EPoch Official Blog

自費訪問リハビリサービス、セラピスト向けセミナー、訪問看護ステーション、IT事業、Body +、スポーツ事業など幅広く事業展開しています。

筋力低下の原因を追究する オンラインシリーズ『筋力低下』が人気です

筋肉 - パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集

 

ついに中山先生によるオンラインセミナー『再考シリーズ』がスタートしました。

 

その中でも11/13(金)、1/8(金)、3/12(金)と3回にわたり開催されるセミナーのテーマは、骨関節系疾患の機能障害、第〇位・・・

筋力低下がテーマです。

 

 

皆さん、『筋力』って理解できているようで、

なんかしっくりきていないのではないでしょうか?

実習生や若手の頃、単純な筋力増強運動が動作の改善に繋がらない経験をしたことがありますよね?

もちろん筆者も若手の頃はよくありました

とりあえず筋力増強運動の三種の神器を使ってみるけど・・・

 

・側臥位での股関節外転運動がトレンデレンブルグ様跛行の改善に繋がらない・・・

・背臥位での股関節伸展運動(お尻挙げ)が起立動作の改善に繋がらない・・・

・座位での膝関節伸展運動がラテラル・スラスト様跛行の改善に繋がらない・・・

 

これは介入手技が未熟であることもありますが、

真のimpairmentレベルの問題点(優先順位が高い問題点)を見つけ出すことができていないことも大きな原因であるとも考えられます。

 

筋力の構造的因子・機能的因子・その他の因子の正体って?

 

皆さんは学生の頃の症例レポート(レジュメ)のimpairmentレベルの問題点に、

『○○筋の筋力低下』と記載したことはありませんか?

 

実はこれではまだimpairmentレベルの問題点とは言えないのです。

 

筋力低下にはさらに原因があり、

構造的因子、機能的因子、その他の因子に大きく分けられます。

構造的因子はいわゆる解剖学的なもので、

例えば、筋肥大(量)や筋・腱の柔軟性、筋損傷などが挙げられます。

機能的因子はいわゆる生理学的なもので、

例えば、α運動ニューロンの発火頻度や運動単位の動員数、運動単位の同期化などが挙げられます。

単に『○○筋の筋力低下』と問題点を挙げてしまっていては、

三種の神器を使った単純な筋トレになってしまいますよね。

 

驚異の『3歳児なんでなんで理論』!!

 

皆さん、3歳児と遊んだことはありますか?

筆者の長男が3歳の頃、『なんでなんで』攻めされていました。

 

なんでいちごはおいしいの?→いちごがあまいからだよ

なんでいちごはあまいの?→はちさんがみつをはこんでくるからだよ

なんではちさんはみつをはこんでくるの?→それがおしごとだからだよ

なんではちさんはおしごとをするの?→・・・

といった感じです。

 

これを筋力低下の原因の追究に置き換えます。

 

なんでトレンデレンブルグ様跛行が出現するの?→中殿筋の筋出力が低下しているからだよ(もちろん他にもあります)

なんで中殿筋の筋出力が低下しているの?→中殿筋と表層の皮膚との滑走性が悪いからだよ(もちろん他にもあります)

なんで中殿筋と皮膚との滑走性が悪いの?→それは手術による皮下出血が貯留しているからだよ(もちろん他にもあります)

なんで皮下出血が貯留しているの?→それは背臥位で過ごす時間が長いからだよ

 

となります。

 

とすると、単純に中殿筋の筋力増強をしても皮膚が筋の滑走の邪魔をして

本来の筋力を発揮できないと考えます。

ということは、皮膚への介入や皮下出血の貯留を改善させるための

ベッド上ポジショニングも、筋力増強への介入になるということですよね。

 

この場合、

せめて『皮膚の滑走性低下による中殿筋の筋出力低下』と問題点を記載することで、

『皮膚の滑走性低下による』という原因に対して介入できるようになります。

このように、『筋力』の低下を『筋出力』の低下と捉えて評価・介入することで、

様々な手段を用いた筋力増強が可能となります。

 

単純な筋力増強運動が効果的ではなかった場合、違った視点から考えると、

より楽しい臨床になること間違いありません。

 

本セミナーでは、運動学・解剖学・生理学の視点から

『筋出力』を捉える一助となる知識を共有していきますので、

ぜひお誘いあわせの上、ぜひご参加下さい。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 今後のセミナー

【オンラインセミナー(再考シリーズ)】

・筋出力の再考・・・

①11/13構造的因子、②1/8機能的因子、③3/12その他の因子

https://seminar.ep-och.com/seminar/16505

 

・感覚の再考・・・

①11/27知覚と大脳、②1/22感覚と小脳、③3/26脊髄・メカノレセプター

https://seminar.ep-och.com/seminar/16508

 

・歩行の再考・・・

①12/4バイオメカニクス、②2/5神経機構・CPG、③4/9歩行効率

https://seminar.ep-och.com/seminar/16512

 

・回復期の再考・・・

①12/18専門性・機能面、②2/26 ADLと脳機能、③4/23治療的福祉用具・リスク管理と脳機能

https://seminar.ep-och.com/seminar/16515

 

 

【対面セミナー】

・11/15(日)香川県

歩行の評価と治療~バイオメカニクスと神経生理学の臨床応用~

https://seminar.ep-och.com/seminar/14924

・2/28(日)香川県

実践で役立つ!脳卒中下肢装具の基礎知識と調整方法

https://seminar.ep-och.com/seminar/15372

 

エポックでは、自費訪問リハビリサービス・訪問看護ステーション・メディカル整体院・セラピスト向けセミナーを行っています。

自費訪問リハビリサービス | 自費訪問リハビリなら EPoch-エポック-

兵庫県伊丹市の訪問看護はエポック訪問看護ステーション - エポック訪問看護ステーション

阪急稲野駅JR猪名寺駅からスグ!カラダのことならEPoch Body+エポックボディープラス 

理学・作業療法士 セラピスト向けリハビリテーションセミナー

 

#リハビリ #理学療法士 #作業療法士 #言語聴覚士 #エポック #訪問リハビリ #リハビリテーション #訪問看護 #オンラインセミナー #セミナー #筋出力 #筋力低下 #治療