EPoch Official Blog

自費訪問リハビリサービス、セラピスト向けセミナー、訪問看護ステーション、IT事業、Body +、スポーツ事業など幅広く事業展開しています。

片麻痺患者の立ち上がり誘導|腋窩介助は逆効果!?

f:id:EPoch:20210304075134j:plain

 

先日ふとした時に感じたことを書いてみたいと思います。

皆さんは、片麻痺患者様のトランスファーはどのようにされておられるのでしょうか?

 

よく介助者は、腋窩に手を入れて、立ち上がりを促します。

この介助方法は一般的に行われており、

介護現場や医療現場では当たり前の事実になっています。

 

しかしながら、重度の片麻痺患者様のリハビリにおいて、

腋窩介助は本当に正しい立ち上がり介助方法なのか?

という疑問が出てきましたので、本日はその内容について書いてみたいと思います。

 

重度麻痺患者様の腋窩介助は効果的なのか?

皆さんも一度は経験があると思いますが、

わきの下に手を入れられることで、ぞわっとしたことはありませんか?

脇をぎゅっと締め付け、腕を入れられないように上肢に力を入れるような動作を経験したことがあるはずです。

 

このとき肩甲帯の動きに着目してみたいのですが、

肩関節は内転・内旋位方向に収縮し、肩甲帯は下制、内転位を呈していると思います。

 

この運動は片麻痺患者様としては連合反応を誘発する肢位でもあると思いませんか?

 

また、子供や動物にも言えることですが、

このような状況になると、下肢にも運動連鎖的に収縮様式が働くのですが、

皆さんはどのようになると思いますか?

 

そう、下肢は屈曲方向に収縮力が働くのです。

 

よく、手すりを過剰に引っ張りながら立ち上がる患者様の

麻痺側下肢が地面につかない、どちらかというと曲がってしまうという現象で

立ち上がり練習がうまくいかないという場面をよく目にします。

 

これは非麻痺側上肢の過剰努力により、

麻痺側側の下肢の連合反応が出現しているという状況が

運動を阻害している場面になるのですが、

介助現場でも同様のことが起こっている可能性があるのです。

 

腋窩介助は連合反応を増長している可能性がある?

もちろん、全部が全部腋窩介助が問題だと言っているわけではありません。

人によっては腋窩介助が重要なこともあります。

 

しかしながら麻痺度合いを表すBRS-TのstageⅠ~Ⅲの患者様で

まだまだ分離ができていないという患者様については

腋窩介助よりも、立ち上がりの際には

臀部を介助することのほうが効果的ではないか、と感じるわけです。

 

理由としては前述したように、

上肢の過剰努力が下肢の屈曲共同運動パターンを増強してしまうからですが、

この辺りはケースバイケースでしょうか。

 

伝えたいことは、腋窩介助一つとっても、

リハビリに応用することができるということです。

なぜその場所を介助するのか?どこを誘導すべきなのか?

これはリハビリ職種はもちろんのこと、

介護現場で働く皆様にも知っておいてほしい内容だと、ふとした時に感じました。

 

寝返りや起き上がり動作、立ち上がり動作という運動は

一つ一つ細かく分析していくととても奥が深い運動になります。

 

運動機能だけではなく、視野や眼球運動、高次脳機能など様々な要因が合わさり

重なり合って行われるわけですから、考えることが多岐にわたります。

 

私たちはそれらの運動を自分の知識の中だけで処理をしてしまいがちになりますが、

ふとした時に疑問を持ったなら、ぜひ調べて自分の知識を蓄積していってほしいと思います。

 

医療は日進月歩です。

 

毎日どこかで新しい情報が生まれているのですから

ぜひこのブログを読んで、感じることがあったのであれば

自分なりに調べて自分の知識の集約をしてほしいと思います。

 

皆様の患者様のリハビリの助けに少しでもなれれば幸いです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

エポックでは自費の訪問リハビリ・訪問看護ステーションを展開しています。

自費訪問リハビリサービス | 自費訪問リハビリなら EPoch-エポック-

兵庫県伊丹市の訪問看護はエポック訪問看護ステーション - エポック訪問看護ステーション

 

脳血管障害に対するセミナーもエポックで

理学・作業療法士 セラピスト向けリハビリテーションセミナー

 

#リハビリ #理学療法士 #作業療法士 #言語聴覚士 #エポック #脳卒中 #立ち上がり #介助