最近整体院の患者様から少し相談を受けたことがありました。
「最近指先に力が入りにくいから何とかしてほしい」
というご依頼でしたので、
足部・足関節の筋出力低下を確認したところ
「指先に体重かけると痛いんですよね」
と話されていました。
足先に体重をかけると痛い??
という返答に違和感を覚えた私は靴下を脱いでもらうことに。
すると親指が巻き爪になって爪が肉に食い込んでいるではありませんか。
さすがにその状態では歩くのは痛いだろうと、
正しい爪のケアの方法をお伝えしておきましたが、
意外と巻き爪の原因を皆さん知らないようなので、
今日は臨床の中で多い足趾の巻き爪の問題について書いてみたいと思います。
巻き爪の原因は爪切りの方法が間違っているからです。
まず最初に、正しい爪の切り方をあなたはご存じですか?
爪切りには正しい方法と間違っている方法があるのです。
その間違った方法を繰り返していると、
巻き爪や陥入爪といった状況になってしまい、爪が肉に食い込んで痛い思いをすることになります。
その方法は
①爪の両端を短く切り落とさない
②端から少しずつ切る
③爪の先端が指先と同じ長さにそろえる
④爪の断面を削ってなじませる
もし上記の方法を守らずに深爪をしたり、爪の両端を短く切ったりすると、
足に体重をかけた時に爪が指の肉に食い込んでしまいます。
そうなると爪が正しい伸び方をしなくなりますので注意が必要です。
ですのでこのケア方法を守ることが、巻き爪予防に効果的なのです。
巻き爪が原因で腰痛を起こす可能性があります
巻き爪はすぐに出現するというものではありません。
徐々に変化が起こることで巻き爪が出現します。
巻き爪が悪化すると、肉の間に爪が食い込み痛みが出てしまいます。
すると巻き爪を起こしている足に体重をかけられなくなります。
両足に均等に体重をかけることができなくなれば
反対側の下肢が過負荷になってしまうという状況になります。
そうなると体のひずみが起こります。
そのひずみは徐々に体中に広がります。
腰痛は座りすぎや骨盤のアライメント異常など、様々な原因で起こりますが、
このように左右の荷重バランスが崩れることでも腰痛を引き起こします。
もちろん、体のひずみは腰痛だけでなく様々な症状として現れることがあります。
他にも肩こりや五十肩、片頭痛など様々な症状を併発したり単発だったりで
発症することがあります。
ですので巻き爪は将来的に予防していく必要があるのです。
巻き爪治療は時間がかかる。巻き爪は事前の予防が大事
巻き爪治療には時間がかかります。
それこそ変形の度合いによっては数か月~年単位でかかる場合があります。
費用も安いものではありません。
ある皮膚科の治療費を例題に上げると
初回治療費:初診料7,560円+材料費(ワイヤー1本)4,320円+処置料(指1本)1,080円×2=14,040円
2回目:再診料2,160円+処置料1,080円×2=4,320円
これらの料金がかかります。
安いものではありません。
もちろん形成外科や皮膚科で治療ができますが、
これらの料金が年単位でかかるとなるとかなりの費用になってきますね。
爪は年単位で徐々に変化していきます。
その変化をこのブログを読むだけで解決できるのであれば
上記の治療費を浮かせることができると思いませんか?
また、この治療費を渋って、足への負担がかかるから動きたくない、
などという状態となると、
それこそロコモティブシンドロームになる可能性があります。
運動不足は肥満や老化、認知機能の低下を引き起こします。
若物であれば体形の崩れ、腰痛、片頭痛やあごの痛み、
高齢者なら筋力低下、腰痛、認知機能の低下、
これらの二次的障害を引き起こす可能性がありますので
ぜひ足のケアを今のうちから進めていくようにしましょうね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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