬ではありません。

菌の増殖を止める薬です。

 

 

【そもそも水虫とは】

水虫の本体は「白癬菌感染症」です。

白癬菌は真菌というカビの一種が皮膚に入り込んで起こる病気です。

夏場に増殖する水虫。最近の医学では、治ることをご存じですか。 - EPoch Official Blog

 

まずは皮膚の再生サイクルを知りましょう。

足の皮膚は、菌がいる古い角質が新しい細胞に押し出され、

垢になって落ちていきます。

この期間、菌の増殖を止めれば菌はすべて押し出されます。

しかし、角質が落ちるまでの期間は1~2カ月と長いので、

完全に症状が消えてからも1~2カ月は塗り続けなければなりません。

 

・かなり良くなったからといって、水虫の症状が残っているうちに中止すること。

・きれいになってもすぐに中止すること。

 

これらをしてしますと、

菌の増殖が再開し、元に戻ってしまいます。

水虫の治療では、

薬は中途半端にやめず、1~2カ月きちんと塗りきることが重要です。

 

水虫の治療に用いる抗真菌薬

抗菌薬には、さまざまなものがあります。

  • ラノコナゾール
  • アスタット
  • ネチコナゾール
  • アトラント
  • アモロルフィン
  • ペキロン
  • テルビナフィン
  • ラミシール
  • リラナフタート
  • ゼフナート
  • ブテナフィン
  • メンタックス
  • ボレー
  • エフィナコナゾール
  • クレナフィン

市販薬も増えてきているため、どれか目にされたことがあるのではないでしょうか。

 

クリーム、軟膏、液体など塗り心地の違うタイプがあります。

医師と相談の上で決めるとよいでしょう。

 

指の間がジュクジュクしている場合は、軟膏剤が適しています。

爪(爪白癬)に塗る抗真菌薬では、

マニュキアのようなハケタイプで塗りやすいものもあります。

 

爪白癬の治療に使われる薬

爪白癬のための経口薬もあります。

 

外用薬で治る皮膚の水虫とは異なり、爪白癬治療の基本は経口薬となります。

体の内側から攻めなければ、爪に入り込んだ白癬菌まで薬が行き渡りません。

 

服用期間は、爪が伸びきるまでの半年か、長いと1年程度を要します。

ごく軽症なら外用薬でも効果がありますが、

中等症以上では完治はなかなか難しいと言われています。

 

副作用には、

・肝機能障害

・相互作用(飲み合わせが悪い薬の組み合わせ)

を起こす薬が多いため、

肝機能障害や血球減少などがあり高齢の方、基礎疾患をお持ちの方は

医師と相談をしながら治療をすすめられることも多いです。

 

自己判断で抗真菌薬を塗らないで!

白癬菌を減らす抗真菌薬は、効果が高いだけに落とし穴もあります。

水虫を診断するには顕微鏡検査で菌を探す必要があります。

 

医療機関で検査を受ける前に抗真菌薬を使ってしまうと、

菌の増殖が抑えられるので、

顕微鏡で菌が見つかりにくくなってしまうことがあります。

 

いくら水虫の疑いがあっても証拠がなく、他の病気の可能性も考えられます。

そのため抗真菌薬を使うことができず、再検査まで1カ月ほど待つこともあります。

 

市販薬を使ったがために菌の発見が遅れ、

治療開始も遅れることのないよう、

まずは受診してきちんと検査を受けることをおすすめしています。

 

爪白癬については外用薬(市販薬)の効果はほとんど期待できません。

そのため、皮膚科医の処方を得て、

抗真菌薬の内服治療を3か月余行い、

ようやくきれいな爪を復元されている方もおられます。

夏場に増殖する水虫。最近の医学では、治ることをご存じですか。 - EPoch Official Blog

 

足の裏の皮がむけてかゆい、水虫に違いない

と思う人が多いと思います。

 

水虫は

「かゆい」

というイメージが強いですが、

かゆくなるのは水虫の約1割にすぎないと言われています。

 

かゆい病気の代表は湿疹で、

かゆいならむしろ水虫ではない可能性もあります。

抗真菌薬は、自己判断で水虫ではない皮膚に塗れば、

良くならないばかりか、悪化することもあります。

 

水虫の薬の効果的な塗り方

通常、薬は症状がある部分に塗るものです。

水虫の場合、それだけでは足りません。

 

まずは、足を綺麗に洗浄して清潔を保ちましょう。

不潔な状態で塗布しても効果がありません。

水気もしっかり拭き取りましょう。

 

菌が多いのは、症状がある場所です。 

しかし、他の場所に菌がいないわけではありません。

塗り残せば生き残った菌が増殖します。

指の間、足の裏、土踏まず、かかとまで、くまなく塗るようにしましょう。

1日1回、塗り残しのないよう注意してケアをしましょう。

 

薬局で買える市販薬も成分自体は良いので、正しく使えば問題はありません。

ただし、市販薬は手軽に買える半面、1本2000円前後と高いのが難点です。

塗る量を減らして長引いてしまっては意味がありません。

一度は病院を受診して、正しい診断と指導を受けた方が、完治への近道です。

 

訪問看護師として、水虫のある方への指導でお伝えしていること

・足を清潔にすること

・足の環境を良くすること

・皮膚科への受診をすること

・医師の指示通りに薬を塗布し、治療を頑張ること

・家族や他の方にうつさないために、マットや爪切りを分けて感染ルートを断つこと

・通気性の良いサンダルなどを履くこと

以上のことをお伝えしています。

市販薬は、在宅の方にはまずはおススメしていません。

 

訪問看護の場面で、

足を見させていただく際に5本指のソックスを履かれている方を見かけます。

そんな時、足に力がかけやすいように5本指を履いているのかな。

水虫でムレないように注意しているのかなと感じ、

尋ねると水虫と医師に言われたと話されることがあります。

 

足のケアをしなければと思っている方の足は、

水虫の治療をされていても軽度な印象を受けます。

 

訪問看護で行う爪白癬の方の爪の切り方

訪問看護の現場で出会う患者様は高齢で、

肝機能への副作用などから経口薬の選択はほぼありません。

外用薬の処方がほとんどです。

爪が肥厚しており、外用薬も浸透しにくい状態です。

 

そのため、時間を要しますが爪を薄くしていき、

外用薬を入りやすいようにケアをします。

 

訪問看護におけるフットケアについて

・爪切り

・白癬における清潔の援助

・乾燥による保湿ケア

・血行不良による足浴(循環器・呼吸器疾患のある方への足浴等)

・疾患による下肢の状態観察

をしています。

介護職員からの相談が多いケースが、

肥厚爪、巻き爪の相談です。

介護の現場では、「切れない」という相談が多くあります。

皮膚科医と連携しながら行う、ドイツ式フットケアから学んだこと - EPoch Official Blog

 

中々、ストレートカットが基本といわれていますが、

患者様の爪の切り方は様々であり、

基本のケアからその方に応じたケアを模索し提供しています。

 

効果を感じるまで時間を要すため、

利用者様との信頼関係も大きいと感じます。

 

 

blog.ep-och.com

 

 

エポック訪問看護ステーション

伊丹・尼崎・川西・宝塚を中心として活動しています。

地域の皆様の健康と安心のため、

利用者様が「その人らしく生きる」手段を共に模索し提供してまいります。

兵庫県伊丹市の訪問看護はエポック訪問看護ステーション - エポック訪問看護ステーション

 

#リハビリ#理学療法士#作業療法士#エポック#訪問リハビリ#訪問看護#在宅リハビリテーション#医療保険#介護保険#水虫#爪白癬#フットケア#抗真菌薬