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クライフォーゲルバッハから考える頭頚部の問題と評価について考える

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頭頚部のアライメント異常が上肢のしびれや肩こり、頭痛に影響してきている

ということは比較的よく臨床で目にすると思います。

また頭頚部の問題でバランス反応に問題が出るということもよく目にします。

 

だからこそきちんと評価、治療できるようにしておきたいと私は思いますが、

頭頚部の治療はとても繊細で伝えるのが難しいということも知っています。

 

私は頭頚部に問題があるかどうかあたりを付けるときに

必ずベッドに寝転がる際の頭頚部の動きに着目します。

今日はその着目の仕方についてお話したいと思います。

 

クラインフォーゲルバッハの運動学から考える頭頚部の立ち直り反応とは?

 

ヒトのバランス反応というものは立ち直り反応によって構成されている

と私は考えています。

小児の時に子供を抱きかかえて左右に揺らすと

頭が定位を保とうとする反応を見たことはありませんか?

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懐かしいですね。国家試験にも出ていた問題になります。

この頭頚部の立ち直り反応は、

図にもあるように、視覚の代償が無くても起こります。

しかしながら、肩こりや様々な要因によって、

頭頚部の立ち直り反応がうまく出現しないという方は

整体院にお越しになられる患者様でも多く目にします。

 

となると、自然とバランス能力の評価はしておきたいものですよね。

 

頭頚部の立ち直り反応の評価と治療をしてみよう

さて、ではどのように治療を進めていけばいいのでしょうか?

頭頚部は以前ブログでも書きましたが、重要な神経が多数表層に現れており

なかなか治療が難しいと書きました。

 

ですが考えてみてほしいのですが、

身体全体どこを見ても重要じゃないところなんて無くないですか?

 

頭頚部だけではなく、肩関節でも股関節でも、

重要な神経がどこからどのように出ているのかを理解しておくことは

重要なことですよね。

 

話を戻しますが、どのように治療を進めていくべきなのか、ということですが

やはり基本は可動域をきちんと評価しておくことです。

 

頭頚部は屈曲、伸展、側屈、回旋運動が主流になります。

どこにどのように制限があるのか、きちんと評価して、

その可動域制限の問題点にアプローチをしていきます。

 

可動域の調整だけでなく、そこから左右への重心移動の際に、

きちんと頭頚部がバランスを保つことができるのか?

ということも見ておかなければいけません。

 

下記の図はクラインフォーゲルバッハの理論にある

カウンターウェイト、カウンターアクティビティの図ですが

これらがきちんと出現しているかどうかを評価します。

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これが出現しないと、起き上がりの際の立ち直り反応は出現しませんよね。

 

このように、私は頭頚部へのアプローチは行っています。

 

 

頭頚部の立ち直り反応は、

私は子供が生まれた時にとても重要な要素なんだと感じました。

子供が成長する過程で学べる知識というものは、

臨床の中で様々なところで使えます。

 

今後はこのような経験も踏まえて、

皆様にお伝えしていきたいと思いますので、

どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、クラインフォーゲルバッハの話が少し出たところで

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そんな冨田昌夫先生から勉強できる機会はそれほど多くはありません。

 

この機会に冨田昌夫先生からクラインフォーゲルバッハについて学んでみましょう。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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