以前のブログで
という内容を書きました。
その理由は体重が増えると骨盤が後傾し、
股関節は外旋位、膝関節は屈曲回旋位を取ってしまい、
結果的にO脚変形になってしまうからというものだったと思います。
ですが、なかなか体重を落とすということは難しいですよね。
そもそも体重を落とすためには運動をしなければいけません。
しかし運動をしようと思うけど、
膝が痛くてなかなか動けない、動きたくないということが多く、
結果的に運動量が減少してしまってまた太ってしまうという悪循環に陥ります。
こうした悩みは臨床の中でも多く、
どうしても患者様に原因があると考えてしまいがちではありますが、
そこを何とかするのもセラピストの宿命ではないでしょうか？
今日はその体重をいかに落とすかというところから考えてみたいと思います。
変形性膝関節症の体重を落とすには痛みのない運動から始めよう
さて、体重を落とすためには運動をしなければいけません。
そんなことわかりきっている！
といわれそうですが、
そもそも変形性膝関節症の患者様は足に痛みを抱えています。
その痛みを押してまで運動をしなければいけないのか？
というところですが、
本当にその痛みを改善したいと願うのであれば、運動は避けては通れません。
ではどのような運動から始めればいいのでしょうか？
ウォーキングやランニング、トレッキングなどよくあるダイエット方法については、
基本的に膝に負担をかけるのでNGですよね。
であれば、極力膝に負担の少ない運動から始めましょう。
たとえば、エアロバイクや水中ウォーキングなどが好ましいかもしれません。
特に水中ウォーキングであれば、
地域の体育館などに入っているプールなら一回利用でも数百円で済むことがあります。
こうした水中ウォーキングは水深にもよりますが、
自重の半分以上を軽減した状態でウォーキングをすることが可能です。
また、水の抵抗も合わさって、下肢の筋力トレーニングにもなりえます。
ですので、
ウォーキングなどで膝が痛くて運動をしたくない、
という患者様には、
こうした運動をお勧めすることから始めるのも大切かもしれませんね。
変形性膝関節症予防には運動と食生活の改善を
また、運動だけではなく、
食生活や生活習慣の改善についても力を入れていかなければいけません。
体重が増える、ということは運動量の減少も問題になりますが、
やはり不規則な食生活や偏った食生活というところについても
問題視はしていかなければいけません。
そもそも日常生活を送るうえで基本的には歩いていたり、
通院で歩いていたりと運動量は確保されているという患者様も中にはおられます。
しかしなかなか体重が減らないということは、食事にも問題があるということです。
その食生活を見直して、生活指導を行うということも
重要なリハビリの要素になります。
なかなか患者様のプライベートまで踏み込んで、
ダイエットや運動療法を処方するというのは、難しいことかもしれません。
なんせ生活指導についてはその患者様の日常生活を把握するということです。
外来患者様であれば、
自分のプライベートを覗かれる
という不快感を示される患者様もおられることでしょう。
しかしながらそこまでしなければ
患者様の痛みや体重を減少させることは難しいのです。
そのためには患者様との信頼関係の構築がなくてはならないと思います。
その患者様の悩みを自然としていただけるような関係を構築をするところから
私たちセラピストは考えていかなければいけませんね。
とても難しいことかもしれませんが、根気よく患者様と付き合っていきましょう。
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