術後のリハビリは、その患者様の日常生活を大きく左右します。
手術は治療であると同時に身体を大きく傷つけるものでもあります。
そのため、術後は創部の痛みを強く訴えられる患者様も非常に多く、我々も悩まされる症状ですよね。
この術後の痛みをいかに抑えつつ、周囲組織を治療していくかはとても重要な技術になります。
また、術後の痛みだけでなく慢性疼痛にも悩むセラピストは多いはず。
そんな時に電気刺激療法を考えてみてほしいと思います。
意外と苦手意識を持つセラピストは多いと思いますが、今日の記事を読むと電気刺激療法がとても効果的だとわかっていただけると思います。
手術後の痛みを軽減させるためには電気刺激療法が有効という研究結果があります
経皮的末梢神経刺激と呼ばれる技術が、術後の痛みの緩和に有効である可能性と
米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)のBrian Ilfeld氏らの
研究で示されました。
経皮的末梢神経刺激は痛みの局所、周辺、
あるいは支配脊髄神経起始部などに表面電極を置き、
低周波を通電する電気療法で通称「TENS」と呼ばれています。
このTENSにより術後のオピオイド系鎮痛薬の使用量を減らせるか、
あるいは同薬が不要になる可能性があると筆者は説明しています。
今回ご紹介する研究で行った経皮的末梢神経刺激では
- 麻痺させた皮膚の部位から針を挿入
- 超音波ガイド下でその針を標的とする神経から1cmほどの場所まで進める
- 針の内側に収められたリードを留置した上で、針を回収。
- その後、患者様に6cm程度のサイズのパルスジェネレーターを装着する。
- 患者様は自宅で、このパルスジェネレーターを用いて電気刺激をコントロールする。
といった方法を取りました。
その結果、
介入群の術後の平均疼痛スコア(0〜10点、高いほど痛みが強い)は1.1点で、
対照群(3.1点)に比べて有意に低く、
術後のオピオイド系鎮痛薬の使用量は、
術後1週間で介入群5mg、対照群48mgであり、
介入群では対照群に比べて大幅に少なかったと報告しています。
この研究結果は
「20年近く変わっていない
術後の中等度から重度の疼痛の発生頻度を大きく変えることになる」
と大きな期待を持っています。
電気刺激療法で患者様の疼痛管理は変わります
今回の研究報告は術後の疼痛管理の研究でしたが、慢性疼痛にも電気刺激療法は勇往です。
また近年のコロナ禍におけるフレイル・サルコペニア予防にも電気刺激療法が注目されており、
クリニックや在宅でのリハビリにおいて、電気刺激療法が注目されており、
電化製品としても自宅で気軽に使える機器が多数販売されています。
臨床の中で電気刺激療法を積極的に使いたいと考えているなら
ぜひこちらのセミナーをチェックしてみてください。
基礎から学ぶ電気刺激療法(EMS)のリハビリ臨床活用|筋出力に着目して – エポックセミナー
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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