あなたはレントゲンやMRIの読影に自信がありますか?
意外とレントゲンやMRIを
若手の時に教えてもらう機会って少なくないですか?
その理由を考えてみました。
- 画像所見を実はみることができるセラピストが少ない
- 病院医師に質問しにくい
- 医師が言ってるのだからそうなのだろう
- そもそも書籍が医師向けなのが多い
という理由から、
学生時代や若手時代に学ぶ機会が少ないのではないかと。
でも、患者様を対応するのに若手だろうがベテランだろうが、
患者様としては関係ありませんよね。
少しでも早く症状を理解し、
どのように治療展開をしていくかを考えるためには
少しでも状態把握が必須だと思います。
可動域練習をするのに骨の状態確認せずに行いますか?
行いませんよね?
だからこそ勉強していく必要があるのです。
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レントゲン所見を診る意義とは?
まず大前提として、
セラピストはレントゲン所見を診て診断を下すことはできません。
当たり前のことではありますが、ここは押さえておきましょう。
ではなぜ勉強するのか?
それは多職種と情報共有を行うために必要だからです。
特に整形外科領域では、
- どのような受傷起点であったのか?
- 内部組織はどのような状態にあるのか?
- 骨の状態は?
これらを医師に相談やお伺いを立てるときに、全くの無知の状態から
「先生教えてください!」
なんて、先生も忙しいのですから
イチから教えてくれるわけありませんよね。
だからこそポイントを押さえて質問する必要があるのです。
多職種にポイントを押さえた質問は時間を有意義にすることができます
もしあなたがレントゲンやMRIの読影の方法を知っていたら
カンファレンスや情報収集の際に、骨折の患者様の画像を読影しながら
医師に骨折線の位置を教えてもらう必要はなく、
最初から医師と共通認識を持った上で、話を進めることができます。
それができれば医師からの信頼を得ることができるかもしれません。
ただここで注意が必要なのは、
それが受け入れてくださる医師もいれば
「こいつあつかましいな」
と思われる医師もいるということです。
※これは実体験ですので注意してくださいね。
でも知っておくことで、どのようにリハビリを進めるべきなのか
どのような治癒過程を経ているのかを理解することができますよね。
レントゲンの読影ができれば「動かすな」という医師の指示の詳細が理解できる
圧迫骨折やヘルニアの可能性がある場合は、
どのような動きがまずいのかをきちんと理解しておかなければいけません。
例えば脊椎のレントゲン側面像では、
有効脊柱管前後径が6㎜を下回ると脊髄症が発症すると言われています。
リウマチでは環椎歯突起間距離が4㎜以上の場合は
頚椎可動域運動に最大限の注意が必要です。
そして腰椎椎間板ヘルニアでは、
黄色靭帯の肥厚を観察して腰椎伸展運動実施の可否を決定します。
椎間板性腰痛症ではMRIで椎体終板を観察して
T2強調画像で高信号が認められるうちから
積極的な運動療法を開始してしまわないように注意します。
これらの情報はただ医師からの指示書だけでは不十分な場合が多く、
ただ「動かさないように」という言葉だけでまとめられる場合があります。
しかし、動かすなといわれても、寝たきり状態になるわけにはいきませんよね?
日常生活上、どのような動きがまずいのかを
きちんと理解しておくということはとても重要なことですので、
レントゲン画像を確認し、
どのような動きを注意してご本人様に指導するかということも重要なことになります。
レントゲン所見を読影できるようになるためには?
ではどのようにすればレントゲン所見を見れるようになるのか?
ということですが、
これは私の昔の上司から教えてもらった練習法になりますが
- きれいなレントゲン画像を覚える
- 同じ部位の疾患画像を見比べる
- あとは1と2を延々繰り返す
という方法のようです。
結局のところ数を見るしか方法はありません。
ある医師は正常のレントゲン画像が寝ても覚めても
目の前に写るくらい凝視した
という話を聞いたことがあります。
リハビリの技術研鑽も同じですよね。
動脈の場所はもう目をつぶってもわかると思いますが
昔はわからなかったはずです。
ですが繰り返し実践することで分かるようになってきた。
これが技術の研鑽に繋がるのです。
あなたの技術を高めたいと思っているのであれば
結局のところ繰り返し行うしか方法はないのです。
ぜひ頑張ってみてくださいね。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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