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水を飲むだけで脱水症状と心不全のリスク回避ができる?

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血圧の薬を飲んでいるはずなのに血圧が下がらない

 

そんな患者様、多くありませんか?

 

それ、もしかしたら脱水症状かもしれませんよ。

 

水をしっかりと飲むということが健康にとって非常に重要なことはご存知ですよね?

 

1日の水分摂取量としては、

女性で1.6〜2.1L、男性で2〜3Lの摂取が推奨されています。

しかし、多くの人がこの推奨量の下限さえ満たしていません。

特に高齢の患者様ですと頻尿などを気にして

余計に水分を取らないという方も多いと思います。

 

では、水分が少ないとどのようなことが起こるのでしょうか?

 

水分の摂取が少ないと血清ナトリウム濃度が上昇します。

 

血清ナトリウム濃度が上昇すると、

体内に水分を保持するためのホルモンであるパソブレシンが分泌され、

体液を排泄する腎機能も最小限に抑えられ、

高血圧のリスクが急上昇します。

このような水分摂取不足は、

長期的には心筋細胞にダメージを与えると言われています。

 

そして、毎日の十分な水分摂取は

心不全の予防に有効な可能性があることが

中年成人約1万6,000人を対象にした研究において明らかになりました。

 

そこで今回は水分摂取と心不全の関係性についての研究報告を紹介します。

 

毎日の十分な水分摂取は心不全の予防に有効か

米国立衛生研究所(NIH)の研究では

アテローム性動脈硬化症のリスク因子を検討する

ARIC試験への参加者1万5,792人を対象に、

中年期における血清ナトリウム濃度が

高齢期の心不全発症の予測因子となるのか否か

が検討されました。

 

試験登録時の対象者の年齢は44〜66歳で、

70〜90歳になるまで5回にわたって追跡調査が行われました。

試験開始から3年以内に2回測定された

血清ナトリウム濃度の平均値に基づき、

対象者を4群(135〜139.5、140〜141.5、142〜143.5、144〜146mmol/L)

に分類した上で、分析を行いました。

その結果、

中年期の血中ナトリウム濃度が142mmol/Lを超えると、

70〜90歳での心不全と、

心不全の前兆となる左心室肥大の双方のリスク

が上昇し始めることが明らかになったのです。

 

この関連は心不全の発症に関連する、

血圧や年齢、腎機能、血糖値など

様々な因子を調整しても変わらず有意であり、

中年期の血清ナトリウム濃度が1mmol/L上昇するごとに、

25年後の心不全リスクは1.11倍、

左心室肥大リスクは1.2倍、

上昇していたことがわかりました。

 

この結果から、

生涯を通して十分に水分を摂取することで、

左心室肥大と心不全のリスクを低下させられる

可能性のあることが示唆されます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

水分をしっかりと摂取するだけで

心疾患を予防することができるなんて簡単ですよね。

ただし、142mmol/Lという

血清ナトリウム濃度は正常範囲内である

ということや

患者様の状態によっては

体内の過剰な水分が有害になることもあるため

十分な注意は必要と言えるかもしれませんね。

 

 

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