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知っておきたい、季節の変わり目に悪化する気管支喘息と基礎知識

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高齢の方は、気温等の環境変化で、体調を壊される方は多くおられます。

気管支喘息は、季節によって症状の変動が激しい病気です。

 

このような症状が続いていませんか?

咳が止まらない…

少し動くだけで息苦しい…

 

気管支喘息は、大人になってから発症することも珍しくありません。

 

訪問看護をご利用の中には、呼吸器疾患、その他疾患をお持ちの方が大半です。

気管支喘息をお持ちの方には内服管理や吸入薬の指導などで関わることも多いです。

 

 

気管支喘息とは誰もがなる病気です

気管支喘息はある特定の因子が引き金となって、

空気の通り道である気管支に慢性の炎症が起こり、

咳や痰、喘息発作などの症状が起こる病気です。

 

(1)アレルギー型

(2)感染、自律神経失調症や内分泌調節異常から起きる非アレルギー型

(3)以上の2つの型が混ざった混合型

の3つに大別されます。

小児の場合はほとんどが(1)、成人は(3)が多いと言われます。

 

治療薬の進歩などにより、

喘息が原因で亡くなる人は1980年に6,370人でしたが、

2016年には1,454人にまで減少したそうです。

しかし、喘息で死亡している人の年齢をみると、89%が65歳以上の高齢者

理由として、喘息に加えてほかの病気を合併していることが多く、

視力が落ちる、握力が弱くなるなどの身体機能の低下によって、

治療にあたり注意しなければならない点が多くあると言われています。

 

気管支喘息の治療は期間継続が大切です

成人になってからの喘息は、完治させることは難しいと言われていますが、

薬物療法と自己管理を行うことで、

健康な方と変わらない生活を送ることが可能なため、

治療はあきらめず継続する必要があります。

喘息発作を繰り返す方には、吸入薬を中心とした発作予防薬の継続使用があります。

しかし、喘息発作が落ち着くと予防薬の使用をやめてしまう人が少なくありません。

風邪などとは違い、慢性疾患であることを理解する必要があります。

 

特に季節の変わり目の9~10月などには

気温の変化、台風、風邪やインフルエンザなどの流行シーズンであり

喘息が悪化することもあります。

外出時のマスクの徹底、予防接種、空調管理や生活習慣の見直し、

掃除などの環境整備など一層注意が必要な時期です。

参考:

気管支喘息を知ろう|喘息カレンダー|主な治療薬

 

気管支喘息の吸入薬の効果・使い方

薬を気道に直接届けるために吸入薬を使用されていますが、

正しい吸入方法が行えていない方を訪問看護の場でよく見かけます。

 

喘息は慢性疾患であり、長年使用されている方もおられます。

初めて指導を受けてから、長い年月の中で、

少しずつ正しい方法から離れてきている方は多いのではないでしょうか。

 

よく見かけるのは、

・姿勢が悪い。

・口をあけてすぐに、吸入を押される方。

・おもいっきり吸入できていない方。

・セットがきちんとできていない方。

・うがいをしない方。

発作を起こさないために大切なことは、正しく吸入、その後のケアをすることです。

 

出来ていない原因は、慣れだけではありません。

実は、高齢者の方は正しい吸入をしているつもりで、

実際は出来ていないという自覚がないかもしれません。

・指先を使うことが苦手になってきた。

・視力の低下から押すところ、セットの位置が見えていない。

・筋力低下で強く、タイミングよく押せない。

・呼吸機能の低下から吸う力が弱くなっている。

・毎日のことで、やる気がしない。

・物忘れが出てきて、やり方が分からなくなってきた。

以上のことで、気になることはありませんか。

 

気管支喘息には理学療法の介入も大切です

現在では、たくさんの種類の吸入器もあり、上手に吸えるように補助器具もあります。

呼吸機能の低下を予防することも、吸入を継続するためには必要です。

訪問看護では、

呼吸器疾患を既往に持たれている場合、

内服管理や指導、在宅酸素管理、呼吸筋のストレッチ体操等

入らせて頂くことがあります。

しかし、自身の生活習慣の見直しが改善へのポイントとなります。

 

また、理学療法士と連携することで、

呼吸筋のストレッチ体操、呼吸法だけでなく、

呼吸と動作を合わせることの練習、

動くスピードや無駄のない動きをする練習、

呼吸を行うために大切な肩、胸回りの筋肉アップ・動きの改善、

手の筋力低下の予防、

体力の維持、

正しい姿勢、体幹保持の指導

を行うことも可能です。

 

簡単なようで、実はとても日々の努力が大切です。

受診時に医師に相談してみましょう。

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喘息の悪化予防として、生活環境の改善が必要です。

訪問看護でも、指導や環境整備などお手伝いを行うことはできますが、

ご自身で頑張るという気持ちが大切です。

 

【喘息の悪化要因】

・喫煙

・呼吸器感染症

・アレルゲン

・肥満

・気象の変化

・ストレス

・アルコール

・アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:エヌセイズ、解熱鎮痛薬)

・β遮断薬

 

 

特に、合併症もある方、呼吸器疾患をお持ちの方には

一番リスクの高いのが喫煙になります。

喫煙は、生活習慣病など含め様々な疾患や、他の方にも悪影響をもたらします。

ご自身のためでもあり、他の方への配慮は共同生活を行う上で重要です。

見直す努力をしましょう。

 

また、呼吸器疾患以外の疾患の治療もきちんと継続しましょう。

内服治療をされている方は、薬手帳を必ず医師、薬剤師に提出しましょう。

医師やかかる科が異なると、薬手帳が連絡ノートになります。

新しい場所での診察は、既往歴、アレルギー、禁忌な薬は

ご自身で言えるようにしておきましょう。

 

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