コロナ禍の中、無事に幕を閉じた東京オリンピック。
スポーツの祭典には、もうひとつあるのを皆さんご存じですよね?
そう。パラリンピックです。
パラリンピックは身体障害者の総合的な国際スポーツ大会。
元来 Paralympic は
paraplegia(=麻痺)とOlympicsとからの造語でしたが、
paraを「もう一つの」の意(parallel)に取り、
正式名称となりました。
当大会の起源とされているのは、
1948年7月28日、ロンドンオリンピック開会式と同日に、
イギリスのストーク・マンデビル病院で行われたストーク・マンデビル競技大会。
戦争で負傷した兵士たちのリハビリテーションとして
「手術よりスポーツを」
の理念で始められたものであるとされています。
本日はパラリンピックの競技について少しご紹介します。
ボッチャ
「男女混合の競技。カーリングに似た競技で重度の脳性まひ、または同程度の四肢機能障がい者のために考案された。ジャックボールと呼ばれる白いボール(目標球)を投げ、その後2チームが赤と青のボールを交互に6個ずつ投げたり転がしたりして、いかに多くのボールをジャックボールに近づけるかを争う。手で投げられない選手はランプと呼ばれる滑り台に似た勾配具を使える。方向や距離を推測し、ランプの角度や高さをアシスタントに指示しボールを転がす。」
https://2020.yahoo.co.jp/event/pbo/outline
一見静かに淡々と進むように見えますが、
ボッチャこそ最強の頭脳戦です。
どこに転がすのか、
相手のボールをどこかにはじくのか、
相手の邪魔になるように配置するのか、
どのように展開していくかはその頭の中で組み立てられています。
ミスショットのように見えても実は意味がある一手だったりと、
最後まで見逃せない展開を楽しみましょう。
最も障害が重いBC3クラスは「ランプ」と呼ばれる滑り台を用います。
自身で転がす場合もあれば、
介助者に指示して転がしてもらうパターンもあります。
ランプを動かすのも介助者の役割であり、
選手と介助者のコンビネーションも必要になります。
2人はずっと一緒に続け、信頼関係を養っているのです。
5人制サッカー(ブラインドサッカー)
視覚障がいのある選手らによるサッカーで、両サイドにフェンスがあるフットサルと同じ大きさのコートで行い、試合時間は前後半各20分。フェンスは選手が触って自分の位置を知る目安にしたり、ボールをぶつけて跳ね返りを利用してパスする目的でも使ったりする。ゴールキーパー以外のフィールドプレーヤーは目隠しを着用し、ボールに入った鈴の音、相手ゴール裏から指示を出すガイドやキーパーの声を頼りにプレーする。ボールを持った相手に向かっていく時は守備側が「ボイ」(スペイン語で「行く」の意)と声を掛けなければならない。
https://2020.yahoo.co.jp/event/pfb/outline
ゴールの位置などを伝えるガイド、
主に守備に関する情報を与えるゴールキーパー、
そして、監督(コーチ)がサイドフェンスの外からピッチの選手に指示を出します。
まるで見えているのか?
と思うような華麗なドリブル・パス・シュート。
その光景にきっと驚くと思います。
考えてみてください。
目隠しをされて、真っ暗闇の中で動こうとする状況を。
普通なら歩くだけでも十分慎重になりそうな環境の中、
選手は自由にピッチを駆け回ります。
チームメイト・ガイド・コーチ、全員の心が
一つになり信頼関係が構築できていないと試合は成り立ちません。
ゴールボール
1チーム3人の視覚障がい選手による対戦型競技。選手は視力の程度にかかわらず、目隠しをしてプレーする。バレーボールと同じ大きさのコートで、鈴が入ったバスケットボール大のボールを相手のゴール目掛けて投げ合い、得点を競う。守備側の選手は鈴の音を頼りに、体を投げ出すように倒れ込み、ゴールを守る。試合時間は前後半各12分。選手が音を頼りにプレーするので、観客には静かに見守ることが求められる。
https://2020.yahoo.co.jp/event/pgb/outline
「静寂の中の格闘技」とも呼ばれるゴールボール。
聞こえるのは笛の音と息遣いだけという状況の中、
視覚以外の感覚を研ぎ澄まして行われます。
使用されるボールはバスケットボールと同じ大きさで、
バスケットボールの約2倍の重さ(1.25㎏)。
その球速は、男子のトップ選手では時速60~70kmにもなります。
守備側はそのボールを全身で止めてゴールを阻止することになります。
俊敏性と数十キロの球速をたたき出すパワー、
ボールの威力に耐えうる強靭な精神が求められるスポーツです。
パラスポーツの競技は他にも
パラリンピックに採用されている競技だけでなく、
障害を持つ方が活躍する競技は他にもあります。
ツインバスケ
「車椅子ツインバスケットボールは、下肢のみではなく、上肢にも障害を持つ重度障害者でも参加できるように考案されたスポーツです。これまで車椅子バスケットボールをやりたいと思っていても、ボールが正規のゴール(高さ3.05メートル)にシュートしても届かないとか、その早い動きについて行けないとか言った理由で参加できなかった人がたくさんいます。そういった人たちにとってこの車椅子ツインバスケットボールは、まさに画期的なスポーツの誕生となりました。」
一般的な車いすバスケットボールとは違い、
ゴールが2つあるのがツインバスケットボールのポイント。
頚髄損傷などで腕を伸ばせない、
という選手は高さ1.2mの低いゴールにシュートをします。
選手はその障害の重さにより1~4点の点数が振り分けられていて、
その点数の合計が上限を超えないように選手を編成しないといけません。
障害が軽い選手だけで固めないようにするためです。
何点の選手を何人いれるのか?
2~3点の選手で満遍なく編成するのか、
1点と4点の選手を組み合わせるのか?
そのような采配も試合を左右するポイントになってきます。
障害が重い選手もそれぞれの特性を生かし、
強みを見つけてプレーをしています。
その試合は、車いすバスケットボールだけでなく、
健常者のバスケットボールにも負けないくらいのスピード感をもって展開されます。
白熱した試合に魅了されること間違いなしです。
2020東京パラリンピックの大会日程
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