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在宅酸素療法に訪問看護・リハビリのサポートを受けながら自分らしく暮らすコツ

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呼吸器疾患の悪化で入院の後、在宅でも酸素療法が必要になられる方がいます。

その時に家族から質問が多いのが、

「酸素を吸っていたら自宅へは帰れませんよね」

と質問を受けることがあります。

リハビリに取り組み、

携帯酸素ボンベを持参しながら旅行や買い物など

活動的にお過ごしの方は沢山おられます。

施設でも、在宅酸素療法の受け入れがあるところが多くなってきています。

 

 

訪問看護でも目にする在宅酸素療法(HOT)とは

在宅酸素療法(HOT)は、1985年に健康保険が適用されました。

対象となる主な疾患は、

COPD(慢性閉塞性肺疾患)、次いで肺線維症、間質性肺炎、肺結核後遺症などがあります。

現在では在宅医療の中で、簡単に使用することが出来るようになりました。

参考:HOT患者数推移、HOT疾患別患者数

TEIJIN Medical Web 帝人ファーマ株式会社

 

在宅酸素療法(HOT)の適応基準

慢性呼吸不全のうち対象となる患者は、

動脈血酸素分圧(Pao2 55torr)以下の者及び

動脈血酸素分圧(PaO2 60torr)以下で睡眠時または運動負荷時に著しい低酸素血症をきたす者であって医師が在宅酸素療法を必要であると認めたもの。

及び慢性心不全患者のうち、

医師の診断によりNYHAⅢ度以上であると認められ、

睡眠時のチェーンストークス呼吸がみられ、

無呼吸指数が20以上であることが睡眠ポリグラフィー上確認されている症例

とされています。

 

HOTの適応

  • 高度慢性呼吸不全例
  • 肺高血圧症及びチアノーゼ型先天性心疾患
  • 慢性呼吸不全例
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)(肺気腫、慢性気管支炎、気管支喘息等)
  • 肺結核後遺症、間質性肺炎、気管支拡張症等
  • 心臓疾患 その他

 

HOTで使用する機器

在宅酸素療法を行う手段として、

  • 酸素濃縮器を使用する方法
  • 液体酸素を使用する方法

の2つの方法があります。

医療保険の適応になります。

 

通院や外出などの際には携帯酸素ボンベがあります。

吸ったときのみ酸素が出るものがあり、

指示酸素流量によりますが数時間の外出が可能です。

 

※使用時の注意※

・酸素は、燃焼を助けるガスです。

・火災の発生を防ぐために、火気の取り扱いに注意しましょう。

・ボンベは平らな場所に、倒れても大丈夫なように固定をしっかり行う。

もしくは、箱に収納しましょう。

・外での保管は、やめましょう。

・酸素吸入中は、本人はもちろん、周囲の家族も注意しなくてはなりません。

タバコ、ライター、ストーブ、マッチ、ろうそく、線香、コンロなど周囲2m以内に近づかない。

外したカニューラ―や延長チューブも近づかないようにしましょう。

・酸素搬送会社の方は、24時間対応をしています。緊急時は連絡しましょう。

ご自身の酸素使用量を把握し、できれば酸素ボンベは定期発注を依頼しましょう。

 

なぜ在宅酸素療法が受け入れられにくいのか

在宅酸素療法を取り入れることが嫌な方は多くおられます。

その原因の一つが見た目です。

酸素チューブをつけると重症にみられる、

行動範囲が限られる、

などです。

また、

耳が痛い、

鼻が気持ち悪い、

チューブが長い、

ゴム臭い、

等の不快感から拒否をされる方もおられます。

私の受け持ちの方で、人目に触れる時は絶対に使用されない方がおられました。

 

また、慢性呼吸器疾患のある方は、

元から体内が低酸素の状態に慣れており、酸素の必要性を自覚されないということ、

活動をあきらめていた経緯もあり活動意欲が低いこともあります。

そのため、活動する際の酸素療法をするメリットを伝えても不要と思われ、

私たちが見ている時のみして、訪問終了すると外してしまう方もおられます。

 

しかし、肺の機能が低下し血液中の酸素が不足した状態であるため、

全身を取り巻く臓器に負担を生じていることを理解していただかなければなりません。

 

在宅酸素を行うことのメリット

  • 心臓への負担軽減
  • 脳の血流不足からの記憶力、注意力の低下
  • 息切れの改善
  • 長く歩くこと、運動をすることへの改善
  • 手足の血流改善
  • 全身倦怠感の改善
  • 生きがいを見つけることが出来るようになる
  • 入院回数を減らすことが出来る

 

【リハビリも】在宅酸素療法を行う際のポイント

その時の状態で改善したからと酸素流量を自己判断で調整してはいけません

月に1回は、定期受診を行い医師と体調の変化や流量の相談を行いましょう。

酸素を利用することで、

自分たちだけで管理が出来るか不安になる方はおられると思います。

病院やクリニックに通うことも可能ですが、毎週通うわけにもいきません。

 

週に1回訪問看護師のサービスを導入することで、

体調管理や内服管理、酸素管理、栄養指導を行うことが出来ます。

酸素をされている方は、呼吸機能の低下から入浴は体への負担も大きいため、

看護師が体調を見ながら入浴をさせて頂くこともできます。

特に、酸素ボンベの交換や発注は、失敗しないか、正しくできているかと

初めのうちは不安があるかもしれません。

家族と一緒に、酸素ボンベの使い方、点検方法、掃除の方法など

生活全般においての注意事項などを含め指導をさせて頂きます。

 

最近では、デイサービスを利用されている方もたくさんいます。

ご利用の際に、個人的に酸素濃縮器が保管できない所もあります。

その場合は、送迎時間なども考慮する必要がありますし、

携帯用酸素ボンベを持参しないといけません。

デイサービスにも看護師がいますので、持参ボンベや交換などの相談をしましょう。

 

体を動かさないと筋肉が衰え、一層息切れが強くなり悪循環を生じます。

自分の身体、肺の機能に合った適切な運動をすることが大切です。

訪問看護ステーションの理学療法士に、ぜひご相談ください。

blog.ep-och.com

 

 

エポックでは、

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という方へ自費の訪問リハビリも行っています。

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