新型コロナウィルスが流行して1年半が経過しましたが、
本当に色々なものが失われていますよね。
象徴的なのは飲食店。
特にお酒を提供する飲み屋さんは休業を余儀なくされ、
お店に食材を卸している卸問屋さんや生産者さんも物が売れない。
他にも人を集めるイベント関連も開催できなくなってたりしましたね。
もちろん、オンラインを駆使して新たなサービスも生まれていますが、
やはりまだまだその場しのぎでしかない物がほとんどだなぁと思っています。
そんないろいろな物が奪われた新型コロナウィルスですが、
感染による直接的な被害はさることながら、
うつ病の発症や自殺者の増加も深刻なのではないかと思います。
実際にうつ病やうつ状態の人の割合は
日本では新型コロナが流行する前は7.9%だったのと比べて、
流行後は17.3%と2.2倍になっています。
アメリカでも6.6%から23.5%で3.6倍、
イギリスでも9.7%から19.2%で2倍に増加しています。
また自殺者は10年連続で減少していたにも関わらず、
11年ぶりに増加しました。
そんな中で今回のコロナ禍で失われたものの一つでもある
「スポーツ観戦」には、
うつ傾向を解消するという研究報告がありました。
この研究は高齢者に限定して行われたのですが、
スタジアムなどでスポーツ観戦をする高齢者は
主観的幸福度が高まるということはすでにわかっていました。
そこでスタジアムなどでの観戦だけでなく
テレビも含めての観戦でも効果があるのかを調べた研究があります。
スポーツ観戦の頻度は
週に1回以上、月に1~3回、年に数回、観戦しない、
という4つに分類した。
また観戦手段は、スタジアムや体育館などの現地での観戦と、
テレビやネットでの観戦とに分類しました。
また観戦の対象もプロレベルのスポーツだけでなく、
地元のスポーツクラブの試合などアマチュアレベルも含めました。
うつレベルは、
高齢者のうつ症状のスクリーニングに用いられる
「Geriatric Depression Scale;GDS」
という指標で評価したところ、
スポーツを観戦している人は、
「うつ傾向あり」に該当する確率が有意に低いこと
が明らかになり、
現地で観戦しない人に比べて年に数回観戦する人は
月に1~3回では「うつ傾向あり」の該当者が有意に少ない
という結果になりました。
さらに自分自身が週に1回以上スポーツに参加しているか否かで分けた場合、
参加頻度が週1回以上の人の方が、
スポーツ観戦とPRの低さとの関連が強い傾向があったようです。
他にもスポーツ観戦をする人は
しない人に比べて地域社会とのつながりや
友人とのネットワークが充実していることが明らかになっています。
スポーツ観戦とうつリスクの低さの関連の9.6~23.7%を、
地域社会とのつながりや友人とのネットワークの強さで
説明できることもわかっています。
これらの結果から
「スポーツを観戦する高齢者は観戦しない人に比べ、
うつリスクが低いことが確認。
特に、テレビやネットでの観戦頻度では用量反応関係が認められた。
テレビ視聴は健康への害が強調されがちだが、
うつとの関連では異なる側面を持つ可能性がある」
と考察されています。
いかがでしたでしょうか?
今回の報告は高齢者を対象にしていましたが、
スポーツ観戦による興奮は高齢者だけに限ったことではないですよね?
若者にとってもスポーツ観戦によって
うつ傾向を防止できることは想像に難しくはありません。
そしてスポーツといえば、今年は日本でのオリンピック開催。
開催の是非については様々な意見がありますが、
こんな世の中だからこそオリンピックもそうですし、
他のスポーツやイベントでも徹底した対策をして、
私たちに興奮を与えて欲しいですね。
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