EPoch Official Blog

自費訪問リハビリサービス、セラピスト向けセミナー、訪問看護ステーション、IT事業、Body +、スポーツ事業など幅広く事業展開しています。

認知症患者様のリハビリで考えておきたいこととは?

無料写真] 高齢者の手をとる - パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集

先日、とある患者様を担当する機会がありました。

 

患者様は重度の認知症を患っておられ、

圧迫骨折も併発しているため、痛みの程度の評価が重要になってきています。

しかし痛みの程度が一定せず、どのような状況下で痛みが出現するのかを

実際現場で再評価せねばならないという状況でした。

 

そこで私自身、認知症について改めて考えさせられることがありました。

重度の認知症ですので、会話がなかなか成り立たないのです。

 

  • 何を話しても正しい答えが得られない
  • 痛みの程度もなかなかわからない
  • 家族のサポートも得られない
  • 認知症の方の評価がわからない

 

こうした悩みは私だけではないはずです。

そして何よりこの患者様は、認知症だけではなく

そのほかに別の問題も抱えていることがわかりました。

 

こちらの介助に思うように動いてくれないという状況まであったのです。

もしあなたも同じように感じているのであれば、

今日は最後まで読んでみてください。

 

認知症患者様の活動の質を評価する|A-QOAを使った評価方法 – エポックセミナー

 

認知症患者様の評価には薬物療法の種類もチェックしておこう

認知症のリハビリテーションにおいては、

薬物的介入と非薬物的介入の双方で行われますが、

まず介入の第一選択としては

我々リハビリテーション職種が行う非薬物的介入になります。

 

認知症リハビリテーションは、

対象者本人の視点や個別性を重視して行われるものであることからも

認知機能障害だけでなく、

併存疾患などの身体の健康状態や生活歴、性向傾向、社会心理までを評価したうえで、

「一人の生活者」として理解する必要があります。

 

しかしながらそこを理解せずにリハビリを進めると、

大変なことになると知っていますか?

 

患者様も人間ですので、もののように扱われると

恐怖感や逃避反応は当然出現するわけです。

 

このような恐怖感や逃避反応は、本能的に避けてしまいますので

理屈ではないので急激な反応として出現してしまいます。

ですので過度な介助やこちらからの一方的な介助を強要すると

痛みに対する逃避反応や拒否感で身体を固めてしまったり

精神的なこわばりなどが出現するという状況にも陥ります。

 

今回の患者様は長期間の認知機能の低下に伴い

服薬の影響もあってパーキンソニズムが出現していました。

病態的には脳血管性なのか、薬物性なのか、

それとも本態性なのかは定かではありませんが、

こちらからの指示や介助がうまく入らず、動作もうまくできない

という状況が家族としても思い通りにならないというところで問題が出現していました。

 

こうした場合は、なぜ動きにくいのか、どうすれば動きやすくなるのか、

を本人ではなく家族へのアプローチを進めていく必要があるのですね。

 

 

認知症患者様のリハビリテーションというのは

なかなかコミュニケーションがとりにくいからこそ

少しの変化をとらえるという技術がとても大切になります。

 

表現できないだけで、それを理解しようとする努力は

こちら側の義務だと私は思います。

 

今回の患者様も、痛みを訴えられている、と伺いましたが、

ただ動かされるのが怖い、という感情が痛みという感情に変換されて、

感情的になってしまっているという状況になっているのではないか、

と私は感じました。

事実、動作の怖さを解消してしまえば、痛みを訴えることは全くありませんでした。

 

こうした患者様は少なくないはずです。

もしあなたが同じ経験をしたことがあるのであれば

認知症患者様の理解をもう少し深める必要があるかもしれませんね。

 

このように、重度の認知症患者様のリハビリを担当する機会は

訪問リハビリ分野ではとても多いです。

もしあなたが今日の内容に興味を持ってくださっているのであれば

ぜひこちらのセミナーもチェックしてみてください

認知症患者様の活動の質を評価する|A-QOAを使った評価方法 – エポックセミナー

 

認知症患者様の生活期リハビリを考える上で患者様を取り巻く状況の変化や

そこ生活期の介入方法などを徹底的に解説していただきます。

 

あなたのご参加を心よりお待ちしております。

 

理学療法士・作業療法士が臨床のヒントを探すならエポックセミナー

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士をはじめとする コメディカル、セラピストのための臨床に活きるセミナーがここにあります。 seminar.ep-och.com

関西の自費訪問リハビリならエポック

兵庫県・大阪府中心に自費訪問リハビリサービスをご提供しています。 2011年より、ひたむきに自費訪問リハビリサービスと向き合ってきた 私たちだからこそ、できることがあると思っています。 reha.ep-och.com

伊丹市・尼崎市の訪問看護ステーションならエポック

自費訪問リハビリで培ったノウハウを活かして、 訪問看護ステーションでも機能回復を目指した 看護・リハビリをご提供しています。 nurse.ep-och.com

 

阪急稲野駅JR猪名寺駅からスグ!カラダのことならエポックボディープラス

訪問だけじゃありません。 通えるリハビリもあります。 リラックスしたい方、カラダの相談したい方はエポックボディープラスへ! body-plus.ep-och.com