筋肉にはいくつかの収縮様式があることは
リハビリテーション職種の皆様ならご存じでしょう。
でも、それぞれの収縮様式の違いを理解して、きちんとアプローチに活用できているでしょうか?
リハビリ職なら知っていて当たり前 | 筋の活動様式の種類
- 等尺性収縮(アイソメトリック収縮)
- 求心性収縮(短縮性収縮)(コンセントリック収縮)
- 遠心性収縮(伸張性収縮)(エキセントリック収縮)
- 等張性収縮(アイソトニック収縮)
等尺性収縮とは | 理学療法士・作業療法士必読
文字通り、筋肉の長さ(尺)が変わらない収縮様式のことです。
- 肘を90度のままキープする
- 足を持ち上げたまま静止する
- 気をつけの姿勢を保つ脊柱起立筋
これらは全て等尺性収縮です。
等尺性収縮が、筋肉に最大の負荷をかけることができる収縮です。
また、ホールドアンドリラックス(最大収縮後の最大弛緩)などで用いられることもあります。
求心性収縮とは | 理学療法士・作業療法士必読
筋肉の長さが縮んでいく(短縮)する収縮様式のことです。
筋肉の収縮に対し、最大の速度(筋力発揮速度)を得ることができます。
つまり、筋肉の中でも速筋線維にアプローチしている収縮と言うことになりますね。
求心性収縮のトレーニングをする際は、「速度」を意識して行うといいでしょう。
遠心性収縮とは | 理学療法士・作業療法士必読
筋肉が伸びながら収縮していることを遠心性収縮(伸張性収縮)と言います。
求心性収縮と比べて非常に大きいトルクを発揮させる収縮様式です。
筋肥大を促すためには遠心性収縮が最も効果的だと言われています。
ボディビルダーがダンベルを上げ下げする時、
上げている時の効果より、おろしている時の効果を狙って、
ムキムキの体を作っているというわけですね。
ただ、多くのスポーツの現場での怪我は、この遠心性収縮が起こっている際に起きていると言われています。
負荷量も大きく効果も得られる収縮様式ですが、リスクも高いためトレーニング時は慎重に行うようにしましょう。
特に腱や靭帯の再建術や骨折の整復術後など、組織が安定しない時は実施を控えるべきトレーニングです。
ヨガレッスンで収縮による効果の違いを体感しよう
こんなことをセラピストの皆さんは口ではスラスラ言えて、
患者様にもたくさん指導をされてきたこともあると思います。
しかし理学療法士・作業療法士の皆さんは
これらの収縮効果の違いを、身を持って体験したことはありますか?
スポーツや日常の中で無意識に使い分けてはいるものの、
実際自分自身の体がどう変化するのか、
感じ考えながら動いて見たことは少ないのではないでしょうか?
エポックヨガでお届けする「ボディメイク瞑想」のオンラインレッスンでは、
遠心性収縮(伸張性収縮)にスポットを当て、
普段との筋肉の使い方の違い、レッスン後の身体の感覚の変化をじっくり感じていただきます。
体の感覚に対し集中した後は、瞑想で自分自身の心にも集中して向き合う時間があります。
自分自身に集中し、落ち着いて向き合うことができるようになると、
その結果、ポジティブな思考過程に変化してきますので、
自然と仕事や作業効率が上がり、
気づくとやりたかったこと、
成し遂げたかったことがどんどん実現しやすい思考へと変えることができます。
ぜひ、実際のレッスンで体験してみてください。
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