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歩行の自立|その判断、本当に合ってますか?

患者様の歩行を自立にするかどうかを感覚的に判断していませんか?

 

  • トイレの自立は可能か?
  • 一人で食堂まで歩いていけるのか?
  • 見守りはあったほうがいいのか?
  • 近位監視、遠位監視の判断基準は?

 

このように我々リハビリ職は歩行の安全性の判断を求められることが多いと思います。

そんな時に感覚的な判断で歩行を許可して患者様が転倒してしまったら・・・

 

我々リハビリ職が担当する患者様の多くは高齢者です。

 

高齢者の場合、転倒して下肢を骨折してしまえば移動能力の低下や活動量の低下し、

寝たきりになってしまうことも少なくありません。

 

さらに転倒自体が直接な死因になることもあり、

2018年の人口動態統計調査では死因として「不慮の事故」は41,238人で、

そのうちの9,645人が「転倒・転落」の死亡で65歳以上が8,803人と

交通事故死の2,646人を遥かに凌いでいます。

高齢者のバランス機能を高め転倒リスクを減らすことが

非常に重要なことがわかります。

 

高齢者の転倒リスクを判断するために必要な4つの評価項目とは?

では、何を歩行自立の判断材料にすればいいのでしょうか?

 

その1つが・・・

 

片脚立位の保持時間です。

 

片脚立位は 

  • 狭い支持基底面の中で
  • 片脚だけで全体重を支え
  • なおかつ姿勢の動揺を調節

しなければならない非常に難易度の高い動作です。

 

実際にバランステストの定番であるBerg balance testでは

最も難しい項目の1つとされていますし、 

Timed up and go test (TUG)、

片脚立位テスト、

Functional reach test(FR)、

および Tinetti balance test(TB)

の4つの中で最も実施不可能な者の割合が大きいテストとなっています。

 

そして、この片脚立位の保持時間と歩行の自立度は数々の研究報告で

高齢者の転倒との相関関係が成立していることがわかっています。

また片脚立位は在宅の狭い空間でも実施が可能なため、

その他のバランステストと比べても非常に使いやすい上に、

動作としても歩行の自立以外にも入浴時のまたぎ動作や更衣動作、階段昇降など

日常生活の様々なシーンで行われるため片脚立位動作の獲得は非常に重要です。

 

 高齢者の歩行自立の判断をするために覚えておきたい知識とは?

なので、この難しい片脚立位のカットオフ値を上回ることができれば、

歩行以外でも多くの日常生活動作で胸を張って歩行の自立を提案できますし、

逆に片脚立位がカットオフ値を下回っていれば転倒リスクが高いことを説明でき、

患者様を危険に晒すことはなくなります。

 

とはいっても、この片脚立位は前述のように非常に高度な動作であるため

カットオフ値を上回ることが中々できないと思います。

 

その時にあなたにおすすめの勉強内容について今日はご紹介しましょう。

9月に開催予定の「脳卒中片麻痺患者の歩行分析に必要な知識とリハビリテーション|自立できない症例の歩行分析 – エポックセミナー」では

高齢者や片麻痺患者様の自立についてお話をいただきます。

 

本セミナーではBRS-T Ⅳレベルの患者様をご提示いただき

どのように自立を促していくべきかについてお話をいただきますので

ぜひあなたのご参加を心よりお待ちしております。

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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