皆さんはリハビリを行うにあたって栄養状態の把握をきちんと行っていますか?
自分の健康管理を行うために、食物繊維を多くとったり、
たんぱく質を多めにして炭水化物を減らしたり
という工夫をする人は少なくないと思いますが
リハビリ現場でその患者様が、どれだけ食事をとれているか
トータルカロリー量はいくらなのかという評価は、
管理栄養士や看護師に任せっぱなしになっている
という現状は少なくないのではないでしょうか?
例えばCOPDでエネルギー摂取が減少する原因として
・肺過膨張により横隔膜が腹部臓器を押し下げ腹満を感じやすい
・咀嚼や嚥下に伴う呼吸のリズムの乱れにより呼吸困難感が増強する
・サイトカインや、レプチン、グレリンといった食欲関連ホルモンの働きの影響
といった影響が考えられます。
こうした影響でトータルカロリーが少なくなるということは身体を動かすエネルギーが少ないということです。
エネルギーが少なくなれば、動くことはできなくなりますし、エネルギー不足を補うために筋肉を分解してエネルギーにしようとするので筋肉量が減ってしまいます。
そこで、今日は栄養状態の把握の重要性についてご紹介したいと思います。
リハビリ職は患者様の栄養状態を把握しなくてはいけない理由とは
最近のコロナウィルスの感染拡大について少し絡めて考えてみましょう。
感染予防策を考える場合
- 病原体
- 感染経路
- 宿主(病院の場合は患者)
を考えます。
③は免疫力を高める事が望ましいです。
免疫力を高めるためには食事が重要となります。
しかし、患者様の場合栄養の補給が難しいことが多く解決は困難な場合が多いです。
その結果、感染が拡大し病院に運ばれるというケースが多いのです。
特に冬になると乾燥が強くなります。
そうすると口腔内の乾燥や鼻腔粘膜の乾燥が強くみられ、
食事がのどを通らないという状況も見られます。
若年層でも冬になると食事がなかなかのどを通らない
という人もいるのではないでしょうか?
このような方は栄養状態が低下している可能性があることを
十分理解しなければいけません。
もし低栄養状態に陥るとどうなるか?
低たんぱく血症を引き起こす
腹水や浮腫が著明になる
よく風邪をひく
体重が減少する
よく息切れを引き起こす
このような症状が起こります。
もし臨床の中でこのような症状を見たら、
ぜひ栄養状態がどうなっているのかを確認する癖を付けましょう。
こちらも併せてお読みください。
リハビリ職なら運動に必要な栄養状態の把握はとても重要
では、リハビリ現場での栄養状態が低下することによる弊害というものは
どのようなことが考えられるでしょうか?
例えばCOPDでエネルギー摂取が減少する原因を考えてみましょう。
- 肺過膨張により横隔膜が腹部臓器を押し下げ腹満を感じやすい
- 咀嚼や嚥下に伴う呼吸のリズムの乱れにより呼吸困難感が増強する
- サイトカインや、レプチン、グレリンといった食欲関連ホルモンの働きの影響
このような影響により食事量が低下する可能性が考えられます。
COPDは健常人と比べても呼吸回数や呼吸の努力量は圧倒的に大きいことは
容易に想像つくと思います。
努力量が大きいということは常にエネルギーを膨大に必要としているということになります。
だから、このような方々はエネルギーを摂取してもしても痩せ型になっていき、
少しの運動で疲労感を訴えるという状況になるのです。
このような状況で運動療法を処方しても、
効果的な運動量を提供することなんてできませんよね?
さらに、近年注目を詰めているサルコペニアやフレイルといった虚弱状態も多くは栄養の問題でもあります。
エネルギー量が足りなければ動きたいという意欲も低下してきますし、エネルギー不足の状態で運動をすれば、そのエネルギーを補うためにタンパク質を分解してグリコーゲンを作ってエネルギーとするため、筋肉量を増やすために運動をしているはずなのに、その運動が筋分解の原因になり、逆効果になる可能性があります。
だからこそ、栄養状態の把握が重要になるのです。
少し話は変わりますが、あなたはNST委員会というものを知っていますか?
NST(Nutrition Support Team, 栄養サポートチーム)とは、
患者様に最適の栄養管理を提供するために、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士、言語聴覚士、歯科医師、歯科衛生士などで構成された医療チームのことです。
このように栄養状態を考えるためにはチームで考えていく必要があるのです。
あなたも病院のNST委員会の活動に少し興味を持ってみてはいかがでしょうか?
他分野がどのような考えを持っているのか、少しでも理解できると活動が大きく変わりますよ。
エポックセミナーではこのようなセミナーをご紹介していますので、ぜひ見てみてくださいね。
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