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理学療法士が覚えておくべき膝の痛みを引き起こす鵞足炎とは?

「先生、膝の内側がなんか痛いです」

 

そう相談されたことはありませんか?

 

特段、身体がふくよかなわけでも、

変形性関節症をお持ちのようなアライメントをしているわけでもなく、

歩いていると膝が痛くなる、と言われる。

 

このような症状は意外と多く、私たち自身も少し多く歩きすぎたり

立ち座りが多いと起こりやすい症状でもあります。

 

もちろん様々な要因が考えられますが、

今日ご紹介したい症状は

鵞足炎

 

これは意外と多い症状です。

膝の内側、脛骨よりの部分に痛みが走り、

そのまま膝の内側が全体的に痛くなる状態になります。

 

このような症状はどのように評価・治療すればいいのでしょうか?

今日は鵞足炎についてご紹介したいと思います。

 

理学療法士が覚えておくべき膝の痛みを引き起こす鵞足炎とは?

鵞足炎とは、脛骨の内側に付着する以下の筋に過度な負担がかかることで起こります。

 

鵞足は、

  • 半腱様筋
  • 薄筋
  • 縫工筋

これらが重なり合い、扇形、鵞足のような形を形成して付着することから

鵞足」と呼ばれています。

 

これらの症状は、陸上選手やサッカー選手によく起こりやすく、

ハムストリングスの過度な緊張により、鵞足に負担がかかって起こることが多い

と言われています。

 

特にサッカー選手であれば、

過剰な方向転換を伴う練習、切り返し練習や長距離走などで起こりやすくなります。

また水泳選手であれば、平泳ぎの際に膝が外反や回内位になるような姿勢で

強制的に膝を伸ばすような運動で起こります。

 

陸上選手であれば、靴選びが重要ですね。

踵の内側に重心が偏るような靴を選んでいたり、

踵の位置が内側に変形している回内足でも起こります。

そして何より坂道などの負担がかかりやすい路面走行でも起こりやすいです。

 

症状としては

  • 膝の曲げ伸ばしの際にぎしぎしと音が鳴る、
  • 鵞足部分の疼痛の出現
  • 鵞足部分の圧痛

です。

靭帯や腱が骨につく場所では炎症を起こしやすくなりますので、

痛みを生じたらすぐに運動を中止するのがベストかもしれませんね。

 

理学療法士必見|膝の痛みを引き起こす鵞足炎の評価、治療方法とは?

軽傷の場合は、運動をやめれば数週間で自然と収まりますが、

なかなかそうはいきません。

縫工筋、薄筋、半腱様筋のどれかが炎症を起こすと生じます。

 

まず最初に行わなければいけないのはアイシングです。

 

鵞足炎に有効なアイシング方法とは?

鵞足炎の症状としては痛みを伴いますが、

この症状の一番の原因は炎症を起こしているという点です。

炎症を起こすと患部は熱を持ちます。

 

もし痛みを発しているのであれば、手の甲を当ててみてください。

手の指や腹では手指の血流の影響でうまく熱を感じることができません。

熱感があるかどうかは、手の甲を患部に当てるほうが熱感を感知しやすくなります。

 

このとき炎症症状を引き起こしているのであればアイシングが効果的です。

まずは炎症による熱感を取り除くことから始めます。

熱感や腫脹などの炎症反応を沈めてからストレッチなどの次の治療に進める必要があります。

 

鵞足炎に有効なストレッチとは?

 

次に痛みの原因を起こしている筋肉の柔軟性を出す

ストレッチやマッサージが効果的です。

重要なのは痛みを起こしている膝に過度な負担がかからないように勧めていく必要があります。

筋が短縮していると、少しの運動でも痛みを生じやすくなりますので、

痛みが引いたら積極的にストレッチを進めるのがいいかもしれませんね。

 

この鵞足炎はスポーツ選手であれば、比較的回復が早いかもしれません。

しかし高齢者になってくると、変形性関節症に移行してしまう可能性があります。

変形性関節症はO脚変形に移行するパターンが多いです。

ですのでもし膝に痛みを生じるようになったのであれば、

ぜひ最寄りの整形外科や整体院に相談するのをお勧めします。

 

膝の痛みを引き起こす鵞足炎には靴選びも重要

 

鵞足炎は運動不足の方が急に運動をしたりするとよく起こります。

ちなみに私自身も少し長距離を歩くようなことがあると、

膝の内側が痛みを生じるなんてこともよくあります。

 

他にも靴を長期間同じものを履き続けて、自分の身体に靴が合わず

鵞足炎になっているという場合もあります。

その場合は靴選びが重要になるのです。

 

先日、NIKEから手を使わずに履ける次世代スニーカーを発売したと報道されていました。

 

介護業界でよく履かれている介護靴とは違い、

かなりスタイリッシュでかつ、足を入れるだけで履けるという優れものです。

 

介護靴としてもそうですが、私たち医療従事者は靴を触ることを不潔と捉えるので、

病院で働くセラピストはクロックスを好んで履くという風潮も一時期ありましたが、

これであれば、靴を触ることなく脱ぎ履きできるので、

とても衛生的だと思いませんか?

 

この靴の優れたところは介護メーカーではなく、靴専門のメーカーが作成したということにあります。

そのため、足にフィットしてとても履き心地がいいようです。

もし皆さんが履く機会があれば、ぜひレビューをお待ちしております。

 

靴の選定はとても重要な役割を担うのです。靴ひとつで転倒リスクが変わります。

足趾の動きは歩行動作においても転倒リスクにおいても重要な評価項目です。靴があっていないとうまく機能しません。

 

今日のような内容に興味を持っているのであればこちらのセミナーをチェックしてみてください。

 

基礎から学ぶ膝関節疾患の病態理解とリハビリテーション|変形性膝関節症について – エポックセミナー

少しでも皆様のお役に立てたのであれば幸いです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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